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「コミケで1冊も本が売れなかった話。」がバズった話。

はじめに

 本記事は、2022/08/28に行われたオールジャンル同人作品即売会「にじかるさみっと 2022夏・東温」において、100円で頒布した「『コミケで1冊も本が売れなかった話。』がバズった話。」と同一の内容となりますので、購入をご検討されている方はご注意下さい。


お詫び

 前回のnoteに沢山の反応をいただき、ありがとうございました。多くの反応をいただくなか、頒布しようとしていた本について、ご指摘を受けた点が2つございます。その問題点について、この場をお借りしてお詫びを申し上げます。

①     表紙のイラストが模写であること
②     ゲーム内CGの無断転載、公開をしようとしていたこと

 ①に関して、本文中のイラストは元絵があるものと無いもので、クオリティが大きく乖離してしまっておりました。執筆中にもこれでいいのか、表紙を手に取ってくれた方を騙すような形になってしまうのではないのか、と悩んでいた部分です。今後は模写ではなく、あくまで元絵は参考に留めた作品を製作したいと考えております。

 ②に関して、他の方に好きなキャラクターの魅力を伝えたいあまり、原作者様方並びに運営会社様の著作権を侵害する行為を行ってしまいました。限定公開予定だった当該動画は全て削除済です。

 上記に関しては、「少数部数の頒布だから良いだろう」という認識の甘さにより犯してしまったことであり、全く弁明の余地はありません。大変申し訳ございませんでした。


まえがき

 C100が終了してから、まだ2週間しか経過していないそうだ。なぜか、もう半年くらい前のことのように感じる。

 8月21日の15時41分時点で、note記事のスキ1300件越え、TwitterのRT5000件越え、いいね6000件越え。インプレッション数(ツイートがTwitterで表示された回数)は145万回らしい。私は今までこんなに多くの反応をいただいたことが無かったので、本当に驚いている。今回は、反応を受けて考えたことをまとめておきたいと思う。


どうしてバズったのか?

 記事を書いた当初は、自分の考えの整理として残しておく側面が大きかったので、ここまで反応をいただけるとは思っていなかった。どうしてバズったのかを自分なりにいくつか考えてみる。


①   コミケで1冊も売れないのは普遍的なこと

 まずはこれが大きいように思う。前回の記事で、「今では壁サークルの人でも、昔を振り返ってその(1冊も売れなかった)話をしていたりする。」ということを書いており、気になっている方がいらっしゃったので紹介させていただく。

↑ シノ(https://twitter.com/ponjiyuusu)様。艦これ二次創作で可愛い曙ちゃんの作品をよく拝見していました。最近はウマ娘の二次創作も作成されており、C100では2日目東シ17aでのサークル配置(壁)でした。

 また、リプライや引用RTにて「私も1冊も売れなかったことがある」というお話を非常に多くお聞きした。サークル参加の経験がある先輩方が、昔を懐かしむような形で記事を読んで下さったのかもしれない。

 加えて、かつて(2週間前)の私と同じようにサークル初参加を控えている方が読んでくださったことも大きいと思う。陰ながら応援しております、一緒に頑張りましょうね。


②  テレビで、同じく1冊も売れなかった方が特集されていた

 私は当該のニュースを拝見していなかったが、全国放送のテレビ番組でコミケで一冊も売れなかった方が特集されていたようだ。なお、インタビューされていた方は私とは全くの無関係である。ただ、その方も私と同じように、これからも創作活動を続けられるそうなので、勝手に親近感を抱いている。


③ 投稿するタイミングが良かった?

 前回の記事を投稿したのは、2022年8月15日の0時。C100の全日程が終了した日の深夜である。サークル参加、一般参加を問わず、イベントの興奮冷めやらぬタイミングでの記事投稿であったように思う。幸いなことに、翌日の朝から少しずつ反応をいただき、一時は通知が止まらないような状態になっていた。

 投稿するのが遅くなってしまうと、それだけ当時の感情や詳細については薄れていってしまう。自分が感じたリアルを少しでも残すためにその日のうちに投稿したが、コミケを一緒に楽しんだ参加者の皆様の目に多く留まったのだと思う。
 多くの反応をいただいたことで、レポートに限らずおしながきなどもタイミングが重要であるのではないかと思った。


④ 前向きな記事だったから?

 反応を多くいただいた理由として、自らこれを挙げるのは大変おこがましく感じているのだが、いただいたコメントには「前向き」といったものを多くお見かけした。記事を書いている時はそこまで意識をしていなかったが、ありがたいことにそう受け取っていただける方が多かったようだ。たくさんの方から好印象を持っていただけたことが、多くの反応をいただけた理由の一つだと思う。

 初サークル参加で本が1冊も売れなかった日、お昼頃からは「これはもう売れないだろう」という気持ちが強くなっていた。午後の時間はじっくりその事実に向き合わざるを得なかったので、自分の中で感情が整理しやすくなっていたのだと思う。

 また、個人的に「事実・指摘・問題点」と「それに直面した際に感じた感情」は切り離して考えるべきだと思っている。確かに、受け入れがたい事象に直面した際、受け止めることは辛いし、とてもしんどい。しかし、それを感情に任せて切り捨ててしてしまうことは、改善の機会を自ら放棄しているのではないかと自戒している。立ち止まっているだけでは、前に進めないと思った。


今回の同人誌を描いた目的

 今回、私が同人誌を作ったのは「『俺の嫁』の魅力を伝えるため」である。その目的を達成するためには、少しでも改善を重ね、一人でも多くの人にキャラクターを知ってもらう必要がある。また、キャラクターを知ってもらうためには、当然ながら同人誌を手に取ってもらうことが必要不可欠である。

 一個人の考えではあるが、同人誌が頒布できたかどうかは、魅力が通じたかどうかの指標に成り得ると思っている。例えば、(売り切れや会場限定などで買えなかった場合を除いて)購入せずに見本だけ読んで、印象に残っている同人誌はあるだろうか? もちろん必ずしもイコールで結ばれるわけではないが、「魅力を感じた」ことと「欲しいと思う」「購入する」は近しいと思う。


あとがき

 noteがバズったことにより、いろいろな方の意見が聞けて非常に勉強になった。

 前回の記事を書いたとき、頒布できなかった原因として告知の遅さを挙げていたものの、そのウェイトはそこまで大きくないと思っていた。しかし、いただいた反応の中では事前の周知の遅さが一番大きな原因ではないか、と教えてくださる方が非常に多かった。

 また、その他にもたくさんのアドバイスやご意見、感想などをいただき、モチベーションの向上に大きく貢献いただいた。

 個人的にとても嬉しかったのは、もう誰も覚えていないだろうと思っていた「君と一緒に」の「中島瑞穂」ちゃんについて、「覚えている」「当時ゲームをプレイした」「次があれば購入したい」という反応を多数お寄せいただいたことだ。前回の記事の締めでは同じ原作の本を作ると書いたが、正直なところ「ジャンルを変えた方が良いのではないか?」という考えが出てこないわけではなかった。しかし、今は自信を持ってこう言える。「これからも自分の嫁キャラ、中島瑞穂ちゃんの魅力を伝えるために活動を続ける」と。

 先日、「君と一緒に」の「中島瑞穂」ちゃんメイン本を頒布予定で、C101への申し込みが完了した。C100での反省点を見直し、自分が納得できる作品を作るつもりだ。私の活動はまだまだ始まったばかり。失敗や試行錯誤を楽しみながら続けていきたいと思う。


2022/08/28 横月レイジ

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