世界に通用する企業の作り方:経営陣編

こんにちは、大学院生のたくゆきです。世界に通用する企業を作りたいと想っているので、自分なりにその条件を考えてみました。今回は経営陣編です。自分が組織で過ごしていく中で感じたリーダーとしての重要な素質を考えました。

➀最も重要な要素:ビジョンを持っているか

ビジョンを達成したい気持ちが強いことが最も重要な要素です。優秀な経営者の特徴として先見性やマネジメント能力といった様々なものがありますが、ビジョンへの想いがなければ始まりません。

➁もう一つの重要な要素:自らの無能さを自覚しているか

私は多くの組織がここで間違えていると思います。ビジョン達成の意思が強ければ強いほど市場の先見性やマネジメント能力といった必要な能力を身に着ける必要性を覚え、それらをある程度身に着けることができます。ただし、あなたよりその能力が優れている人は五万といます。

前提として、私は人それぞれには得意分野があり、それらは全く異なると思います。たとえ、どんなに技術の勉強をしても生まれつき技術オタクで数学の才能がある人には勝てません。たとえ、どんなに交渉の経験を積んでも、生まれつきその才能が豊か、かつ好きでそれをしている人には勝てません。

良くないリーダーは他人より数点優れているだけで、その人より全ての分野で自分があっていると勘違いしてしまう人であり、自らの無能さを自覚していない人だと思います。

以下に二つの失敗例を示そうと思います。

失敗例➀体育会の部活動時の部長

私はゴリゴリの体育会の部活をしていました。その時試合に勝ちたいという想いは強い部長がいました。彼は練習メニューに関する意見も聞かない、自分で何とかなると思っていて、下級生との話の場も設けない人でした。結果として組織は退部者が続出し、結果も全く出ませんでした。

彼の失敗としては「年長者で実力が比較的ある=自分はマネジメント能力がある/部長だから自らがマネジメントしなくては」と思ったことです。彼は愚直に目標に向かって努力し結果を出すプレイヤーとしての才能はありましたが、みんなが伸び伸びとかつ熱意をもって部活をする環境を作ることのできる影響力に才能はありませんでした。

失敗例➁スタートアップの経営陣

私はスタートアップで長期インターンしていました。

そこでは信じられないほど多くの人が退職していました。理由としては、会社のビジョンに共感はしているけど、これからスケールするかわからない(戦略が不明瞭)。また、給料も上がらない。ただただ莫大な量の仕事を任される。

私は彼らの失敗の原因は、経営陣だけでなんとかなると思っていたことだと思います。戦略も具体的な数字で表現せず、曖昧に表していました。曖昧な目標を掲げ、俺らはいけるんだ!と言っていました。

その中で私は技術者へのリスペクト不足といったものを感じていました。ビジネスがメインの経営陣は技術者の代わりにはなれません。ただ、彼らは営業ばかり雇いプロダクトに力は入れません。(外には高い技術力を押している会社であり、技術が必要な事業ばかりでした)

なぜかというと技術者を雇い、プロダクトを強化することは彼らの信義に反するからです。技術者が力を持つと技術面がわからない経営陣に価値はなくなっていきます。彼らはビジネスを自分の手自らが中心として成功させたいのです。つまり保身がビジネスを成功導かない理由の一つだと思います。

リーダーとはビジョンのために徹底的に合理的になれる人間であるべきだと思います。たとえ、自らが目立ちたくても結果のために退く。それくらい割り切った合理性と自らの無能さへの自覚が必要だと思います。

結論:ビジョンを強く持ったマネジメント能力のみ優れた超合理的なリーダーがベストなのではないか

ビジョンを強く持ち、そのためにどう人を使えるかを考えることができる人がベストなリーダーだと思います。このような人の利点は以下です。


➀無能を自覚しているが故、自らの意見に固執せず、常に最善の意見を引き出せる
➁自らの成功よりビジョン達成が優先なため、自らの立場を無理に守ろうとせず、色々な人の意見から常に合理的なチョイスを選ぶことのできる
➂強いビジョンとマネジメント能力を持っているが故、人のやる気を引き出すことができる。

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