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【わたしの推し本】カギは、脳波!話題の脳研究者が明らかにした夫婦・家庭・職場の「不機嫌ハラスメント」のリアル(編集部 舘)

7月20日より全国の書店さまにてご展開予定の「編集者の推し本フェア」。
この記事では、店頭POPよりももっと熱い「推しポイント」を、各書籍の担当編集者がお届けします。


◎この本を簡単に説明すると…

あなたにはこんな経験はありませんか?

□パートナーが不機嫌そうにしているだけで、気分が落ち着かない
□人が怒られているのを見ると、自分まで不安になってしまう
□自分の不機嫌のせいで、その場の空気を悪くしてしまった 

これらはどれも「不機嫌ハラスメント」=「フキハラ」です。 

「フキハラ」とは、不機嫌な態度をとることで、相手に不快な思いをさせたり、過剰に気を遣わせたり、精神的な苦痛を与えること。本人が意図している/いないに関わらず起こりうる現象です。

コロナ禍において、子どもから大人まで、あらゆる局面で外出制限がかかり、ステイホームが強要されることで、家庭内での「フキハラ」が急増し、あらためて注目されるようになった問題のひとつです。

家庭や職場で多発する「フキハラ」はなぜ起こるのか?
そもそも、人が、不機嫌をやめられないのはなぜなのか?

本書では、最新の脳波研究から「フキハラ」のメカニズムを解説、対処法についても紹介します。

この本を読むと、私たちの感情や行動が、いかに脳によってコントロールされているかがわかり、ドキッとします(自分の意志や意図で動いていると思っているのは、実は思い違いかもしれません…)。

 ◎この本が生まれたきっかけ

認知心理学を専門とする研究者だった担当編集が、個人的な興味から脳科学研究をフォローしていた時に出会ったのが、満倉靖恵先生の、脳波を可視化し感情を読み解く、という研究でした。
 
先生にコンタクトを取り、くわしくお話を伺うと、
・脳はテレパシー(脳波という電磁波)で交信している。
・脳がテレパシーで伝え合うのは、怒りや恐れなどネガティブな感情である。
・あの人のそばにいると何となくイラつく、イヤな気持ちになるのは、脳から発せられるテレパシーのせいである。
という、まさにSF映画のようなことが、最新の脳波研究によって明らかになっていると聞き、一層興味を持ちました。
 
慶應義塾大学教授の満倉靖恵先生は脳波研究の第一人者。20年にわたる脳波研究を基に脳波から感性を可視化する世界初のマシン「感性アナライザ」を開発、人間の感情や行動を脳波から読み解く研究に従事されています。さらに、脳波研究から、現代社会にはびこる問題を解決するための糸口を見出そうとしていらっしゃいます。
 
脳科学が現代社会の様々な問題を解決するヒントとなる。
そのことを示すために、まず、いま注目され始めている問題「フキハラ」を取り扱おうと思い、満倉先生に企画をご提案したのがきっかけです。

◎こんなあなたに届けたい!

例えば次のような人たちです。 

・家族の不機嫌に振り回されている人
・職場の雰囲気の悪さに閉口している人
・まわりに気を使ってばかりで疲弊気味の人
・「すぐイライラしてしまう」など感情のコントロールに悩んでいる人
・「言ってしまった」「やってしまった」と反省が多い人
・自己肯定感が低めの人
・パートナーとの関係、親子関係、職場での人間関係、友人関係などに悩む人 

脳波が与える影響について知ることは、私たちが抱きがちな、人間関係に関わる様々な悩み解消のヒントになると思います。

自分の脳が発信する脳波により、知らず知らずのうちに強力な影響を周囲に与え、また、影響を受けているという、衝撃の事実は、渡した市にきっと新しい視点を与えることでしょう。もやもやの原因がクリアになったり、悩みがふと楽になったり、問題解決の糸口が見えることがあるかもしれません。

もちろん、なぜ人がこのような行動をとってしまうのか、理由を知りたいという人にもおすすめです。心理学や脳科学の最新の知見が得られ、科学的な視野を広げられることと思います。

◎わたしの「推し」ポイントはここ!

この企画の新しさは、「脳波がすべて教えてくれる」というところです。感情、知覚、時間、認知、記憶、相手との関係性まで、脳波を見ればわかってしまう驚きを、たくさんの人と共有できればと思います。また、テレパシーが存在すること(無意識下のものですが)を科学的に証明したともいえる、脳波研究のユニークさや面白さを、たくさんの人に知ってもらえれば幸いです。


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