S/S小説: 明日の誕生日からカメだから
「パパ 俺誕生日にカメになるから 宜しく!」
「おっ...カメか そうか...よっよろしくな」
急に息子が揚々と語り出したかと思ったら...何だって急にカメなんだ
動揺して「宜しくな」なんて言ってしまったが、一体彼は何をするつもりなのだろうか そもそも「宜しく」って何だよ カメが欲しいのだろうか
「カメが欲しいのか」
「違うよカメになるんだ 明日5歳になったら」
「そうか...大変だな じゃあ 何が必要か お父さん、君がカメになるの手伝うよ」
「ありがとう! 僕大体分かるから 任して」
分かるのか...カメのなり方なんて分かるのか なんかすごいことになった 俺はどうしようか 緑のタートルネックでも買ってあげようか...