【コラム】Rhinocerosいつ買うか問題
どうも、3DYAです。
先日、AutodeskがFusion360の個人ライセンスに更なる制限をかけるというアナウンスをしました。
これを機に「Fusion360以外のCADも気になるな〜」と思った方もきっといらっしゃることでしょう。今回はその選択肢にRhinocerosが入っている人に向けて、Fusion360とRhinoceros両方使っているユーザーとして解説します。
▽Rhinocerosでできること▽
早い話ビジュアルで見た方が伝わるので、おそらくRhinocerosを使っているであろう(もしくはRhinocerosで設計できそうな)プロダクトを並べますと、こういった表面を微細でパターナブルに設計できたり。
日本にもこういったデザインをされているデザイナーの方がいらっしゃったりします。
これは自作ですが、物理演算を使って拡散反応系(これはなんちゃってですが)を近似したり。
物理演算ができるので、こういった膜構造(極小曲面)と呼ばれるものも設計できます。
これに近いことで、FDMのインフィルパターンなら…
こういったシュワルツ曲面というものがつくれたり
皆さん御用達のジャイロイドパターンもつくれますし、データも重くないです。
▽Rhinocerosってなんぞや?▽
Rhinocerosでできることのビジュアルイメージをご覧いただけたなら、”そもそもRhinocerosというのはなんぞや?”という話から始めましょう。Rhinocerosは3DCADの一種です。フリーフォームモデリングに特化したサーフェイスモデラーで、インダストリアルデザインや建築設計もそうですが、アルゴリズミックなデザインを取り入れる業界(建築や製造業界など)などにユーザーが多い印象です。参考資料にあったように、有機的な形状(ボロノイや拡散反応系を取り入れたデザインなど)を設計するのが得意だったりします。
▽Fusion360とRhinocerosってどう違うの?▽
細かい違いは挙げ出すとキリがないですが、大きくはソリッドモデラー(=Fusion360)か、サーフェイスモデラー(=Rhinoceros)かという違いです。
・ソリッドボディをダイナミックに変形できるのが Fusion360
具体的にはフィレット、穴あけ、押し出し、などのブーリアン演算がストレスなくできるのがFusion360です。
・線/点/面の三つを組み合わせてボディをつくっていくのが Rhinoceros
一方、Rhinocerosはサーフェイスモデラーなので、点/線/面をかなり自由に扱うことができます。もちろんソリッドボディもつくれますが、計算に失敗することがありますね。
Fusion360のスケッチ機能にストレスが溜まったことはありませんか?これがRhinocerosではかなり自由にサクサクできます。一方で、Rhinocerosはメッシュの破綻などの問題が起きるのと、複雑な立体同士のブーリアン演算ではよくエラーが出ます。
マジでそれぞれ使用感が違うのでご注意を!
以下に、FDM/FFFユーザー向けに、より具体的な使用例を書いていきます。有料部分のお品書きはこんな感じ
▽3Dプリントに適しているCADの条件▽
▽Fusion360とRhinocerosの合わせ技▽
▽アルゴリズミックデザインに特化した機能Grasshopper▽
▽Rhinocerosに新しいバージョンが出る噂▽
▽Rhinocerosの新バージョンを待つことについて▽
▽好奇心と物欲に勝てない人たちに捧ぐ▽
▽3Dプリントに適しているCADの条件▽
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