【レビュー】無料のメッシュ解析・修正ソフトTORIDE使ってみた!
TORIDEというのは、最近公開された国産のメッシュ解析・修正ソフトです。
ブラウザ上で動きます(Chrome推奨)
こんな感じでいろいろボタンがあります
▽機能紹介▽
こういった機能が搭載されています。
・メッシュ修正
・中空化
・厚み検知
・干渉検知
・一括書き出し
・キャプチャ
・アイランド分割
今回は、おそらく目玉機能であるメッシュ修正/中空化/厚みチェックを使っていきます。
・メッシュ修正
どこまで修復できるのかテストしてみます。
こちらは昔やった3Dスキャンデータ
実物(この写真を撮った頃、いろいろ制作していたので部屋がマジで汚い)
鼻にでっかい穴を開けてみます
TORIDEに取り込んで
メッシュ細かさを指定
修正
穴が閉じてない(いきなり難易度高いデータでやっちゃったかな…)
ということで、四角い箱ではどうでしょう
メッシュ細かさを指定
端部がはみ出てるけど、まあいいでしょう
閉じていません(悲しい)
いろいろいじっておりますとわかってきたのが、大きな穴は塞げない、たぶん小さい穴なら塞げる。
ということで、小さい穴で再チャレンジ
い、いけた…!
メッシュ細かさの感じを予想しておかないと塞いだ部分が結構わかる
元データ
修復後
元の鼻の感じ(穴あけ前)
修復後。コンタ線のようなものが現れてますね。
いいんじゃないですか?メッシュ修正機能はメッシュ全体にかかるので、全体のバランスが崩れるかと思いましたが、この程度の形状では崩れませんでした。小さい穴の修復に使えるので、スカルプトモデリングでブラシ使ったら入るクラックの修正などに使えそうです。
比較として、例えばメッシュミキサーではクラックを検出してそこをブラシで埋めるような感じになりますが、TORIDEにはブラシ機能がないのでいきなり全部のメッシュを修正することになります。それでも、全体のバランスが保たれているので、この修正機能は使えるシーンはあるのではないでしょうか?
・中空化
もう一つ注目すべき機能が、中空化です。これは樹脂の節約・ヒケを防止するのだそうです。(光造形やSLS用と捉えればいいんですかね?)これの何がいいかというと、厚みを"なんとなく"ではなく"〇mm"で寸法を指定できるところですね。
安定のスタンフォードバニー氏です
厚みが指定できます
見た目は変わりませんが、中空化できたようです
スライスしてみました
この後、レジンや粉抜きの穴を後で空ければ良いわけですね。でもTORIDEの中で穴は空けられないので、ちょっとめんどくさいかな。
・厚み検知
こちらこの前の記事の時につくったモデルです(最小厚み0.8mmぐらい)
試しに最小厚み1.0mmで設定します
赤いのは最小厚みが守れていないところですね
今度は0.8mmでやってみます
ラティスの端部同士が重なっている部分のみになりました
近づくとこんな感じです。この飛び出てるところが赤くなってる感じかな?
▽データの出力形式▽
インポート:ポリゴン・中間データ(STEP, IGESをインポートするならFreeCADが必須)
エクスポート:ポリゴンデータのみ(STEP, IGES不可)
▽ここまで触って出たトラブル・エラーについて▽
さて、ここからはネガティブな側面に入っていきましょう。使ってみて実際出たエラーや使いにくかったところを紹介します。少しでも事前に知っておくとメンタルが安定すると思います。
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