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Fusion360個人ライセンスの制限について

Autodeskが、Fusion360個人ライセンスにさらなる制限をかけました。これからも使える機能をざっとまとめます。今回の変更が一部適用されるのは10月1日からで、9月中はまだ今まで通り使えるようです。(※スタートアップ、学生、サブスクリプションは従来通りで変更なしです)

▽これからも使える機能▽

設計:2D/3D コア対応 CAD ツール

電子機器:回路図シート 2 点、レイヤ 2 点、80 cm2 の基板領域

製造:2.5 軸加工、3 軸加工、旋盤、熱溶解積層造形(FFF)、各種2D系ファブリケーション(ウォーター ジェット、レーザー カッター、プラズマ カッター)など

レンダリング:ローカル レンダリング(レンダリング時のバックグラウンド処理)

ファイルの書き出し:11 種類のファイル形式の書き出し(*.f3d, *.f3z, *.step*.fbx, *.ipt, *.iam, *.obj,*.skp, *.smt, *.spd, *.stl only)※DXFに関しては、スケッチから保存できる

ファイルの読み込み:13 種類のファイル形式の読み込み(*.123dx, *.dxfs, *.f3d, *.f3z, *.fbx, *.ige, *.iges, *.igs, *.obj, *.ste, *.step, *.stp, *.stl)

クラウド ストレージ:10 点までのアクティブで編集可能な Fusion 360 ドキュメント(保存できるドキュメント数は無制限だが、10点以外は非アクティブになる)、コメント、マークアップ

コラボレーション:基本アクセス(ヘルプへのリンク)

図面:単一シートの印刷(ファイル保存不可)

サポート:サポートはフォーラムのみ利用可能

今回の変更で痛いところといえば、データ管理がドキュメント10点(アクティブなものに限り)までになり、解析、ジェネレーティブデザインが使えなくなった(照会はできるようです)ところでしょうか。

とはいえ、趣味用ならモデリング機能、2軸/3軸フライス加工、ローカルレンダリングなどが健在なだけでもFusion360を使う理由はあると思いますね。推測ですが、多機能にしすぎて不正利用が増えちゃったんですかね?

今回の変更の意図はこのメッセージに集約されるってことだと思います。

スクリーンショット 2020-09-25 13.44.18


IGESがエクスポートできなくなった分、他社製CADとの互換性は悪くなりました。当たり前のことですが趣味以上のことをしたいなら有償版を買ってねということですね。まあでも、去年の年末あたりジェネレーティブデザイン無料で使い放題キャンペーン楽しかったなあ…。変な形がいっぱい出てきたのはワクワクしましたよねえ。

ちなみに(おそらく今回の件に合わせて)Fusion360は10月16日まで40%オフのセール中です。

▽今回の変更についてよくある質問▽

今回の変更について、よくある質問にこたえているのはこのページで、全編英語です。

以下にちょっと長いのですが、このページで必要そうな部分の和訳を載せておきます。

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