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Q Into the Stormを見終えて

はじめに

「Q Into the storm」を見終えました。ご覧になった皆さんはどのような感想をお持ちになったでしょうか?

個人的には、番組のナラティブは結局、当初の想定の範囲内で終始していたように思いますが、ここまでQオペレーション周辺のアライアンスの人物関係が浮き彫りにされてしまうと、もうQが再び投稿をすることはないかもしれないとも感じました。(その代わりに、トランプ陣営の作った新たなプラットフォームで、様々なホワトハットや、市民ジャーナリスト、リサーチャーや市民が肩を並べて交流する日が近づいているのかもしれません。)

監督のカレン・ホーバックがカメラを床において、オフレコであるように見せかけ、取材対象者から本音の情報を引き出していたのも印象的でした。

FBグループに投稿した、初回と第2回を見た時の感想はこうでした:

一部で話題のHBOによる「Q:Into the Storm」を第2話まで見てみました。これはある意味必見の内容と言えるでしょう。Q現象と匿名掲示板運営の内情について詳細に調査された、とても興味深いドキュメンタリーです。
番組は「Qとは一体誰なのか?」を突き止めようと、8chanの所有者であるジム・ワトキンスとその息子のロン・ワトキンス、Qが4chanから8chanに移行する時期に管理人だったフレドリック・ブレナンに接触します。他にもQフォロワーで知られる共和党議員候補ディアナ・ロレインや多くの有名QTuberが出演し、ある程度彼らのQに関する主張がそのまま伝えられています。
しかし、「ヒラリーが赤ん坊を食べている」といった最もセンセーショナルで不確かな発言ばかりがくり返し取り上げられている印象は否めず、番組は「さすがにそれはないだろう」というトーンにまとめられています。また、反トランプ/Qメディアで知られるデイリー・ビーストのウィル・ソマーや、大西洋評議会の研究員であるジャレド・ホルトがニヤケ顔でQムーブメントの主張を否定するインタビュー映像もしっかり盛り込まれています。
第2話ではQが投稿していた万年筆の画像と同じ万年筆を8chanオーナーのジム・ワトキンスも持っているかのようなシーンで終わり、「ジム・ワトキンスがQなのでは?」という含みを持たせて終わりました。
ジム・ワトキンスのウィキペディアを引用します。

-------------Wikipediaからの引用------------------
多くのジャーナリストや陰謀論研究者は、ワトキンスがQと協力しているか、Qの素性を知っているか、またはワトキンス自身がQであると考えている。2019年8月に発生した3回の銃乱射事件の後、8chanがインターネット上から消失した時、Qは投稿を停止した。11月に再開されると、Qが再び出現した。一部の研究者は、8chanが閉鎖された時、他の場所に投稿するのではなく、再開されるのを待つというQの選択は、ワトキンスがQの背後にいることを示していると考えている。2020年6月の『アトランティック』の記事によると、フレドリック・ブレナンは、「Qはジムまたは(その息子の)ロン・ワトキンス(ロナルド・ワトキンス)を知っているか、ジムまたはロン・ワトキンスに雇われたと100%確信している」と述べた。2020年、ワトキンスはQアノンを推進する政治家候補者を支援することを目的に、「ディープステートの武装解除」という政治行動委員会を設立した。
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少なくとも第2話まではこのウィキペディア情報と同様のナラティブにそって進んでいるように見えます。第3話以降でどのように展開するのでしょうか?
実はHBOによるドキュメンタリーの前にVICEによるQドキュメンタリーが制作されていました。まだ1話目を途中までしか見ていませんが、制作者の一人は偽のロシア米選挙介入疑惑でトランプを攻撃する映画「Active Measures」の制作チームにいたのと同じMarley Clementsという人物です。

また、コーリー・グッドがかなり前から指摘していたように、Q/トランプ・ムーブメントにはDS側から多くの潜入者がおり、ムーブメントをハイジャックしようしたり、ナラティブを操作しようとしたりしているようです。パトリック・バーギーはストップ・ザ・スティール運動のアリ・アレクサンダー(元マケインの選挙スタッフ)やダン・ボンジーノ(元オバマのシークレットサービス)などがそうだと言っています。
私たちはそういった潜入者の存在や、ムーブメントをハイジャックして自分の利益にしようとする人々や、ナラティブをコントロールしようとする人々に注意する必要があるのではないでしょうか。
8chanのロン・ワトキンスは「Q:Into the Storm」の監督カレン・ホーバックをフレドリック・ブレナンから「言論の自由についてのドキュメンタリーを作ろうとしている人物」として紹介され、過去の作品を見て、バイアスのない信頼できる人物だと判断して取材を受けたと語っています。しかしこのドキュメンタリーがHBOで放映されることになるとは知らなかったそうです。その後、ロン・ワトキンスは「フェイク・ニュースメディアが僕をQに仕立て上げようとしている。僕はQではないし、Qと話したこともないし、Qが誰かも知らない。」と語っています。実際にドキュメンタリーの中でもロン・ワトキンスははっきりと「自分はQではない」と否定していました。
個人的には実際にドキュメンタリーを見てみて、危惧していたよりは公平に作られているな、という感想を持ちました。しかし、これまでのところ、これはQムーブメントと匿名掲示板運営の内情についての中立的なドキュメンタリーに過ぎないという印象です。(実際に後日談としてロン・ワトキンスは「カレンはフレドリックと僕の間の確執ばかりやけに詳しく取材しているなと思った」と語っています。)

ただ、とても興味深い番組であることに変わりはないので、第3話以降も注目してみたいと思います。
ご覧になった皆さんの感想もぜひお聞かせ下さい。
参照:
ウィル・ソマー(デイリー・ビースト)
ジャレド・ホルト(大西洋評議会)

結局最後まで見ても、Wikipediaと同じナラティブに終始した印象でした。しかし興味深い情報も多かったので、記録として簡単にまとめておこうと思います。個人的に印象に残った部分だけですので不足はあると思いますが、解釈の間違いがありましたらコメントでご指摘下さい。

Q Into the Stormの要点

①ポール・ヴァレリー将軍

 サイオプの専門家でもあるポール・ヴァレリー将軍は、スティーブ・バノン、マイケル・フリン将軍、ジェローム・コルシ博士と繋がっていました。有名QTuberクレイグ・ジェイムスの情報源だったベンガジ事件内部告発者のニック・ノーはヴァレリー将軍の部下でした。ヴァレリー将軍は、820名の軍事情報部員からなる「Army of northern Virginia」がトランプとQの情報源であると言っていました。番組では「ポール・ヴァレリーはサイオプの専門家だから、これも嘘かもしれない」と言っていました。

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② ロジャー・ストーン

トランプが恩赦を与えて助けた盟友のロジャー・ストーンですが、彼の元SNS戦略主任のジェイソン・サリバンは、元NSAのウィリアム・ビニーとツイッターのアルゴリズムを操作し、任意のアカウントの影響力を増し、「大いなる目覚め」を促進するツールを開発しました。その改良版を唯一使用していたのがCodeMonkeyZこと、ロン・ワトキンスでした。番組では終始ロン・ワトキンスがQであるように匂わせる演出をしていました。

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③シケイダ3301

シケイダ3301に関わっていたトーマス・ショーンバーガーは、トレイシー・ビーンズがシケイダのアイデアを直接フリン将軍に持ち込んだ半年後にQオペレーションが始まったと言っていました。

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彼はイラン人起業家ビジャン・キアンと中東でペンタゴンのためにスパイ作戦を行っていた過去があり、ビジャン・キアンとフリン将軍はフリン・インテル・グループを創設していました。

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トーマス・ショーンバーガーの妻でイラン系アメリカ人のFaranak Shahrooziは、NJK Holding社の創設者で会長のナセル・カゼミニーのいとこであり、NJK Holding社の投資顧問だったマイケル・フリンへ資金が流れていたことや、NJK Holding社の子会社GreenZone SystemsのCEOと副社長がそれぞれビジャン・キアンとマイケル・フリンであることはこれまでにメディアで報じられています。

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マイケル・フリン、ナセル・カゼミニー、ビジャン・キアン
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今回の申告では、フリン氏がトランプ大統領政権移行から約2万8000ドルを受け取ったことが開示された。開示された最大の収入源は、ミネアポリスに拠点を置くNJK Holding Corp.のアドバイザーおよびコンサルタントとしてのフリンの仕事に対する14万ドルである。その会社は、イラン出身で現在米国に住む実業家、ナセル・カゼミニーが率いている。 AP通信は木曜日の夜、NJKが声明を出し、フリンは「NJKホールディングスの安全保障への投資利益に関して、助言的役割を果たした」と報じたという。NJKは、フリン氏が副会長を務めるGreenZone Systemsというテクノロジー企業に出資している。GreenZoneは、Flynnのビジネスパートナーであるビジャン・キアンが率いる会社で、Flynn Intelは現在、トルコ政府と関係のあるオランダ系企業のロビー活動に関与しているとして、監視の対象となっている会社である。

フリン・インテル・グループはトルコ政府とコネクションがあるというのも興味深い情報です。トルコのテレビ放送でアドレノクロムの特集が行われたことと関係があるのでしょうか?

④ スティーブ・バノン

ロン・ワトキンスは、スティーブ・バノンのIPアドレスとQの投稿から、バノンがQであると思うと言っていました。

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ジム・ワトキンスはバノンに接触しようとメールを送りましたが、バノンから返事が来なかった代わりに、そのメールアドレスに敏腕弁護士からジムが抱えていた法廷闘争の弁護を申し出る連絡がありました。後になってその弁護士にはバノンとの繋がりがあったことが判明しました。

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しかし番組ではスティーブ・バノンが著書の中でマイケル・フリンを酷評していたことを理由に、「バノン=Q説」はロン・ワトキンスのでっち上げではないかと言っていました。

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個人的にはスティーブ・バノンがQオペレーションに関わるアライアンス・メンバーである可能性は残されていると感じています。彼がトランプの政治信条に賛同しつつ、しばしばトランプを裏切る言動を取ってきたのは、それを疑われないようにするためのポーズであったと解釈すると、両者の不可解で矛盾した関係の説明がつきます。

しかし、わかりません。彼は本当に二枚舌の信用できない人物である可能性もあります。

「Q Into the storm」の一足先にVICEが制作した「QAnon: The Search for Q」も見終えました。こちらも最後は連邦議会襲撃事件とQムーブメントを結びつけて終わった点は共通していますが、「Q Into the storm」では触れられていなかったことがいくつかあります。それをまとめておきたいと思います。

QAnon: The Search for Qの要点

①ロバート・デイヴィッド・スティール

元CIAのロバート・デイヴィッド・スティールがインタビューに応じてQについて機嫌よく説明していましたが、番組がトーマス・ショーンバーガーの名前を出すと、途端に表情を変え、インタビューはここまでだと打ち切って、退出しました。

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その理由は、ショーンバーガーのチームとロバート・デイヴィッド・スティール、元NSAのウィリム・ビニー、VIPS(Veteran Intelligence Professionals for Sanity)が2017年3月に手を組んで、Qオペレーションのネットワークの前身が出来上がったという説があるからです。

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「2017年3月までに、ショーンバーガーの仲間たちは、VIPS(Veteran Intelligence Professionals for Sanity)という、不満を持った元諜報員や政府関係者が共同で社説を書き、情報を共有するグループのメンバーであるロバート・デイヴィッド・スティール(元CIA)、ウィリアム・ビニー(元NSA)と連携していた。これらのグループが集まって、Qanonとなるネットワークを募集したのです。」と、調査員はHeavy紙に語った。

② Qアノン非難決議

昨年下院で可決された「Qアノン非難決議」の中心となっていたデンバー・リグルマン議員(共和党)が登場し、マイケル・フリンを公然と非難します。

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ここから番組はQムーブメントは政治と結びついた危険な過激派だというナラティブに突き進みます。オバマ政権と衝突してマイケル・フリンがDIA長官をクビになった後、フリンとビジャン・キアンがフリン・インテル・グループを設立したことを指摘し、さらに2016年にマイケル・フリンが役員に加わったOsy Technologiesという会社が、フリンが加入した2週間後に「Q」というロゴを商標登録していたことを指摘します。

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(※番組では触れられていませんでしたが、さらに興味深いことに、Osy Technologiesの取締役会の所在地は、ルクセンブルクの「ジョン・F・ケネディ通り」にあります。)

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また番組は、フリンがデジタル・ソルジャーズ・メディアという合同会社を設立していることを指摘し、フリン一家が「WWG1WGA」と言って宣誓する動画をツイッターに投稿した後、「Q」への一般の関心が急激に高まったデータを見せ、これが「マイケル・フリン法的救済基金」への誘導だと非難します。

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そしてロン・ワトキンスをQに仕立て上げようとしていた「Q Into the storm」とは違い、これが実際の軍事諜報オペレーションである可能性が高いと結論づけます。

③エズラ・コーエン=ワトニック

次に番組は、マイケル・フリンの弟子的な存在としてエズラ・コーエン=ワトニックに注目します。Qも彼の名前を投稿していました。

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昨年の米大統領選挙日の4日後にメディアがバイデンの当選確実を伝えましたが、その2日後にエスパー国防長官が解任され、クリストファー・ミラーが国防長官になり(11/9~1/20まで)、さらにその2日後に国防総省の高官が3人交代していました。

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「QAnon: The Search for Q」の制作者マーリー・クレメンツ(左派)と、QフォロワーのミュージシャンJ・T・ワイルド(右派)の間でこんな会話が交わされていました。

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マーリー・クレメンツ:エズラ・コーエン=ワトニックは今、国防総省で児童の人身取引に関する仕事をしているようね。

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J・T・ワイルド:彼はフリンからトレーニングを受けていたんだ。

選挙後すぐにトランプが国防総省に送り込んだこの3人を、番組は「Qが崇敬する3人」としてマークしていました。裏を返せば、彼らがアライアンスの作戦のキープレイヤーたちであるということです。

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カシュ・パテル、アンソニー・タタ、エズラ・コーエン=ワトニック

そして忘れてはならないのは、エズラ・コーエン=ワトニックと言えば、スティーブ・バノン直系の部下だった人で、バノンが首席戦略官兼大統領上級顧問を退任したのとほぼ同時に、国家安全保障会議(NSC)から解任された3人の上級部長のうちの一人だったということです。(※参照記事

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これがスティーブ・バノンとエズラ・コーエン=ワトニックが、トランプの密勅を受けたアライアンス・メンバーではないかと考えた根拠です。

④ 米国連邦議会襲撃事件

最後に番組は、連邦議会襲撃事件がフリンとトランプによる扇動によって起きたものであり、Qムーブメントは危険なテロ・ムーブメントだという、いかにもVICEらしいナラティブでまとめに入ります。

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そしてマイケル・フリンの弟で太平洋陸軍の指揮官のチャールズ・フリン中将が、連邦議会警察からの州兵の出動要請を拒否する決定をした会議に出席していた件を指摘します。

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(下)MSNBCのツイート「ワシントンポスト紙は、マイケル・フリン氏の弟であるチャールズ・フリン中将が、議事堂襲撃時に州兵を招集するよう緊急要請した議事堂警察に抵抗するペンタゴンの通話に同席していたと報じています。陸軍は以前、フリン氏がこの通話に同席していたことを否定していました。」

エズラ・コーエン・ワトニックは当然のことながら、Qへの関与を否定しています。しかし彼に対する期待は日に日に高まっているようで、ネット上では「彼がQだ」などという噂も流され始めました。また、彼と同時に国防総省に送り込まれたアンソニー・タタ国防副次官とカシュ・パテル首席補佐官ですが、マイピローのCEOマイク・リンデルが「カシュ・パテルをCIA長官代行に」とトランプに直訴していたことからも、彼らにかかる期待が大きいことがわかります。

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さて、「Q Into the storm」と「QAnon: The Search for Q」を見て気になった点をまとめてみましたが、番組を実際にご覧になった皆さんはどのような感想をお持ちになったでしょうか?個人的には、「怒り」「失望」「苛立ち」といったネガティブな感情は一切わかず、ナラティブや見解の相違はあるものの、むしろ「よく取材して調べてくれているな」と感心しました。そして「QAnon: The Search for Q」で印象に残ったシーンがあります。

⑤和解の瞬間

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J・T・ワイルド:政治に対して諦めてしまっている人々が多すぎると思う。人々がプロセスに参加することが大切なんだ。トランプや、Q、マイケル・フリンやその他のリーダーたちが人々に気づかせたことはそれだ。彼らは、我々市民が自分の都市や州の政治に関わって、その仕組みを学び、自分たちの代表を選出することを求めている。4年しかないんだ。

フリンは大統領選に出馬するだろう。そして彼は勝つだろう。それに彼は生涯民主党支持者だよ。彼は人々を助けたいと思っている。彼は腐敗した政治を大きく変えられる人物だ。私の望みはそれだけなんだよ。

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マーリー・クレメンツ:まったく、政治のシステムはひどいものよ。メディアも腐敗してる。

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マーリー・クレメンツ:政治とカネが問題よ。汚職と腐敗、ええ、間違いなくそれは事実だと思う。それが私たちの抱えているもっと大きな問題の一部なのよ。

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J・T・ワイルド:ふむ・・・君たちの側からそういう意見を聞くのも悪くないものだね。

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マーリー・クレメンツ:私もずっとあなたと話していてそう感じていたわ。「興味深い意見だ」って。

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J・T・ワイルド:ああ(笑)。

マーリー・クレメンツ:
「その点には同意するわ。でも私が出した結論は違う。」みたいにね。

J・T・ワイルド:ああ、そうだね(笑)。

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J・T・ワイルド:そして、ほら、両者の中道はあるんだよ。真実を求める気持ちというものがある。Qに関わらず、真実への欲求があるだろう。そして私はQが我々に真実を与えてくれていると固く信じているよ。

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このやり取りには感じる所がありました。一瞬でしたが、両者が打ち解けて笑い合った瞬間は美しく、可能性と希望を感じました。そしてJ・T・ワイルドが言ったように、「真実への欲求」が分断された市民を一つにする鍵であるとも感じました。

よく「真実探求コミュニティ」では、主流メディアのファクトチェックを目の敵にする傾向がありますが、その必要は全く無いと思います。むしろこちらが真実を探すための調査を手伝ってくれているものとして、ファクトチェックを利用すれば良いのではないでしょうか?ファクトチェックが間違っているのならば、「ファクトチェックのファクトチェック」をすれば良いのです。そうやってお互いに切磋琢磨して真実に近づいていけば良いのではないでしょうか。

少なくとも「真実探求コミュニティ」が彼らに責められるような稚拙な偽情報に感染しているは事実です。それはディープステートの工作によって意図的に植え付けられた偽情報である場合もあるでしょうが、私たちが「ちょっと調べる手間」を怠らず、正しい識別力を持っていれば、コミュニティでの蔓延を防げるはずなのです。「ファクトチェック」や「主流メディア」や「反対論者」を頭ごなしに敵対視し、否定する態度は、そのまま鏡写しとなって自身に返ってくる、相手と同等のエネルギーであり、分断状態を永続させることになるでしょう。

私たちに必要なのは、「これこそが真実だ」「私たち真実を知っていて、正しい。あなた達は真実を知らず、間違っている!」という傲慢な態度で声高に叫ぶことではなく(実際間違うことも多いのですから)、地道に努力して調査し、誠実に裏付け証拠を探し、自然と話に説得力を持たせることではないでしょうか。それが真実を伝えたい相手に対する本当の思いやりではないかと思います。

さて、CodeMonkeyZことロン・ワトキンスもテレグラムで興味深い投稿を続けています。

ロン・ワトキンスの情報発信

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CodeMonkeyZ:ニューズウィークの記事を見ました。若い血液を利用することで加齢を遅らせる効果がある可能性を論じています。

ちょっと検索してみたら、2014年にNature Medicine誌に、「老齢のマウスに若い血液を投与すると、シナプスの可塑性を若返らせ、認知機能を向上させることができることを示す」データが掲載されていました。

平たく言えば「若い血液は老齢マウスの脳を若返らせることができる」ということです。

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CodeMonkeyZ:2017年に中国政府の国家薬品監督管理局(NMPA)は、「副腎皮質ホルモン(アドレナル・グルココルチコイド)を合理的に使用する方法」と題する文書(中国語)を発表していました。
副腎皮質ホルモン(アドレナル・グルココルチコイド)とは何か?

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CodeMonkeyZ:グルココルチコイド(GC)は、生理的な合図やストレスに反応して、主に副腎で産生されるステロイドホルモンです。

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CodeMonkeyZ:少し前からアドレノ・グルココルチコイドのウサギの穴に入り始めて、偶然、中国共産党の誰か、具体的には湖南省政府の個人(またはグループ)の英語での検索履歴を含むリストを見つけました。中国では、湖南省の地方政府は、北京以外では最も強力な中国共産党グループで、人によっては北京よりも強力だと言うかもしれないほどです。
このリストを手に入れるために何かをハッキングしたわけではありません。データは平文で検索エンジンを介して提供されていて、通常の(しかし特定の)検索クエリを使って見つけました。
その特定のグループから(僕にとって)興味深いクエリの束を集めて公開する予定です。彼らが検索したことには間違いなくテーマがあって、彼らが内部で何をしているかを知る手がかりになるかもしれない。
僕が抱えている難問は、データを見つけるために使用した検索クエリを公開すべきかどうかということです。検索クエリを公開すれば、他の人が僕の発見を確認することができるけれど、一方で、検索結果に影響力を持つ立場にある人が、情報を隠蔽する方法を見つけるきっかけになるかもしれない。
僕が見つけた特定のクエリは、理論的には他の多くの用途に使用することができます。

しかしもっと興味深かった(というか驚いた)のは、こちらです。

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CodeMonkeyZ:トニー・テオラの「クレイジー・キュリアス・マインド」ポッドキャストで、キャンセル・カルチャー、ホロコースト、エイリアンについて少し話しました。

それはちょうどインタビューが1時間を過ぎた頃のことでした。

ロン・ワトキンス(CodeMonkeyZ):ジョージ・ソロスやロスチャイルドがいるでしょう。彼らは右派にとって「お化け」のような存在です。右派の人たちを怖がらせている。左派にとっても同様の存在がいますね。

トニー・テオラ:ええ、ええ。

ロン・ワトキンス(CodeMonkeyZ):でもジョージ・ソロスやロスチャイルドを操っているのは誰なのか調べてみると、彼らは実際の権力のフロントマンに過ぎないことがわかってきます。

トニー・テオラ:ええ。それにソロスなんて90歳でしょう。彼に何ができるんです?彼はエイリアンのくれた宇宙の薬でも飲んで、1000歳まで生きる地球の大君主だとでも言うのでしょうか?あんな年齢でもっと権力が欲しいなんてことがあるのでしょうかね?ただ孫の顔でも見ていたいと思うものではないのでしょうか?もう権力なんて必要ないでしょうに。

ロン・ワトキンス(CodeMonkeyZ):彼らは子孫に富を残したいんだと思います。子や孫や一族を権力の座につかせたいんですよ。ジョージ・ソロスはたまたま巨万の富を手に入れたと思っていますか?それは偶然ではなく、決められていたことなんですよ。誰が決めたのか?ジョージ・ソロスはただのフロントマンで、進んで批判の矢面に立っているだけの人ですよ。実際にジョージ・ソロスの背後にいるのは誰か?

トニー・テオラ:エイリアンがジョージ・ソロスの後ろにいると言う人もいますね。いやいや、冗談です(笑)。

ロン・ワトキンス(CodeMonkeyZ):それだって冗談ではないですよ。ネオン・レボルトという人がいます。彼は大規模な調査を行って、ジョージ・ソロスやロスチャイルドの背後にいる人々の血筋を辿っていったんです。そして僕の理解では、彼の調査で判明したのは、こういった人々はネフィリムの子孫だということです。だから文字通り、エイリアンがジョージ・ソロスやロスチャイルドをコントロールしているということなんですよ。

一人車の中でこれを聞いていて、思わず「わぁ!」と声を上げてしましました。まさかロン・ワトキンスの口からこの話が出てくるとは思っていなかったからです。コーリー・グッドの情報を追ってきた人であれば、これがプリ・アダマイトのことであることはすぐにピンと来たことでしょう。

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トニー・テオラ:これでメディアは「Qがエイリアンが黒幕だと言った!」と書き立てるかもしれないですね(笑)。

ロン・ワトキンス(CodeMonkeyZ):おっと、違いますよ。僕はQではありません。はは。

トニー・テオラ:冗談です。そして私だってエイリアンが存在しないなんてことは科学的に言ってあり得ないことだと思っているんですよ。

ロン・ワトキンス(CodeMonkeyZ):「Payseur(ペイジャー/ペイゼール)家」について調べてみて下さい。CIAの文書が出てきます。「イルミナティの血流」というタイトルです。そして僕の理解では、ネオン・レボルトはそれを研究して、古代のネフィリムの家系までたどり着いたんです。

これは皆さんご存知のフリッツ・スプリングマイヤーの著書「イルミナティ 悪魔の13血流」のことです。CIAがそれをアーカイブしていることは、以前の記事でも触れたことがありました。ネオン・レボルトというのは個人ブロガー/リサーチャーのことで、ロン・ワトキンスの言っていたのはおそらくこの記事のことではないかと思います。

他にもネオン・レボルトはビル・クーパーやウィリアム・トンプキンスなどの証言を調べて、MJ-12や秘密宇宙プログラムについての記事を書いたりしています。

いずれにせよ、ロン・ワトキンスの口からこのことが語られたのは、嬉しいサプライズでした。彼は影響力もあります。先にこちらのナラティブでこの話を広めておけば、エリートが自分たちの血統を神格化したETに辿って、支配の正当性を主張するという計画も崩せるでしょう。一方で、ETの話にアレルギーを持つQ/トランプ・サポーターの意識も変わるかもしれません。

ロン・ワトキンスには今後も注目していきたいと思いました。


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