Google内通者ザック・ヴォーヒーズのインタビューを読み解く(パート1:グーグルと共産主義編)
Edge of Wonderによるザック・ヴォーヒーズのインタビューが行われました。彼についての簡単な紹介と、ブライトバート・ニュースによるインタビューについては以前の記事でお伝えしているので、それとは内容的な重複を避けて要約していきたいと思います。
ザック:私はグーグル社で2008年から8年半働いていました。最初はグーグル・アースのプロジェクトに携わっていて、2013年からYouTubeのプロジェクトに参加しました。YouTubeをゲーム機やTVで見れるようにするプロジェクトです。私は特にプレステ4とNintendo Switch、Xboxで見るYouTubeに携わっていました。その頃のグーグル社はメディアの評判も良く、社員への待遇も本当に素晴らしかったです。私も年収2500万円を得ながら、会社の福利厚生を存分に享受していました。それが全て変わったのが2016年のことでした。ドナルド・トランプの当選によってガラリと変わったのです。たとえ当選して欲しかった人が当選しなくても、「それが民主主義だ」と結果を受け入れて、4年後の機会を待つものだというのが私の考えです。しかしグーグル社内の反応は違いました。トランプの当選直後に緊急のTGIF(全社員参加会議)が開かれたのです。この会議でのCEOクラスの重役達の発言に私は衝撃を受けました。セルゲイ・ブリン(※Google創業者・Google親会社Alphabet Inc.社長)は、選挙結果が「個人的に腹立たしい」と言い、女性CFO(最高財務責任者)は実際に泣き出すほどでした。彼女はトランプが当選した夜のことを思い出して、同僚に「私たちは負けるみたいよ」と泣きながらメールしたことを語っていました。私には何をそんなに悲観することがあるのか理解できませんでしたが、彼らは「これは本当に最悪の状況だ」という様子だったのです。一番驚いたのは、CEOのサンダー・ピチャイが「選挙戦においてグーグル社が大きな効果を与えることができたことの一つが、機械学習アルゴリズムによるフェイク・ニュースの検閲だ」と言っていたことです。「ちょっと待てよ。私たちは検閲を行っていたのか?」と思いました。巨大テック企業たちはテロリストの情報を捜査機関に提供することすら「危険な前例を作るから」と言って拒絶しているというのに、自ら検閲を行っているなんておかしな話です。そんなことは全く知りませんでした。
そこで私は調査を始めたのです。フェイク・ニュースを検閲しているというなら、誰がその基準を設けているのか?今とは違って、その頃のグーグル社はまだオープンでした。関係書類はすぐに見つかりました。私のようなフルタイムの従業員は内部文書にアクセスすることができたのです。パワーポイント資料集なども見つかりました。そこにはFacebookのトレンドに登場したフェイク・ニュースの実例が挙げられていました。驚いたのはそれが実際に起きた出来事のニュースだったことです。例えば、イスラム国のテロリストを武装化するためにヒラリー・クリントンがベンガジに武器を密輸していたというニュースは「フェイク」だとされていました。
しかし実際にこの件について調べている人々は証拠を積み上げて、これが事実だったことを主張しています。クリントンはシリアの情勢を不安定化させるために、イスラム国のテロリストに資金と武器を与えていたのです。(※『13時間 ベンガジの秘密の兵士』という映画も製作されている)
私はさらなる調査が必要だと思いました。本当のニュースをフェイクだと判定するなら、今度は下流でそれをフィルターにかけて、インターネットから排除するためのメカニズムがあるはずだと考えたのです。そして私が見つけたのが、「Machine Learning Fairness(機械学習による公平性)」というプロジェクトでした。
グーグルによれば、「インターネットは本質的に人種差別的、男尊女卑的に偏向している」ので、グーグルが「自由と平和と繁栄と正義の仲裁人」になるのだという事でした。彼らはインターネットに検閲をかける役割に自らを選任したのです。私は「これはマズイぞ」と思いました。そして彼らがなぜ「トランプを勝たせないため」にここまでしていたのか、なぜヒラリー・クリントンごときが負けたことに大騒ぎするのか、不思議に思いました。そしてすぐにメディアの虚偽報道が始まったのです。実際にはトランプの大統領就任式には記録的な数の聴衆が集まったと記憶していますが、新聞社はこぞって就任式が閑散としている様子の写真を流しました。
これはゲートが開いて、まだ人が入り始めたばかりの早い時間の写真だったのです。メディアは当初から結託して「虚偽の現実」を報道していたということです。そして虚偽のロシア共謀疑惑がありました。
この疑惑が矛盾だらけだという証拠は山のようにあったのですが、メディアは結託してそれを無視していました。メディアが伝えようとする「虚偽の現実のモデル」は常に予測通りです。予測がつくということは、それがよくできた「モデル」であるということですね。これが私の動機となりました。メディアが結託していて、Googleもその一部だというなら、CEOクラスのさらに上に、会社をコントロールしている者がいるはずだと思いました。それが調査を始めたきっかけです。
「Machine Learning Fairness(機械学習による公平性)」とはよく言ったものです。私は何度も主張してきたのですが、「ドラゴンフライ」は実在しない虚偽の検閲エンジンです。
私はグーグル社の内部システム上に、これに関する情報を全く見つけられませんでした。それに「インターネットの検閲をするもの」に捕食する肉食性の昆虫の名前をつけるなんて、彼らがそんなあからさまなことをするでしょうか?本当にインターネットに忍び込ませたい検閲エンジンがあったら、私だったら「公平性」とか「平等」といった言葉を選びます。「公平性」や「平等」に異論を唱える人はいないでしょう?言葉自体に「良いものだ」というポジティブなイメージが刷り込まれているからです。私は心理学と数学とコンピュータ科学を学んできていたので、「Machine Learning Fairness(機械学習による公平性)」というプロジェクト名を見てすぐにピンときました。そこには人心操作とプロパガンダの意図があると気づいたのです。「これだ!」と直感して、誰が関与しているのか、誰が作っているのか、詳しく調べ始めました。そしてスタンフォードでじっくり温められていた計画が、グーグルで急速に展開されているのだとわかりました。本格的に展開され始めたのは2017年からです。彼らはそれを隠そうともしていません。それが彼らの手品の上手な所です。ただ彼らは計画を展開し、誰にも異論を唱えさせないようにします。人々が「まぁ、検閲も良いことなんじゃないか??!?」と受け入れるように仕向けているのです。文句を言う人は「頭のおかしな人」ということになります。しかし私は断言します。これはアメリカの歴史上、最大の問題です。これは情報の独占であり、支配です。彼らは私たちのメールを読み、位置情報を把握し、それを世界の情報機関に売り渡しています。私もそれは後になって知ったことですが。
ザックはスタンフォードの関与についてここでは詳しく述べていませんが、少し調べただけでも「スタンフォード大学の中国人研究者がGoogleの助成対象研究で受賞」していて、それが「スタンフォードのML(機械学習)研究のリーダー」であるという情報が出てきます。
ザック:私はこの問題を、企業家のインフルエンサーの知人などに個人的に話してみました。思考のヴァイブレーションが低い人達は「誰も文句を言っていないじゃないか」という反応でしたが、本当に賢い人達は即座に一様の戦慄した反応を見せていました。彼らにはこれがどんな余波を生むか正確にわかったのです。そして私が「もう黙っていはいられない」と思ったターニングポイントは、Googleがアラビア語の翻訳辞書から単語を削除しているのに気づいた時です。それはトランプ大統領が頭のおかしなツイートをしたように見せるためでした。
2017年の6月1日にニューヨーク・タイムズ紙はこれがアラビア語ではなく、全く意味を成さない言葉であると否定する報道をしました。
しかし当初のグーグル翻訳では、アラビア語から英語に翻訳すると「私は立ち上がる」と翻訳されていました。そしてこのツイートの前には、トランプはサウジアラビアを訪問していたのです。
ある学者の説によれば、これはノアの大洪水以前の言葉で、ノアの息子たちが腐敗した支配層の人々に対して言った言葉だそうです。そして洪水が来て、文明が一掃されたのです。
この説の出どころはどうやらこの記事のようです。
このブログ「The Marshall Report」を書いているのは,、アマチュアの歴史研究家・聖書研究者・執筆家であるDianne Marshallという人物です。彼女の説明によれば:
「covfefe」は「最後には我々が勝つ」という意味で、大洪水以前には支配者のエリート達(The Fallen)を罵るためにアダムの子孫たちによく使われていた言葉であり、洪水後は滅多に使われなくなった。ニムロドがバベルの塔を建てる頃になると再び使われるようになったが、その後はバベルの「言葉の混乱」により失われた言葉である。
とのことです。「the fallen(落ちてきた者達)」とは、このブログ的に言えば、プリアダマイトのことでしょう。しかし彼女は一体どこからこの情報を得たのでしょうか?彼女のブログのほとんどの読者は「証拠のない馬鹿げた作り話だ」という反応です。Dianne Marshallは「蜂の書」や「第三エノク書」や「ヴォイニッチ手稿」を読めばわかる、と主張しています。
「蜂の書」というのは、キリスト教のネストリウス派の重要文献だそうです。
大洪水以前の言葉では、仮に直接的な証拠があったとしても、それは一般人にはアクセスできないバチカンの秘密図書館の奥底に厳重に保管されているような類のものでしょうし、専門家でなければ解読できないのではないかと思います。正直言って、Dianne Marshallの主張の真偽は確かめようがありません。
トランプ大統領は「covfefeの本当の意味を解明できるのは誰かな?楽しんで!」とツイートしていました。
Dianne Marshallはそのツイートに返信して、トランプから「いいね」をもらったと言っています。
ショーン・スパイサー報道官(当時)は「大統領と、ある少人数のグループはその正確な意味を知っている」と言っていました。
Qグループ(アライアンス)とトランプの関係を知っているかどうかで、スパイサー報道官の「ある少人数のグループ」という言葉の持つ意味が違って聞こえてくるのではないでしょうか。いずれにしても、「covfefe」は明らかに「coverage(報道)」のつづり間違いだ、という通説にはさすがに無理があるように思います。音数も文字数もアクセントも異なっており、日本の中学生でもこんなつづりの間違い方はしないでしょう。
文意としても「絶え間ないマスコミの否定的な報道にもかかわらず」、「私は立ち上がる」や「私達は最後に勝つ」と続く方が意味は通ります。「press coverage(マスコミ報道)」というありふれた言葉に、「掛詞のように意図的に二重の意味を含ませた」と考えた方が、「単なるつづり間違い」と考えるよりは若干自然に思えます。しかし本当に重要なのはこのツイートの真意ではなく、グーグル社の反応であるとザックは主張しています:
ザック:グーグル社はNYタイムズ紙の記事を受けて、この「covfefe」という言葉を削除せよという内部通達を作成しました(※PDFファイル)。そしてこの話にはおまけがあります。その検閲を実行したグループは自らを「Derridaチーム」と名乗っていたのです(※PDFファイル1・2)。ご存じの方もいるでしょうが、これはフランスの哲学者「ジャック・デリダ(Jacques Derrida)」のことではないでしょうか。彼は「言語の操作による西洋文明の破壊」を提唱した人です(※一般には「脱構築」と言われる)。彼はまた文化的マルクス主義とポストモダニズムの基礎を作った人でもあります。あとテオドール・アドルノもそうですね。よく調べれば彼らが社会主義や共産主義と密接に結びついていることがわかります。権力闘争を掲げ、情報を隠し、結局は大虐殺を行う結果となりました。ソ連の大粛清や中国の文化大革命では数千万人の人々が殺されましたが、それもマルクス主義が原因です。デリダやアドルノといった哲学者たちは基本的にマルクス主義者の思考をしています。キリスト教的倫理観や資本主義社会を転覆して、一つの世界政府によるユートピアをもたらそうという思想です。
ジャック・デリダとはこんな言説を唱えている哲学者です。
無駄にもったいぶった言葉遣いで議論を煙に巻いているような印象で、結局のところほとんど何を言っているのかわかりません。実際に多くの思想家がそのように批判しています。
テオドール・アドルノという哲学者はある意味わかりやすい人です。
黒人のジャズがその後「スピリチュアル・ジャズ」として展開していったことを考えると、ナチスが黒人のジャズを禁止したことはより深い意味を持ってきます。アルバム『至上の愛』のライナーノーツで「神の啓示」を受けていたことを告白したジョン・コルトレーン、宇宙と交信し、古代エジプトでもジャズは演奏されていたと主張したSun Ra、最近では彼らの系譜を継ぎ、より大衆的な影響力を持つカマシ・ワシントンというスピリチュアル・ジャズ界の救世主的な人も出てきました。歌手の宇多田ヒカルもカマシ・ワシントンについてこのように言及しています。
まさにカマシ・ワシントンの言っていることはナチスの優生学とは正反対の思想であり、縄文人の思想と同じです。そして第二次世界大戦以降、ナチス的なマルクス主義の思想は巧妙に装いを変え、アドルノのフランクフルト学派やコロンビア大学など通じて、文化的マルクス主義としてアメリカに浸透していきます。
これがディープ・ステート=カバール=NWO(新世界秩序)=イルミナティの戦略であるということはよく指摘されます。
コーリー・グッドも以前のインタビューで、軍事プログラムの観点から共産主義の浸透について言及していました:
Edge of Wonderの2人も、共産主義についての動画シリーズを制作した際にイルミナティとの繋がりに気づいたそうです:
ロブ:シリーズの2本目で僕たちはアダム・ヴァイスハウプト(Adam Weishaupt)(※イルミナティの創設者)の教義とマルクス主義が基本的に同じものであることを示しました。彼らは同じアジェンダを推し進めていたんです。その歴史は最初のバーバリアン・イルミナティにまで遡ります。それが社会主義や共産主義といった彼らの洗脳の手法の青写真となったのです。
ベン:それに加えて優生学もディープ・ステートの目的達成のために使われているんだよね。
バーバリアン・イルミナティが悪のNWOと対決する正義のイルミナティだとする説もあるようですが、それは非常に疑わしいです。バーバリアン・イルミナティが支援したとされるフランス革命は「大恐怖」という偽旗作戦によって扇動され、「恐怖政治」をもたらしました。そしてCIAで公開されているフリッツ・スプリングマイヤーの著書『イルミナティの13血流』には、フランス革命時に粛清(虐殺)を行ったロベスピエールがヴァイスハウプトの弟子であり、当初からフランス革命の目的は後の社会主義/共産主義に受け継がれる悪魔教の階級制度の導入にあったと述べられています。
そして同書にはマルクスが悪魔教信者であり、ロスチャイルドからの資金援助によって『資本論』を出版し、サタン信仰に基づく共産主義が始まった、とも書かれています。そして一般にはカール・リッターによってアーリア人至上主義に基づく反マルクス主義・反ロスチャイルドの行動計画が策定され、それがナチズムへと繋がったとされています。しかしこの「共産主義VSナチズム(ファシズム)」や「ロスチャイルド(ユダヤ)VSナチズム(アーリア人至上主義)」の対立構造は、かりそめのものであったことが指摘されています。スプリングマイヤーは「ナチズムは計画の実行をメーソンや他の秘密結社に頼ったので、トゥーレ協会の設立(1918年)にはイルミナティが手を貸していた」と述べています。(※1782年のヴィルヘルムスバート会議以降イルミナティはフリーメーソンに浸透していたため)つまりこれはイルミナティの得意とするヘーゲルの弁証法であり、「テーゼとアンチテーゼを用意し、どちらに転んでも世界統一政府ができる」という作戦だったという見解です。
それを裏付けるように、第二次世界大戦中に軍事諜報機関で働いていたカナダ海軍士官ウィリアム・ガイ・カーはその著書『Pawns in the Game(邦題:闇の世界史)』の中で、「共産主義運動もファシスト運動も、トップレベルの一握りの指導者達でなければ、彼らの組織が悪魔教の神官であるイルミナティのさらなる野望のために利用されていたと気づいていたか疑わしい」と述べています。
全てはルシファー信仰のイルミナティによって浸透を受けていたということではないでしょうか。
ルシファー信仰・悪魔信仰であることが明らかな「ヴァルプルギスの夜(4月30日~5月1日)」や「五月祭(5月1日)」が労働者の祭典「メーデー(5月1日)」の起原であるという事実がこれを裏付けています。
映画『ミッドサマー』でもラストシーンでは五月女王(メイクイーン)に選ばれたヒロインの目の前で、その恋人を含む7人の生け贄たちが燃やされ、それを見た人々が悪霊に取り憑かれたように狂い叫ぶ姿が描かれています。これは五月祭が悪魔信仰と表裏一体だということを示しています。
話がかなり脱線しましたが、ザック・ヴォーヒーズやピーラー・ティールの警告するグーグルと中国共産党とのイデオロギー的な結びつきの一つの証拠として、「ジャック・デリダ」の名を持つ検閲チームがグーグル社内に存在しているという話でした。
ザック:彼らは、人々が自分で調査することを嫌うんです。なぜなら大衆の総意というものが、賛成派が反対派を悪者に仕立て上げて、「頭のおかしな主張だ」と言って排斥することによって形成されるからです。これは1950年代の「アッシュの同調実験」で証明されています。正解が明らかな問題であっても、被験者が答える前にサクラの人々が間違った答えの方を選んでいると、その同調圧力により被験者も間違った答えの方を選択する、という実験結果が出ました。
しかし、サクラのうち一人でも正解を選ぶと、この「同調圧力」の効果は失われるのです。だから彼らは「いんちきの総意」に反して正解を唱える者がいると、油断なく潰しにかかります。そうしなければ幻想が崩壊するからです。このパターンはそこら中にあります。主流メディアの論調に対する「反対論」について調べてみれば気づくでしょう。「温暖化で人類が滅びる」とテレビが言っていたら、反対論者が何を言っているか調べるのです。すると反対論者の方が理にかなったことを言っていたりします。ではなぜテレビの人々は反対論者の言うようなことを言わないのでしょうか。それは彼らがアジェンダを遂行しているからです。そのアジェンダに同意する人々だけが選ばれ、同意しない人は排斥され、悪者にされ、時には殺されるのです。
パート1はここまでです。パート2に続きます。