0.はじめに
その後コーリーのチームからの「情報共有のプロトコル」についての連絡はまだありません。好きにして構わないと解釈することもできますが、まだどうしようか決めかねているので、有料会員限定コンテンツが含まれるエピソード3,4を飛ばして、先にエピソード5を翻訳します。そのため、話が飛んでいるように感じられる所や、初耳の話もあると思います。
1.ソーラーイベントについて両極端なコミュニティ
2.Q&A
①銀河からのエネルギー波の現在について教えて
②人々はよりサイキックになっているの?
③太陽の天気予報に価値はあるの?
④今、最も重要なことは何?
⑤ソーラーフラッシュが起こったとき、人々は実際に何を体験するの?
⑥電気を使うような技術は、ソーラーイベント後も使えるの?
⑦今後10年で、人々は居住地を変える必要があるかどうかを知るのに十分な情報を得られるの?
⑧ソーラーイベントの結果、ポールシフトが起こる?
⑨政府はナノテクノロジーやトランスヒューマニズムに手を染めるの?
ここ2年くらいでコミュニティがあまりに陳腐化してしまったので、まともな人たちの多くは距離を置くようになったのでしょう。ネサラゲサラ系の妄想クラブはそれぞれのクラスター(コーリーの言うちっちゃな現実の泡)でほとんどカルト宗教化して、ますますグロテスクな様相を呈しています。それはもともとスピ系のコミュニティの抱えていた問題(トラウマ)が表面化し、強調されただけなのかしれません。まさに終末時の狂気を容易に目にすることができます。
このように一部の特殊な人たちが狂っているだけではありません。もう少し一般的な保守系のクラスターにしても、すっかり世界一の金持ちを自分たちの救世主だと崇め奉るようになってしまって、その人物が脳チップを作り、ChatGPTのOpenAIを創設し、子供にはロボットの型番のような名前をつけていることには目をつむるようになっています。これもまた十分に狂気の沙汰であるといえます。
そういえば、少し前にGabのCEOのアンドリュー・トーバが、ニュースレターでChatGPTについて憤りをあらわにしていました。他にも多くの保守系や右派のメディアの人々が同様にChatGPTに不快感を示しています。
3.GabのAndrew TorbaがChatGPTに叱られる
どうやら今後はAIのコントロールを巡って右派と左派、保守とリベラルで競い合うみたいです。個人的には保守にもリベラルにも、どちらにもまともな人はいるし、どちらにもおかしな人がいると思っています。両極性の罠にとらわれて、まともな人同士が争っている場合ではないと思いますし、イデオロギーが一緒だからと言って、おかしな人たちを看過して野放しにするべきではないと思います。
イーロン・マスクについてはいまだに謎は多いですが、彼がツイッターを買収して保守派のヒーローになろうと思った本当の理由は、彼の担うAIアジェンダにとって、最終的にはリベラルの良識派が最大の障害になるからではないかという気がしています。本当にひどい事態になれば、WEFのアジェンダやグレートリセットがその約束と違い、人権や自由を奪うだけのものだとわかれば、リベラルの人たちだって抵抗を始めるはずです。だから彼らは先手を打って、リベラルをおとなしくさせておくと同時に、保守を骨抜きにしたのではないでしょうか?
実際に、ツイッター上の右派や保守やトランプ支持者は、すっかりマスクに丸め込まれ、正常な批判的思考が働かなくなってきているように見えます。脳チップやワクチンやAI依存へのガードが明らかに下がっているだけでなく、ひどいケースではマスクを礼賛したいあまりに、一緒にChatGPTまで持ち上げているという混乱ぶりを見せています。
このままこの両極性の罠にとらわれて混乱を続けていれば、共倒れになることは目に見えています。なぜなら、結局は「マスクがなんとかしてくれる」「トランプがなんとかしてくれる」と期待し、既存の有力者に希望を託しているだけだからです。
ではどうすればいいのか?
コーリーはよくミカの惑星を例に出して、こんな話をします。
正直に告白すると、私自身、「それが真実だというのはわかるけれど・・・そうは言っても、現実的には難しいだろうなぁ。無理だよなァ。」と思っていました。しかし、最近仕事で読んだある大学入試問題の中に、コーリーの主張に別の側面から現実味を与える興味深い話を見つけたのです。
4.抵抗運動の有効性と戦略
とても示唆に富む内容です。まず思い浮かぶのが2021年1月6日の「米国議会議事堂襲撃事件」です。あれを運動に対してプラスに作用させることができず、「急進派のポジティブな効果」にすることができなかった根本的な原因を考えるヒントがありました。アライアンスが怖気づいて暴動をバックアップしなかったせいだけにはできないということです。ヘインズが提唱したような、社会運動における急進派と穏健派の「分業」ができていなかったことが最大の敗因ではないでしょうか。1月6日の暴動の時にほとんどの穏健派は何をしていたかと言えば、運動のイメージ回復に努めることではなく、我関せずでだんまりを決め込むことであり、一般人レベルでは、ただ困惑し、「デボリューション」などの新たな机上の空論を構築して夢をつなぐことでした。トランプは暴力を否定し、家に帰るように促す動画をツイッターに投稿していました。それぞれがちぐはぐで、うまく歯車として噛み合っていなかったように思います。その結果は痛ましいものになりました。
私自身もギャムソンが異を唱えた「二つの信念」にとらわれていましたし、トランプが暴動の参加者に平静を呼び掛け、家に帰るように促す動画も見ていたので、暴動に冷ややかな視線を送っていました。でも、どうやらそれではだめなようです。かといって、ギャムソンの言う確率論を鵜呑みにすることはできませんし、時代背景や社会状況もあるので、「成功率」を高める「暴力」がどの程度まで許容されるのかもわかりません。ケネディの例にしても、それは「非暴力の抵抗運動」だったとされています。
やはりコーリーの言うように、少なくとも私たちが「集団で立ち上がって、街頭に出て抗議すること」が重要なのだということがわかります。その際に、「石の2つ3つ」を投げるような暴力を伴うかもしれないけれど、何もせずにじっと耐え忍んでいるよりはずっと生産的だということでしょう。
そしてその後に重要なのは、ヘインズが言う「分業」です。非暴力的な多数派がイメージの回復に努め、「政治的エリートに対してより大きな影響力を持つ」穏健派がエリートを交渉のテーブルにつかせるのです。
では、実際に「政治的エリートに対してより大きな影響力を持つ」穏健派とはどのような人たちでしょうか?トランプでしょうか?バノンでしょうか?ちょっと違う気がします。むしろ保守派が敵だと見なしているリベラルの中にいる「まともな人たち」の方が可能性を感じます。保守とリベラルという両極性の対立を超えたところで、「まともな人たち」同士が手を組めれば、エリートに対して要求を飲ませることができるのではないでしょうか。
そして現在、これを難しくしているのが「Qtard」と呼ばれる存在です。
この人たちが運動のイメージ回復をほとんど不可能にしてしまったのは事実です。何度も何度も飽きることなく「大量逮捕」「緊急放送」「ネサラゲサラ」の予言を繰り返し、「フラットアース」を提唱することによって、保守や右派のイメージを地に落としたのです。「頭のおかしな人たち」「まともに話が通じる相手ではない」というイメージをリベラルの人たち(に限らず広く一般)に植え付けました。彼らの方はリベラルの人たちが全員「悪魔崇拝者」であったり、一般の人々が「目覚めていない人たち」であると決めてかかっており、その結果、お互いに決して歩み寄ろうとせず、断絶を深めるばかりです。また、この態度では、リベラルが正しいことを言ったり、保守が間違ったことを言ったりした時(その逆もしかり)に正しく反応できず、混乱を深めることになります。弁証法を使うエリートにとってはとてもコントロールしやすい状態に陥っています。
CIAによる情報操作を疑うべきでしょう。
痛ましい話です。テレグラムやツイッターで夢や妄想の発表会をするムーブメントは、より大きな現実の前にはあまりにも無力です。この人たちは自分たちこそが運動の最大の障害になっているのだということに気づかなくてはならないのですが、「自分たちこそが運動だ」と勘違いしているので、おそらく無理でしょう。サイレントマジョリティ=大多数のまともな人たちには、黙っていないでもっと声を上げて欲しいと思います。運動を内部から破壊する迷惑なデマ吐き屋や情報錯乱屋の声をかき消すくらいに。まともな人たちが、まともなことを言い続け、少しでも運動のイメージ回復をするしかありません。