アイスランドから見る風景:vol.23 Fimbulvetur (フィンブル ヴェートル)-真冬の中の冬
昨年2022年12月と今年の1月のアイスランドの天候は、20年ほどアイスランドに住んでいるわたしにも、異常に厳しいものだった。メキシコ湾暖流が流れ込んでいる島の西南部ーつまり首都のレイキャヴィークでさえも、日中の気温が氷点下のまま、夜は氷点下10度~15度まで下がった。クリスマス直前に降った雪もそのまま溶けず、およそ60日間巨大冷凍庫に閉じ込められているような状況だった。
気象庁の発表によると、今年の1月の平均気温はマイナス1,8度で、1995年以来の冷え込みだったそうだ。