40年目の横道坊主 10/20 2024
「横道坊主」その名前を聞いた時はニヤリとしたものだ。
長崎弁と言うか福岡でもやんちゃ、頑固もんの事を横道もんと言う。
だから横道坊主は「やんちゃ坊主」と言う意味だ。
何でデビュー時から知ってるかと言うと恥ずかしながら僕らがやってるジジイバンドのギタリストが横道坊主のボーカル中村義人君の親戚筋にあたり40年前、「今度ウチの親戚がデビューするとよ！」と練習場にCDを持って来たのだ。
あれから40年…
横道坊主も続いてるが僕らも続いてる(笑)
その横道坊主が長崎で40周年記念ライブをやるという。
コレは行くっきゃないだろ！と思って行って来ました。
会場は長崎市民会館。
福山雅治がスタジアムシティの25000人収容のサッカースタジアム、さだまさしがスタジアムシティの5000人入るホール、横道坊主は長崎市民なら誰でも訪れ親しまれる席数700人の長崎市民会館の文化ホールである。
いや、このくらいが良いのだ。どんなに離れてようが顔まで見える(笑)
自由席と言う事で前から5番目くらいに座ったのだが、次から次へとロックなファッションに身を包んだオジサマ、オバサマが僕の周りに集まって来た。
そしてライブが始まるや、皆さん総立ち！拳を突き上げ一緒に歌いまくるではないか！
こちとら横道坊主は名前は知ってても曲はほとんど知らない(笑)
総立ちの中でラストまではキツいねと2階席に避難しました。
2階席で見た横道坊主は結成当時のメンバーが集まった横道坊主レジェンド。
彼らが良かった。
いつもの横道坊主とは違うロックバンドを始めた頃の気持ちが伝わる素晴らしいライブを繰り広げた。
ルーツであるめんたいロックやチャック・ベリー、MC5のあの曲とか、いつもはやらないだろうカバー曲が本当にカッコ良かった。
横道坊主はロックンロールバンドなんだと見直しました。
オープニングアクトのバンドを入れたら約4時間のてんこもりライブは9時前に終わりました。
旧知の義人君のお兄ちゃんや長崎のバンド仲間ジョニーにも会えて楽しかった。
バンドをやることは難しい。
それも失礼ながらヒット曲も無いのに40年間もやり続けるなんか奇跡だ。
だからこそ横道もん。
自分たちの信念を曲げなかった証だ。
僕が唯一、横道坊主の曲で歌える唄がある。
「I Want…」と言う唄だけど、彼らはいつでもこの唄を書いた時の気持ちを覚えてるんだろう。
彼らのライブ、アンコール最後の曲もこの曲だった。
素晴らしかったよ。
40年後の長崎のやんちゃ坊主たちは！
