ふらり「薬」の旅ができるまで 【いまでは半分覆面DI室 #002】
はい、どうもどうも
前回、「こちら覆面DI室」の思い出を書かせていただきましたが、
今回は「ふらり「薬」の旅」の話です。
ふらり「薬」の旅は、The Pharmacists' Haven という雑誌に連載されています。
The Pharmacists' Haven は、とみー氏が編集する年1回発行される書籍です。年1回だと、季刊誌ではないですよね。
イヤーブックという呼び名がいいのかな。
最後に発行されたのが The Pharmacists' Haven 2019で、
2020年号はコロナの影響もあって、発行されませんでした。
今年は出ますかね。
その2014年号に、初めて「ふらり「薬」の旅」の第1話が載りました。
その前の年くらいから、とみー氏から
「何か書いてくれないか」と相談を受けていました。
私は週刊アプローチで、こちら覆面DI室を書いていたので、
とみー氏はきっと、薬剤師とMRネタで何かコラムを書いてくれるのかな?
と思っていたのでは。
私の方はというと、こちら覆面DI室とは違う対極的な執筆をしたいなと考えていました。
対極的ですから、
コラム → 物語
おじさん薬剤師とおじさんMR → 美人薬剤師と美人薬学生の姉妹
DI室という室内から → 旅行記という屋外へ
こんな感じです。
旅行記でちょっと思うところがありまして、
「薬」が付いた地名のことがとても気になっていました。
具体的にいうと、西武新宿線の「新井薬師前」駅あたりがじわじわきます。
ということで、「薬」が付いた地名の場所を薬剤師&薬学生姉妹が紹介する旅行記しかない!と思い、できたのが「ふらり「薬」の旅」です。
最初はじわじわきている「新井薬師前」を紹介しようと思ったんですけど、
その少し前に講演で福岡へ行き、
ここぞとばかりに「薬院」のあたりの写真を撮ってきました。
(新井薬師前は第2話に入っています)
それをいろいろ脚色して、第1話になったわけですが、
実は出版された第1話では、姉妹の名前が違っておりました。
覆面薬剤師(姉):忙しいのにビンボーな病院薬剤師2年目
覆面薬学生(妹):薬オタな夢見る薬学部4年生
私が覆面を名乗っている関係で、こんなネーミングにしたのですが、
出版されてから、「つまんねーな」と思ってしまったんですよ。
何か女の子っぽい名前にしないと、感情が入らないといいますか、
とにかくつまらないんですよ。
ということで、第2話から現在の名前になりました。
第2話の書き出しはこんな感じでした。
登場人物
リリ(姉):忙しいのにビンボーな病院薬剤師2年目(前回は覆面薬剤師でした)。
リカ(妹):薬オタな夢見る薬学部4年生(前回は覆面薬学生でした)
姉:名前に『薬』と付いていればどこにでも出かけます、ふらり『薬』の旅。
妹:ねえ、今回から私たちに、ちゃんと名前が付いたんだよね。
姉:そうそう、覆面薬剤師とか、なにそれって感じ。
妹:で、付いた名前が...
姉:薬剤師で姉の「リリ」でーす。
妹:薬学生で妹の「リカ」でーす。
姉・妹:ふたりあわせて、「リリリカ」でーす。
妹:ねえお姉ちゃん。なんか言いにくいから、ひとつ「リ」を取らない?
姉:いや、それは...大人の事情でできないのよ!
くだらないですねー
でも、リリとリカにしたことで、執筆が進むようになりました。
名前の思い入れって大事ですね。
The Pharmacists' Haven 2014 はもう絶版で購入することはできなくて、
「もう一度読みたい!」との声も多少聞こえてきたので、
今回 note に再掲することにしました。
再掲するにあたり、第1話からリリとリカのネーミングにしています。
写真1枚ごとの更新ですので、ちっとも進まなくてイライラするかもしれませんが、ご了承ください。
いつかドラマ化されませんかね~
アニメ化でもいいから