世界に誇れる市販直後調査制度 【こちら覆面DI室 #029】
とある研究会で聴講したのですが、
「市販直後調査」という制度は、
日本が世界に誇れる安全対策なんだそうです。
発売直後の製品を、
MRさん中心に重点的に調査するような制度はないそうです。
だから市販直後調査の期間くらいは、ちゃんと調査するようにしましょう。
以前、採用になったとたんに訪問が途絶えたMRさんを、
怒ったことがあります。
「ちゃんと市販直後調査をしているの?」
その昔、
新薬が発売されて1年位の間に緊急安全性情報が発出されることが、
相次ぎました。
筆者が印象深いのは平成14年度です。
平成14年4月~平成15年3月の間に
オランザピン(4/16)
チクロピジン(7/23)
ゲフィチニブ(10/15)
エダラボン(10/28)
クエチアピン(11/7)
ガチフロキサシン(3/7)
6件のイエローレターが発出されました。
特に10/15→10/28→11/7のあたりは、
毎週のように黄色い紙を配っていた記憶がありますね。
現在は、市販直後調査のおかげでしょうか、
イエローレターの発行は平成19年のオセルタミビル以来止まっています。
(ブルーレターは出てますが...)
さて、先ほどの「ちゃんと市販直後調査をしているの?」と、
怒ったMRさんなんですけど、
「ハガキ届いていませんでしたか?」
と言い返されてしまいました。
最近は「市販直後調査へご協力下さい」というハガキを送ることで、
安全対策を行っていることにしている企業がいますね。
ハガキで済むならMRなんてイラナイですね。
「こちら覆面DI室」は休刊となった週刊approach誌に連載されていました。そのコラムを少しだけ改編して掲載しています。
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