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ルックバックを、劇場鑑賞、ネタバレ避難は、価値観じゃ

「映画は人生の縮図である。」

フランシス・フォード・コッポラ

映画館で『ルックバック』を観てきた。

今日こんにちの映画館は一般料金が2,000円相当。
さらに音量の良いシアターだと追加で200円かかる。なかなかの出費だ。

さらにさらに、劇場内のドリンク代、
映画後の余韻からの一人カラオケ。そこで恒例のアイスココアonソフトクリーム。
帰り道にお土産ビアードパパのクッキーシュー。
その総費用は、西武園ゆうえんちの1日フリーパスを軽く超える。

いまや映画鑑賞は贅沢な娯楽である。
それでもやはり観て良かった。ルックバック。


原作150ページ前後の長編読切が、様々な動きがつき、約1時間の映画に。
文字通り、色がついているのはもちろん、

『行間』ならぬ漫画の『コマ間』の動きや解釈が素敵な1時間だった。
京アニのあの事件のことを色々と思うこともあり、ちょっと泣けたよね。

もう自分も40代の半ばに差し掛かっている。

ところで、40代になるとさすがに価値観も変わってくるものだ。
その一つが、映画館鑑賞だ。

人生には変わる価値観と変わらぬ価値観がある。
『おっぱい』は大好きといった変わる事のない価値観。
逆に、娯楽に対するスタンスなど変化し続けていく価値観である。

そんな中で、映画館での鑑賞については少し趣が変わってきたように思う。

若い頃は、人の多い場所が苦手だったので、劇場公開してすぐの映画館には近寄らなかった。
むしろ終了間際の平日昼によく行ったものだ。

大学生の頃である。
ある日、吉祥寺の映画館まで、『ドーン・オブ・ザ・デッド』(原題:Dawn of the Dead)を観に行った。
ところが、上映時間にも関わらず客席には僕以外誰一人おらず、ENDまでたった一人で鑑賞したことがある。
ちなみに一人しかいないのに、端っこの席で観た。
同作は僕の人生で最も怖い映画となり、いまだそのランキングは塗り替えられていない。

そんな自分も価値観が変わってきた。
公開からできるだけ早く観に行くようになったのである。

2024年現在、映画は公開初日に観に行く。
もちろん今回の『ルックバック』のように、衝動的に鑑賞する場合はその限りではないが。

公開初日に行く理由は、シンプルだ。
『ネタバレ』が怖いのである。

予告編や、制作側のインタビュー情報などではない。あくまでネタバレである。

なるべく情報を入れずにまっさらな状態で観に行きたいのである。

『いや、ネタバレは注意すれば回避できるだろ』
と、思われるかもしれないが違う。

断じて違う。

人気作や話題作はありとあらゆる場所にネタバレの危険性があるのだ。
それをお伝えしていきたい。

まず、Yahoo!ニュースなどのニュースサイトのタイトルで目に入ってしまうネタバレ。これはスマホのウィジェットに組み込まれているので注意が必要である。

興行収入〇〇億突破、なども僕にとってはもうネタバレだ。

電車内の会話で、映画館帰りのグループの、望まぬレビューを聞いてしまうことだってある。少しでも耳に入ろうものなら、耳ダンボものである。

実際、我が家の娘たちはプリキュアの映画を見た帰りの電車で、
大声でストーリーを振り返っていた。慌てて止めたわ。
幼児に『ネタバレ』という概念を説明することは決してたやすくない。
悪意がないからこそ生じるネタバレもあるのだ。

ことプリキュア映画では、歴代のプリキュアから特別出演がある。
20年以上続くシリーズから誰が出演するのか想像するのも醍醐味だ。
そこらへんのネタバレをして捕まったら、果たして執行猶予はつくのだろうかと心配で震える。

同じく注意したいのが親族だ。
以前スクリームという昔のホラー映画を観ようか悩んでいた際に、母親から『〇〇が犯人の映画ね』という無慈悲なネタバレをぶち込まれたことがある。
もちろんスクリーム鑑賞はやめた。
さらにストレスからパイパニックに変更した。

Youtubeの映画レビューのタイトルも精神衛生上良くない。

【ネタバレなし】ここを注意するともっと泣ける〇〇のポイント3選

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いや、泣けるんかい!!それもネタバレじゃ。

最も怖いのがエヴァやワンピース関係のネタバレだ。もう『ひと繋ぎ』どころか『ひとかけら』も情報いらんわ。

シン・エヴァに関しては4作とも公開初日に鑑賞しに行った。初日を逃すと、その日から鑑賞するまでネットの情報を断たなくてはいけなくなる。

これこそ、ストーリーを100%楽しむ為のあくまで個人的な楽しみ方だ。
変わる価値観も変わらぬ価値観も、「胸いっぱい」に楽しんで行く所存である。

最後に断っておきたい。
僕はネタバレを避けているだけであって、決して悪く言っているつもりはない。
非難ではなく、あくまで避難だ。

その証拠に、シン・エヴァシリーズでは公開初日に鑑賞したものの、やはりさっぱり内容は掴めずに、鑑賞後はネタバレ・解説動画を漁り尽くした。

ネタバレは自分にとって映画を見る前には猛毒だが、見た後には薬となるのである。

だから、ネタバレも使い方によってはバスト、、じゃなくてマストサービスだと思うのである。

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