小話:あるプレイヤーに関する考察

ポーカースタジアムのプレイヤーの中には、一般的なプレイスタイルとは少し離れたプレイングをする人がいる。その内の1人について、個人的な考察を置いておく。

まず、このプレイヤー(以降αとする)は周囲の印象としては生粋のルースアグレであると認知されている。これ自体は私自身もそう思う。

ただ、勘違いしているプレイヤーが多いと思ったのが、プリフロップにおけるαのレイズに対する判断だ。αのレイズに対し「αだし大したハンドじゃないだろうからコール」と安直にコールしているプレイヤーが一定数見受けられる。

何度も同卓すれば見えてくるが、αのオープンレンジは普通のアグレッシブプレイヤーと差程変わりない。さらにプリフロップ3betなら普通にAT以上やポケットが出てくる。至って普通なのだ

αがルースアグレとされる所以は、コールレンジの広さだろう。殆どのスーテッドハンドが1000程度のレイズに対するコールレンジに含まれていると思われる。また、コネクターや1ギャップハンドも積極的にコールしている印象だ。

そしてαの最大の強みは、どんな状況からでも打ち込んでくるオールインにある。ボードがいかなる状態であっても、「αなら持っているかもしれない」と思うと、例え自分がベットした側であっても、レイズオールインとくれば怯んでしまう。そして実際に開けてみれば、ただのワンペアだったりローカードのフルハウスだったりフラッシュドローだったりと、実態は様々である。しかし、ターンまでのオールインの場合、「αがすでにデットしている」ケースというのは意外と少ない。ハンドレンジの広さ故に、相手と被らないカードが生まれることで保険となっている。

このプレイスタイルは個人的に興味深いものだと思っている。特にα自身の印象だけで、あらゆる局面でオールインしたハンドがポラライズしているように見えるのは中々真似できるものでは無い。


今回はここまで。また気が向いたら誰かのプレイングに注視した記事を書こう。



口調が変だった?その場のノリです。ではでは。

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