Vo.2 コーヒー市場と現場の温度差
こんにちは
DIMLIGHT ESPRESSOオーナーバリスタ
西松 好泰(よしやす)です
通称ヨシさんです
大学を中退して(親ごめん)
バリスタの修業期間を5年経て独立した私
アメリカの国際大会に出続けて、
国内外ともにスペシャリティーコーヒーマーケットにどっぷり浸かった5年間
" コーヒーが美味しい=お客さんに愛される "と信じて疑わなかった自分
自信たっぷりにオープンした僕のお店は
なんとも予想外に見舞われました
[ コーヒー好きこそ、コーヒー屋に来ない ]
ということです
コーヒー好きな方はデイリーに飲まれます
もしくは一日に何回も!
なので安くて便利で挽きたてのコーヒーのコンビニやファストショップで買う。
そして
おうちコーヒーはスーパーやカルディで良さげな粉豆を買う。
まさに我が日本の文化でした
便利で、安く、都合が良い
アメリカやカナダの早朝のカフェの長蛇の列を鵜呑みにしてしまった私の痛恨のミスでした
ここは日本やーーーーい
日本人の購買行動を全く考えてなかった...
さて
なので美味しいコーヒーを提供する
はもちろんなのですが
これだけではダメな事に気づかされたわけです
安定した抽出ができるボイラーが大きなエスプレッソマシン
モーターが大きく且つ保温できて均等に挽けるエスプレッソミル
何秒で何ccで落とす
熱風焙煎の浅煎り
きゃわいい手の込んだラテアート
ペーパーで落としたクリーンな抽出
高品質なゲイシャ豆
これらのようなコーヒー市場の私情を現場に盛り込めば盛り込むほど
原価は嵩み、生産効率は下がり、一部ギークのみターゲットになっていく
本当に「美味しいコーヒー屋」を営むなら
美味しいコーヒーに便利と付加価値をつけ差別化しなくてはならない
あなたの
" 美味しく都合よくて楽しいコーヒー屋 "
になるために。
Dimlightではそれを考えに考えて現場に盛り込んでいます
洒落た割に居心地が良い内装
つかず離れずあったかいくらいの接客
ご家族連れやお年寄りに優しいサービスと店内
知る人ぞ知る感
広くて綺麗なトイレ
どんなに混んでもすぐ提供できるオペレーション
全てはお客様に都合よく、且つ付加価値が付くように日々考えて考えて試行錯誤しています
美味しいコーヒーは当たり前
やりすぎてもただのオーバースペックになってしまう
コーヒーよ。なんとも難しいんだ君は
(最近値上げまたしたし...)
でも原点に戻って。
顧客に頻度高く、
その場でお金を頂いて、
自分が作った温かいものをその場で渡して、
しまいにはありがとうと言ってもらえる
こんな幸せな職場なくない??
しかもそれが数分で済むし、時には談笑付き
時には友達ができたりする
もうハッピーセット
恵まれた環境であることを理解しながら
その当たり前を忘れないように。
作業にしないように。
毎日営業しています
次回に続く...