「つかわれるだけの人間」にならないコツ
上司に対する不平、不満の相談を多く受けます。
上司との人間関係に悩み、疲れている人も
多いですね。
「あの上司、言うことがコロコロ変わるんです」
「なんでも部下にやらせておいて、
さも自分の手柄のように話すんです」
このような上司は確かに歓迎できません。
上司はあなたに仕事の指示や、決定をする人なので
「上司のために働いている気になる」など
不満の対象になりやすいものです。
私はサラリーマンを30年やってきて、
今は、会社の社長様と多く関わりを持っているのですが
仕事ができて
人間性にも優れ
品格もあり
尊敬できる
そんな完璧な人を見たことがありません。
では上司の欠点に目をつぶり、
ただ使われるだけの都合のいい部下になる?
いいえ、とんでもない!
それではエレガントに仕事をする、には程遠いですね。
上司に「つかわれる」のではなく
「うまくつかう」道を考えてみませんか?
あなたに無くて上司にあるものは何でしょうか?
①知識、スキル
仕事を進める上で必要な情報を多く持っている
②経験
失敗も含めた問題解決の経験、成功体験
③人間関係
社内、取引先、上司自身が持つ人脈
④権威
権限や発言力
これをあなたが今すぐに手に入れるのは難しいです。
しかし、これらをあなたが仕事をするための
大切な「ツール」「資源」を考えると
いかがでしょうか。
自分がやりたい仕事をするために
上司の経験から何が引き出せそうですか?
もっと成長して仕事の幅を広げるために
上司のどんな武器がつかえそうですか?
上手に使わなければ勿体ないと思いませんか?
私が上司の立場でいた時
「私も診療情報管理士の資格を取りたいと思います。
サポートしてもらえませんか?」
と部下から申し出されたことがあります。
当時の私は診療情報管理士として
病院の枠を超えて様々な方との交流もあり
診療情報管理士の通信教育で講師を担っていた方とも
一緒に活動をする仲でした。
彼女は私の交友関係や院外活動を
よく見ていたのだと思います。
もちろん、快く引き受けました。
資格取得はあくまで個人の希望。
そのための勉強や、Q&Aは業務時間外に
することになります。
ですが、診療情報管理士の試験は
実務経験がないと合格しにくいのです。
通信教育生(仕事をしながら資格取得の勉強をする人)
の合格率はここ3年ほどは60%を超えていますが
専門学校や大学で学んだ人の合格率は50%程度。
つまり、勉強に十分時間を割くことのできる学生の
2人に1人は落ちてしまう、
難しい試験と言われています。
それゆえ、
全く医療事務経験のない人が独学で通信教育だけで学んでも
合格しにくい資格なのです。
このため、私は彼女の資格取得を見据え
業務を一部変更し、日常業務で学習できる環境を整えました。
合格までのサポートは十二分にし、
無事合格できた時は、自分のことのように嬉しかったです。
話が逸れましたが、
このように上司の持っている情報、人脈、権威を
うまく活用することで
自分自身の仕事の可能性が拡がることも
あります。
上司とのコミュニケーションを
ただ受け身で不満ばかりを募らせるのではなく
自分からどんどん働きかけてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、
当時私の部下であったその女性は、
委託職員(パート)→派遣職員(パート)→
嘱託職員(フルタイム)→公務員(正規職員)
と年収もポジショニングも上げていかれました。
2人目のお子様に恵まれた時は
公務員ですので、産休、育児休暇をしっかりと取りつつ
好きなお仕事をされています。
身近にある資源は、自分のために使い倒す!
くらいの意気込みを持つことが
仕事を面白くするコツです。
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