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30年の病院勤務/①「初」ものづくしの民間病院(会社員)時代



病院勤務30年の実務経験から、
現場がわかる医療コンサルタント
髙村松世(Matsuyo)です。


前回は医療事務を目指すきっかけについて
お話ししました。


     🍀 🍀 🍀


それ以外の記事はこちら⏬⏬⏬

②こうして診療情報管理士の道へ

③起業するまでの公務員時代



奨学金をいただき、
朝は4時半からパン屋さんでアルバイト、
学校へ行き、帰ってからハンバーガー屋さんで
寮の門限までアルバイトという苦学生生活を
乗り切り、


某化粧品会社が持つ、
企業立病院へ就職が決まりました。

採用枠は2名。

そこへ12名の受験者でしたので
合格通知をもらった時は
とても嬉しかったです。


私は病院の寮生活を神戸で始めることに
なりました。


当時、医事課にいらっしゃった先輩の
平均身長は155cmくらいで
私たち新入社員の平均身長が165cm。

一気に高身長組が入った、という感じで
雰囲気がガラっと変わったようでした。


それだけでも目立ったと思いますが、
中でも私はいきなり『入院係』へ配属。


当時の入院係というのは、
外来経験を4年〜5年して、
その中でも比較的優秀な人が
配属される場所でした。


私のように入社1年目から配属というのは
過去に例がなかったそうで。


そんなことはつゆ知らず


『定年まで働く!』
『80歳まで現役』
と意気込んでいた私は


喜んで引き受け
それから数々の”病院始まって以来、初”
経験していくのです。


私にとって仕事は人生そのもの。


子供の頃からお金に苦労した私は
仕事をすることは
「自立」への大切な一歩だったのです。


毎日の生活で大半の時間を過ごす仕事。
昨日できなかったことが、
今日はできた。



お給料ももらえて、自分で働いたお金を
自分に使うことができる。


仕事大好き💓

仕事が楽しい💓


私はガシガシ仕事に
のめり込んでいきました。
わからないことは
「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」
と質問し、

先輩に聞いても解決しないことは
先生に聞きに行ったり
自分で新しい解決策を提案したりしました。


1年もすれば2〜3歳先輩の仕事は、
こなせるようになっていました。


そんな私に「何でそこまで仕事をするの?」
「あまり仕事されるとこっちが困る」
「生意気」と
いわれたこともありました。


会社は仕事ができる、できないに
関わらず年功序列の世界です。
1才でも年齢が違えばお給料は私より高い。


仕事を頑張ってもお給料は増えないどころか
「頑張らないで」と言われることに
疑問や不満を抱えつつも、
一生懸命仕事に没頭していきました。


そんな私は仕事だけではなく
女性としての人生も手にしたかったのです。


25歳で結婚して、寅年と辰年に男の子を産んで
30歳から次のステージで仕事をしよう。
40歳になったら、年収は600万円以上、
いつか起業したいなぁ。

と、『人生設計』を立て、
その通り歩んでいきます。


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皆さんは
「寿(ことぶき)退社」
という言葉をご存知ですか。


結婚(寿)したら仕事は辞める。


当時はそれが一般的でした。


2割くらい続ける人がいたとしても、
妊娠がわかった時点で退社。


私は定年まで働こうと
20歳の時から決めていたわけですから、
結婚や妊娠、出産が退職する
理由にはならなかったのです。


結果、産休や育児休暇を利用させていただきながら
紆余曲折ありながらも
キャリアを途切らせることなく
30年間勤務しました。


ただ、時代背景的に産休、育休を取る先輩が
ほとんどいない状態でした。


子育てしながら働く女性を受け入れる風土は、
社会的にも今ほどではなかったのです。


私は、職場に「自分の居場所」
作る努力をしました。

・圧倒的に周りの人より知識がある
・他の人では変わりが効かないような存在になる

そのために取り組んだことの一つが
「診療情報管理士」資格習得へのチャレンジです。


今でこそ、病院に勤務されていらっしゃる方なら
「診療情報管理士」の存在をご存知だと思います。


診療情報管理士は
ちょうど、診療報酬制度が
出来高から包括支払い制度へ
大きく舵を切る時代に注目され、
病院としても、その資格をもった人員を配置する
必要があったのです。


当時の上司から、私に資格取得の打診がありました。


当時、診療情報管理士の資格は
仕事をしながら2年間の通信教育で取る
というのが一般的でした。
合格率は20%程度。


病院では”仕事のできる先輩”として
通っていた女性が
レポートの提出(100枚)ある
課題の提出が大変で
挫折されていたことを知っていたので

私にやり切れるか不安がありました。

しかし、これからの病院人生のキャリアを
考えた時、受けておいた方がいいと
思ったのです。

「自分の居場所」を作る必要がある
と感じていたので
1人目を出産復帰後、しばらくして
この資格習得へのチャレンジを決心しました。


2年間、仕事、家事、初めての子育てに
奮闘しながら、
また次男を妊娠した身でもありながら
勉強に取り組みました。


体力的にもよく頑張ったと思います。


卒業試験は、次男の出産予定日の1週間前で
臨月のお腹を抱えて電車に揺られながら
試験会場へ行き、周りを驚かせてしまったことを
覚えています。😅


そして、無事、合格。

そのまま2人目の育児休暇へ突入ー



復帰後、病院にとっても”初”の
「診療情報管理士」としての道
進むことになります。

to be continue


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