【ち】誓いに近いけど、違いもある
タイトル 50音縛り。
かるたみたいに、【あ】【い】【う】……で【ん】まで書くという遊びをしています。
第17回【ち】は、
誓いに近いけど、違いもある
親友の結婚式に行ったら、司会の人がこう言いました。
「本式は、人前式です。
神前式が神様に誓うのに対し、人前式はここにお集まり頂いた皆さまに誓うこととなります。
どうかお二人のこれからを、見守ってあげてください」
あいつらしいなぁ、って印象に残っています。
あれから15年くらい経つけど仲良くやってるようで、誓いは守られているもよう。立派です。
さらに時を遡って……高校生の頃。
密かに片想いしている女の子と二人で帰ることになった時、僕はこんな話をしました。
「一生君を愛すなんて誓いを口にする人がいるけど、僕はそんなこと言いたくない。
あれって、“だから君も俺を一生愛してくれ“って言ってる感じがするから嫌だ」
すると彼女は言いました。
「へー。でも私は、一生君を愛すって言われたいな」
へ…へ…
へたこいたーー!
デケデンデケデンデケデンデケデン
好きな子に♪言わんでいいこと言って引かれたよ♪
でもそんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!
はい♪オッパッピー!
……あんな綺麗に「へたこく」ことってあるんですね🤔
さて。
「何に誓うか」にもよりますが、誓いって難しいなと僕は思います🤔
一年先のことすら全く読めないのに、一生〇〇しますって……なぜ言えるのでしょう?
というかたぶん、先のことが全く見えないからこそ誓うのでしょうね。
一生愛し抜くのは難しいと思うからこそ、誓う。これは分かるんですよ。
でもやっぱり僕は「軽々しく誓えないな」って思います。
誓ったからには、絶対に守りたいと思うから。
僕が誓う時は、神様や結婚式に来てくれたみんなに誓うのではなくて、自分のみに誓うのだろうと思います。
絶対に守ると。自分で誓っといて、もし守らなかったらひどい自己嫌悪になるぞ、と。
それは僕にとって、他人との契約よりもずっと重いものなのです。
……これってたぶん、誓いに近いけど違うものですね🤔
むしろ「願い」に近くなっている。
どうか守れますように。
今の僕のままでいられますように。
誓いが呪いになりませんように。
僕は軽々しく誓ったりしないということを、
誓ったからには決して破らないということを、
ここに誓います。