大切にしている「上司の言葉」
ずっと前の話。
仕事でトラブルが頻発。全然対応できない日々が2ヶ月ほど続いた時、僕は退職届を出した。
翌日、車で2時間かかる距離を上司がすっ飛んできてくれて、時間を作ってくれた。
僕が「仕事ができないので辞めたい」と言うと、上司はこう言った。
「まず、俺は君が仕事ができてないとは思ってない。良く頑張ってくれてると思ってる。
……仮に、君が仕事できてないとしたら、それは教えてる俺の責任だ。俺の教え方が悪いってことだから」
これを言われた当時の気持ちは……嬉しいというよりは「困ったな」だった。
めっちゃいい上司だったから。
僕はすぐにこう言った。
「課長の教え方が悪いなんてことはありません。退職届を撤回して、頑張らせてください」
辞める気まんまんだったけど、辞められなくなった。だから「困ったな」。
あんないい上司に「教え方が悪い」と突きつけることなんて、出来るわけがない。
まさか、数分で退職撤回することになるとは思っていなかった。参りました。
あの言葉を僕は、とても大切にしている。
自分が部下に教える時にはいつも、思い返してそばに置いている。
そうしてみるとだんだん、当たり前のことを言っているような気もしてくる。
少なくとも、自分の教え方が悪いのを、部下の能力不足のせいにするなんて最悪だと思う。
不思議なことに、教えるの下手な人ほど相手のせいにする傾向ある🤔あれ、なんでなんだろう?教えて偉い人(笑)