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日本の水資源について考える

担当:あり

今回は日本の水資源について!

どのくらいの水資源が日本にはあると思いますか?

国土交通省が発表している「平成30年版 日本の水資源の現況」によると
日本の昭和 56 年から平成 27 年(1981 年から 2015 年)までの 35 年間の水資源賦存量(水資源として、理論上人間が最大限利用可能な量であって、日本の場合は降水量から蒸発散量を引いたものに当該地域の面積を乗じて求めた値。)の平均(以下、「平均水資源賦存量」という。)は、約 4,200 億 ㎥であるとのことです。

続いて、最新の「令和5年版 日本の水資源の現況」によると
平均水資源賦存量は約 4,300 億 ㎥(1992 年から 2021 年)でした。

上記期間における 10 年に1度程度の割合で発生する少雨時の水資源賦存量を地域別 に合計した値(以下、「渇水年水資源賦存量」という。)は約 3,300 億 m 3/年であり、平均水 資源賦存量の約 78%となっている。とのことです。

昨今の異常気象を考えると今後もっと減ってきてしまうような気もします。。。


ではそのうちどれくらいを我々は使用しているのでしょうか?

平成 27 年(2015 年)における全国の水使用量は、合計で約799 億㎥/年で用途別で、生活用水と工業用水の合計である都市用水が約 259億㎥/年、
農業用水(※3)が約 540 億㎥/年

令和 2 年(2020 年)における全国の水使用量(取水量ベース。以下同じ。)は、合計で約 797 億㎥/年であり、用途別にみると、生活用水と工業用水の合計である都市用水が約 265 億 ㎥/年
農業用水が約 532 億㎥/年でした。

5年間で総使用量は減ってはいるものの、都市用水の使用量は増えています。また農業用水の使用がへっているのも注目するべきポイントかもしれません。農家の数が減っている、耕作放棄地が増えていることも要因の一つかもしれません。

ちなみにピークは1995年の約889 億㎥/年です。
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・生活用水:飲料水、調理、洗濯、風呂、掃除、水洗トイレ、散水 等
営業用水(飲食店、デパート、ホテルプール等)、事業所用水(事務所等)、公共用水(噴水、公衆トイレ等)、消火用水 等のこと
・工業用水:ボイラー用水、原料用水、製品処理用水、洗浄用水、冷却用水、温調用水 等のこと
 ・農業用水:水田かんがい用水、畑地かんがい用水、畜産用水 等のこと
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次に
実際に我々は1日でどれくらいの水を使っているのでしょうか?
平成30年のデータでは
一人あたりの平均使用量(都市活動用水を含む)は、2015 年において有効水量ベースで 283ℓ /人・日
令和5年のデータでは
2020 年度において有効水量ベースで 262ℓ/人・日(前年比 8.4%減)となっています。

一人暮らし用アパートの浴槽を満杯にすると250Lぐらいなので浴槽一杯分以上は使っていることになります。
一人当たりの使用量は横ばいの様です。


「世界水発展報告書2014」によると、南アメリカやオセアニアでは一人あたり30,000 ㎥/年を超える一方で、北アフリカでは、その1割にも満たない一人あたり284 ㎥/年しか存在しない。また、年間一人当たりの水資源賦存量は、2050 年までに、2010 年の4分の3まで減少すると予想されており、ヨーロッパでは人口の減少等に伴い増加が見込まれる一方、中東地域、アフリカ地域の水不足はさらに深刻になると予測されている。

水資源には恵まれている日本だが今後干ばつなど雨量が減ることがないとは限らないので少しでも意識できる所から節水をしていきたい。
ちなみに夏場はやはり水の使用量は多くなるようです。

そう遠くない未来に水不足という問題は世界各国で深刻な問題になると予想されています。
2050年には世界人口の約半数が水不足にさらされると予測されています。

海水を飲み水にできる技術や節水の技術、水をまずは汚さないといった
社会として解決するべきこと、個人個人が意識してできること
できることから始めてみましょう。

今ここでの選択が7世代先の子どもたちのために!



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