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水の成熟と4℃の秘密

担当:Ume

みなさま、こんにちは。
Umeです!
12月になって街はクリスマス一色となっていますね。
 
女性ならプレゼントにジュエリーをもらうとテンション上がりますが、「4℃」というジュエリーブランドをご存知ですか?
 
こちらはなぜ「4℃」というブランド名にしたのでしょう。

それはたぶん水の秘密をご存知だったからだと思います。 きっと水のことをよく知っておられたのでしょう。
 
Umeは今回、水の温度の4℃と水の成熟について、シャウベルガーの考えていたことを引用しながら書いてみようと思います。
 
どうぞお付き合い下さい。
 
 
「大人の水、子供の水」
 
 ヴィクトル・シャウベルガーは、水も人間と同じように幼い水と大人の水があると考えていました。
 
彼が言う“大人”とは、その振る舞いが「まわりに与えることができる」ということからでした。大人の水、いわゆる成熟した水の性質はずばり与えることができる水。
 
では逆に幼い水とは?
 
他に与えることができず、まわりから「奪う」水のことです。
 
幼い水は周りからもらうのではなく奪ったり吸収したりして、どんどん大人の水になり成熟していきます。

これって人間の成長に似ていませんか?
 
人も生まれたときはまったくの無垢、イノセント状態ですよね。
 
言葉も行動も、環境や周りの人から学び吸収して大きくなります。
 
そして大人になり、成熟するにつれて周りに気遣いができるようになって、愛や智慧をたくさん与えられる存在になっていきます。
 
 
「新しい水の誕生」

 水は植物、とくに樹木とはとても深い関係にあります。 

シャウベルガーは『森が死ぬと人類も共に滅亡する』とまでいっていますが、それは森が生命に不可欠な水を誕生させることを知っていたからでした。 

人間と植物はこの地球上においてはお互い無くてはならない共存共同体で、植物たちは酸素と同じくらい私たちにとって大事な水をも生み出してくれているのです。 

植物が光合成をするのは、植物にとっては食事をして排泄するようなことでとても自然な行為、というか働きです。 

光合成によって私たち人間に必要な酸素やブドウ糖、でんぷんを作ってくれています。 

光合成は太陽、つまり光エネルギーを利用していますが、その光合成に欠かせないのが葉緑素です。 

葉緑素は植物が光合成をおこなうときに必要な光エネルギーを化学エネルギーに変換する過程で欠かせない色素の一つです。

 主にH2OとCO2とMgから成り、そこに光(エネルギー)があるとO2(酸素)ができるという仕組みです。 

私達があまりにも当たり前だと思っているこの化学反応に、もし光エネルギーを与えないで化学反応をさせると何が起こるのでしょう。

もし、といいましたが、実は植物はごく当たり前に、この光エネルギーがない状態の化学反応もやってのけているのです。 

光が届かないということは地下です。要するに植物の根の部分です。そこで光合成に必要な葉緑素を作る状態が化学反応をする。そうすると同じ経過で水素が放出されるのです。 

そしてちょっと想像してみてください。 

そこに雨が降ってくる。

 雨は地表に落ちてくるまでに、酸素や窒素といった大気中の微量ガスを吸収していきます。(ちなみに雨水も未熟な水の分類に入ります)

 雨は土壌に浸みこみ、地下へ地下へと沈みこみながら、吸収した酸素や窒素を土壌に受け渡し、腐植土にいる微生物を活発にしながら余剰の酸素を放出し続け、どんどん地下にもぐり冷えていきます。

 ついにはその温度が4℃ほどにまで冷えた地点で、雨が放出し続けている酸素と、根で放出された水素が出会うのです。

 地下まで深く旅をしてきたせいでかなり受け身になっている酸素と、自由な身分である水素は4℃という冷たい条件の中で出会い、めでたく結合し新しく水分子ができます。

 これが「未熟な水」の誕生の物語。 


「4℃の秘密」

 “この若く未成熟な水は、一切の物質や成分に汚染されていなくて、水の密度が最大となる温度付近、つまり約4℃で生まれる。この水は様々なエネルギー層(非常に細かく分化した温度層)に添って上昇し、だんだん微細なエネルギーと、共鳴という形の「情報」を帯びる” 

シャウベルガーがこう述べています。

 幼い水は温度の上昇とともにゆっくりと地表に引っ張られ、その途中で塩類やミネラル、微量元素を吸収していきます。 

貪欲にミネラルや微量元素を吸収し、その過程の中でイオン化され、植物や微生物に吸収されやすい状態となり、電荷を持ち、大人の水すなわち成熟した水へと成長し、やがて地表に姿を現します。

これが湧水や泉の正体です。

水の誕生には4℃という温度が重要となります。 水は4℃の温度の時に密度が最大となり、水のポテンシャルを一番発揮する状態になるからです。

 密度が最大になるというのは、水が一番重くてぎゅっと詰まった状態になることです。それは水の分子(小さな粒々)がとっても近くに集まって、しっかり詰まっているということ。 

水の分子がぎゅっと集まっているおかげで、分子同士がぶつかりやすくなり、その結果、水を使う化学反応(例えば酵素が働く反応など)がスムーズに進みやすくなります。

物が溶けたり反応が起きたりするのも得意な状態になり、そのおかげで未熟な水は土壌深くに居るときに、重要なミネラルや微量元素を自身に吸収しやすいのです。 

さらに「水素結合」という小さな手をつないだみたいな結合がありますが、4℃ではその手つなぎがちょうど良いバランスになって、水の性質をとても安定させています。 

4℃という温度は水にとって、成熟するために必要なミネラルなどを溶け込みやすくする反応が起きるのがもっとも得意な状態であり、かつ一番安定した状態になれるのです。

  

「4℃は水の特異点」

 では水の温度が3度になるとどうなるのでしょう。

 3℃になると少しだけ分子(小さな粒々)が広がって軽くなる、つまり水が「ふわっ」と少し広がる感じになります。 

そこからさらに冷たくなると、やがて氷になる準備を始めます。水の分子は「そろそろ凍る形を作るよ~」と、少しずつ動きを変えていくのです。

3℃ではまだ液体ですが、分子の形や並び方が少しずつ変わり始めて、凍るための準備モードに入っていきます。
 
水は冷たくなるほど重くなるのですが、0℃で凍る前に4℃で一番重くなり、3℃になると逆に軽くなってきます。水が水でいる状態のぎりぎり境界線の温度が4℃なのです。

シャウベルガーは「4℃は水の特異点」と呼んでいました。
 
4℃という温度は水にとって、密度が最大になる以外にも色々と特別な性質があったからです。
 
水は4℃のときが一番スムーズに流れ、シャウベルガーはこれを「水が一番健康な状態」であることを発見しました。

自然の川の流れを観察するとき、4℃の水が生き物や環境に大切であることにも気づきました。
 
さらに4℃の水は物を運ぶ力が強くなり、川底の石や栄養を移動してその環境に必要な状態を作り出すことができることも発見しています。
 
つまり水は4℃のときが一番自然の力を発揮し調和する状態になるのです。

4℃の水が自然や生き物を支えるとても特別な役割をしているためシャウベルガーはこの特性を「水の特異点」と呼んだのでした。
 
本来水は涼しいところを好み光を嫌います。
成熟した水は直射日光のない4℃の温度と、渦や捻れといった自由な水独特の動きでさらに活力を得、生きた水、エネルギーのある水へと進化をしていきます。
 
ケミカルな処理をしなければ、水はエネルギーと健康な情報を蓄積し続け、未熟な水から成熟した水への循環をスケールアップしながら繰り返し、長い時間をかけて私たちに進化を促すものとなります。
 
水も人も奪う存在から与える存在へ。
私たち人類もまだまだ進化の途上にいます。

ぜひ4℃の温度の水を一度飲んでみてくださいね。
キリッと冷たくて、どっしりとした印象の飲み心地ですよ。

言わずと知れたシャウベルガーという人を知る手掛かり本の一つ。彼のことが書かれている日本語本は私の知る限りでは4冊しかありません。「沈黙の春」の編集者でもあった著者はこの本で、シャウベルガーをも飛び越えて現在の環境に強く警鐘を鳴らし、読み応えたっぷりの一冊となっています。




 
 

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