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ゴールデンラビットビール様インタビュー:ビールの発酵期間を短縮!

INTERVIEW : 2024/6/7
ディレカ × ゴールデンラビットビール
代表 市橋健さん / 長田さん
地元「奈良」の味にこだわり、ローカル・ソーシャルグッドなビールを作っているクラフトビール屋さんです。


株式会社TAMURA:
こんにちは。本日はよろしくお願いいたします。
まず初めにゴールデンラビットさんの自己紹介といいますか、どんなビールを作られてるのかをお聞きしてもよろしいでしょうか。

ゴールデンラビットビール様:
うちの醸造所のビールは大きく三つのカテゴリーがあります。まずローカルビールで、もう一つはソーシャルグッドなビール。もう一つはラグジュアリーという大きく三つのブランディングで分けています。ローカルは地元奈良の素材を中心に、最近OEMもかなり多いので、全国のフルーツをメインに扱ってクラフトビール作りをやってます。

ソーシャルグッドなビールはアップサイクルですね。基本的に廃棄素材をテーマにしていて、いろんなところとコラボさせていただきながら、賞味期限が間近の商材とかを使い、クラフトビールに変えてしまう。より価値の高いものを作っていこうというビール造りです。

あとの一つはラグジュアリー総向けの熟成タイプのクラフトビール作りです。
ここはもう作り方を全然変えています。
基本的にはなかなか手に入らない素材をメインに使っていきながら付加価値を出していき、ラグジュアリー層の方にも喜んでもらえるようなクラフトビールを作ろうというのでやってます。
大きくこの三つがゴールデンラビットのブランドになります。

株式会社TAMURA:
最近も大学と共同でビールを作られましたね。そちらはローカルのビールという位置づけでしょうか?

ゴールデンラビットビール様:
大学とやってるのはローカルの方ですね。そこの酵母もラグジュアリーの方に使ったりしています。

株式会社TAMURA:
ラグジュアリーに関しては長期熟成のビールも作られているんですか?

ゴールデンラビットビール様:
はい。一番初期に作ったビールはもう3年ぐらい寝かせています。

株式会社TAMURA:
3年ですか。すごいですね。

ゴールデンラビットビール様:
ずっと樽の中に入れて寝かしています。

株式会社TAMURA:
販売されているラインナップにはあるんです?

ゴールデンラビットビール様:
今もありますよ!ラインアップであります。

株式会社TAMURA:
では今年作ったビールは3年後って感じなんですね。

ゴールデンラビットビール様:
いえ、基本は1年熟成させたら出そうという形にしているんですけれども、在庫が残っていれば、そのまま長期で熟成させ続けるという形ですね。

株式会社TAMURA:
定番ビールの方もお伺いしたいのですが、そちらはどういった味わいなのでしょうか。ローカルなのかソーシャルグッドなのか、またはどちらもやられてるかもしれませんが、どういうビールになのでしょうか?

ゴールデンラビットビール様:
ローカルは基本的に地元素材を副原料に使っていることが多く、一番多いのは奈良県産のフルーツを使ったクラフトビール作りというのが一番多いと思います。あとは本当にスタンダードなピルスナーとかラガーとか、PAとかIPAとか、、、そういうスタンダードも定番で作っています。

株式会社TAMURA:
このあたり(奈良県)でもクラフトビール屋さんが増えている様に感じますが?

ゴールデンラビットビール様:
増えましたね。元々、奈良県は曽爾高原っていう、ここから車で2時間半ぐらい行ったところに1ヶ所だけクラフトビール屋さんがありまして、ゴールデンラビットが2番目なんですよ

株式会社TAMURA:
そうなんですね!

ゴールデンラビットビール様:
それからどんどん増えていって、今は9軒ぐらいになってますね。 今年も1,2軒増えると言われているので11カ所ぐらいまで増えると言われています。どんどん増えてる状態ですね。

株式会社TAMURA:
ここの地元だけでクラフトビールフェアとかができそうですね。

ゴールデンラビットビール様:
やってますやってます!毎年1回、奈良地ビール祭りが開催されてます。

株式会社TAMURA:
市橋様はやっぱ経歴が面白いというかその辺り、他でも喋られてると思うんですけれども、お聞かせもらえますか。

ゴールデンラビットビール様:
僕はロート製薬の方でサラリーマンをしております。

株式会社TAMURA:
現在もですか?

ゴールデンラビットビール様:
今もです。ロート製薬では社内ベンチャーをやってまして、従業員のやりたい想いっていうものを汲み取って、それを事業化していこうというのをやっています。その制度自体を作った発起人が僕ですね。
今も事務局のリーダーをやっています。

株式会社TAMURA:
きっかけは何だったんでしょうか?

ゴールデンラビットビール様:
会社が副業を解禁したんです。副業解禁したのでゴールデンラビットビールを立ち上げました。ゴールデンラビットビールが、ありがたいことに軌道に乗ったので、そこから会社(ロート製薬)に何か還元できないかと考えた時に「クラフトビール」をやるではなく、このゼロイチの経験というものを社内に展開させていこうと思って、社内ベンチャー制度を作りました。その方がいろんな応用が効くじゃないですか。いろんなパターンでいろんな事業を起こしていこうっていうので今動いています。

株式会社TAMURA:
ビールがお好きでゴールデンラビットを立ち上げたんでしょうか?

ゴールデンラビットビール様:
もちろんビールが好きですし、お酒全般好きです。日本酒もワインも好きです。
ビールクラフトビールは色々多彩に応用が利くというのがすごく面白くて。例えば、日本酒だと副原料を入れることができないんですよね。ワインもそうなんですけれども。ビールも酒税法上のビールっていうのは制限内でしかできないけれども発泡酒免許だと可能になります。
発泡酒免許になった途端に応用の幅が広がって、アレンジがすごい効く。
それがとても面白いなと。要するに自分の想いで多彩なビールたくさん作ることができるというのが面白いなって思います。

株式会社TAMURA:
今後はもしかすると、違うお酒を作るかもしれないということですね。

ゴールデンラビットビール様:
機会があればやりたいとは思うんですけれどもね。
当面はクラフトビールで頑張ります!


実際に取り付けたディレカ60RS+ブースター50

株式会社TAMURA:
ディレカのこともお聞きしたいのですが、ディレカを導入して変化が感じられたことがあれば教えてください。

ゴールデンラビットビール様:
確実に変わったのやっぱり発酵期間ですね。
発酵期間が短くなったっていうのが一番大きいと思います。

糖の抽出率はどうでしょうね、、、
本来は設計値の通りになるはずのものなので、それが異常に膨れ上がるならそれはそれでまた異常ですから。それこそ度数が変わっちゃうので、そこまで大きく変化はないかなとは思います。

株式会社TAMURA:
発酵期間は目に見える形で変化してるんですね。

ゴールデンラビットビール様:
1週間ほど短くなった種類のビールもあります。

株式会社TAMURA:
1週間ってすごいですよね。

ゴールデンラビットビール様:
基本的には1週間の発酵期間でビールを作っているのですが、何種類かだけ発酵期間を長く設定しているものがあって、2~3週間程度の発酵期間を置いているものがぐっと1週間ほど早まっています。ここが一番驚いています。

株式会社TAMURA:
ちなみに3週間置かれる理由はなんででしょう?
基本的にペール系って1週間程度と聞いております。

ゴールデンラビットビール様:
麦芽の使用率を低くしているので栄養素が多分足りてない状態です。なので発酵がダラダラとずーっと長く続いてる状態になっています。

株式会社TAMURA:
なるほど。そうすると低アルコールのものを作ろうということですか?

ゴールデンラビットビール様:
そうです。泡も少ないし、どちらかというとカクテルに近いビールになります。

株式会社TAMURA:
1週間発酵させるビールはどうでしょうか?

ゴールデンラビットビール様:
数日で発酵が終わってますね。
1週間で発酵期間を見積もっていたビールも二、三日早くなっています。
実際に数日早くなるだけでも、出荷が早くできるので非常に大きいです。

株式会社TAMURA:
今日はお忙しい中お時間を頂きありがとうございました。
ディレカ水で作られてビールを飲むのが楽しみです!


ゴールデンラビットさんのHPはこちら




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