影山ヒロノブの神カバー『Eternal Love』
『Eternal Love』という曲をご存知だろうか。
美少女シミュレーションゲーム、『ギャラクシーエンジェル』のOP。
あの、マクロスで『愛・おぼえていますか』を歌った飯島真理が歌っている。
本日はこのOPについて語る…ではなく、このOPの影山ヒロノブのカバーVerについて語りたい。本当に最高のカバーなんです。
原曲の弱点を消し、良さを倍にする
この曲、原曲もめちゃくちゃ良い。さすがリン・ミンメイが歌っているだけある。でも、微妙なところもある。
原曲の『Eternal Love』のパートを採点すると
イントロ:30点
Aメロ:60点
Bメロ:95点
サビ:90点
こんな感じ。
まず、イントロが致命的にダサすぎる…SFっぽさを出したかったんだろうけど、ちょっと正直ないよな、という感じ。すごく安っぽい。その後のBメロ、サビの魅力を打ち消されるくらい。
ここを、影山ヒロノブVerでは改善されている。いきなり、ソロサビから入る。しかもその表現力がすごい。「しっとり」と「熱さ」が同居するという奇跡の入り。本当に天才の歌声。
その後のギターアレンジも、原曲のダサさをいい感じにアレンジしている。
原曲の唯一の弱点をいい感じに「カバー」しているのだ。
そしてAメロ。原曲は割りと凡庸な完成度だと思うけども、アコギとエレキギターとシンセによるロボアニメっぽい「デンデン!」の組合せによって、グンっとカッコよさが上がっている。これは編曲した人の才。
その後のBメロ。これは原曲でも最高なパートで、自分が一番大好きなパート。これも影山ヒロノブの「歌のウマさ」が存分に発揮されている。
ハイトーンでデカい声量で歌うだけが、当然プロの歌手じゃない。表現してこそなんぼの世界である。このBメロの表現力も最高だ。
そして、サビ。まぁこれは言うまでもなく。原曲の「天使」感の表現とは真逆の「漢っぽさ」を出した最高の歌い方。でも、『HERTS』みたいな、熱さだけでなく、原曲の透明感もしっかり残してくれてるという。
つまるところ、影山ヒロノブのカバーVerの『Eternal Love』を採点すると
イントロ:90点
Aメロ:80点
Bメロ:90点
サビ:95点
採点してみるとBメロは、原曲の歌い方のほうが好きなことに気づいた…
ただ、悪いところの改善しつつ、全体をしっかりと底上げできた神カバーであることは間違いない。
もっとカバー曲を出してくれ…
なぜか『推しの子』の流れで熱い曲リバイバルが起きている今がチャンスですよ!影山ヒロノブさん!
以上!