HIPHOPについて
HIOHOPについて話そうと思う。
と言っても、このジャンルはそんなに詳しいわけじゃない。
昔はむしろ嫌いだった。80年代ハードロックが大好きだった自分にとっては、楽器も使わない、チャラチャラとした音楽と言った感じで、どうにも親近感が沸かない存在だった。めっちゃ陽キャが聞く音楽ってイメージ。
でも少しずつ好きになっていた。一番最初は何だったろうか。
RUN-DMCの『Walk This Way』だっただろうか。
それとも、中学の友達からオススメされたEminemの『Lose Yourself』だったろうか。
とにかく、まずは英語のHIPHOPはカッコいいな、と思っていくようになる。でも社会人になるまで日本語のHIP-HOPは無理だった。
ダジャレじゃん、という身も蓋もないツッコミがどうしても頭の中に発生してしまい…
そんな自分を変えてくれたのが「Dragona Ash」の『Grarateful Days』。
Zeebraの
という超有名なパートを聞いた瞬間、なんか偏見がコロっと取れたのだ。
めっちゃダサい。けどもカッコいい。
カッコつけてダジャレを言うやつらではなく、ダサいけどカッコいいやつら、なんだと認識したら、凄く好きになっていった。
あと、意外とラッパーって歌詞はピュアで可愛いよね。結構親に迷惑かけたこと謝罪したり、感謝したりしている。真面目か。
Jay-Zの『December 4th』に出会う
なんで急にHIPHOPについて書こうと思ったかというと、『夜露死苦現代詩』という本を読んでいて、ある曲と出会ったから。
この本の話は以前にも書いたが、「詩」っていうのは、自由だという本。
痴呆症の老人の独り言から、エロサイトの広告まで、あらゆるものが詩だと主張するクレイジーな本である。
その中で、HIOHOPについて語っているパートがある。そこで、この曲が紹介されていた。
Jay-Zの『December 4th』。
HIPHOP界の超大物、Jay-Zが、最後のアルバムとして出したあるアルバム『BLACK ALBUM』に収録されている1曲目。
めちゃくちゃ良い。
まず、冒頭の語り。これは、Jay-Zの母親にインタビューした音声テープ。それをオーケストラ風のイントロをバックに流している。めちゃくちゃ良い入りだ。
歌詞としては、彼の生涯を振り返った歌。母親の声から始まり、自分の生涯をラストアルバムで歌っていく。なんてイカした構成なんだ。
この曲を聞いて、改めてHIPHOPって良いなと思った。もし自分がラップが上手かったら、この曲パロって結婚式か葬式で流すと思う。
既にある曲を活用する
改めて本でHIPHOPについて解説されると、この音楽の特徴は、新しい曲を自分たちで0から作るわけではなく、既にある曲を流しながら、そこにラップを吹き込むことで自分たちの曲にしていくということ。
改めてこれは凄いことだ。
最近の曲が知らないが、昔のHIPHOPはレコードを早回しでかけたりなど、色んなアレンジを既存の曲に施して、そこにラップを吹き込む。
非常に面白い構成だと思う。
先程紹介した『December 4th』も、バックの曲がめちゃくちゃカッコいいから、調べてみたら全く違う曲にしか聞こえない。
でも、確かにこの曲の良いところを抽出しているというか。凄く良いアレンジだと思う。こういうアレンジセンスを見ていくのもこのジャンルの楽しさなんだろうなと。
ちなみに、『夜露死苦現代詩』で紹介されていたEminemの下記の曲も好き。
不倫していた妻を殺し、赤ん坊の子どもと一緒に海に放棄しに行くというクレイジーな歌。
素敵な詩だ。
以上、自分の中で、プチHIPHOPブームが来ている日記でした。
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