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【旅で出会った人】アニメ好きは日本好き 〜モロッコ編〜



出会い


2023年10月 ラバト国際空港

ついた!

機内のシートベルト着用サインが消えて
シートから立ち上がろうとしたとき、
隣の席の若い男性が私に声をかけてきた。

「あなたは日本人ですか?私は日本が大好きです。よかったら友達になってくれませんか?」

「へ?」

おいおい、どう考えても君の母親よりも確実に私が年上だよ?怪しい人…と思いながらも、なぜ私と友達になりたいのか理由を聞いてみた。

「あなたが漫画を読んでいたから」

確かに私、機内で漫画を読んでいました。
たまたま読んでいた画面が見えたんだろうな。戦国時代へタイムスリップする話だったからなのかな…。何となく日本人と思ったらしい。


夫とは座席が離れていたので、その場を抑える為にも、その時はとりあえず連絡先を交換してお別れした。

それが、Iとの出会い。

それからIは、時々メッセージを送ってきては、モロッコのおすすめ料理や観光地などを紹介してくれた。私がモロッコのラバトやアガディールに滞在中も「何か困ったら連絡してください。力になりますよ」とメッセージをくれた。

そして「次の行先は?」と聞かれたので、カサブランカに行く予定であることを伝えたら、なんとIはカサブランカに住んでいた。

これまでのメッセージのやり取りでも特に悪い人ではなさそう。

「それでは会いましょう!」という事になり、ありがたいことにカサブランカの街を案内してもらえるコトになった。 

初めての出会いから2ヶ月ぶりにカサブランカで再会が決まった。

 ◇ 

再会


2023年12月 カサブランカ駅


私は夫と、そしてIは親友Yを同伴し、
カサブランカの駅前広場で待ち合わせた。

カサブランカの街を4人で歩きながら、改めてお互いの自己紹介をしたり、アニメの話をした。

Iは礼儀正しくレディファースト、私の間違いだらけの英語を上手に解釈しつつ、時々ユーモアと片言の日本語を織り交ぜながら会話する紳士だ。

出会った当初のイメージとは打って変わり怪しいどころか、どこまでいい人なんだ!と夫婦で驚くほどの好青年。
一緒に来てくれた友達も、モロッコの歴史や地理に詳しく、私達が現地の生活で感じた様々なギモンに即座に答えてくれるほど完璧なガイド役を担ってくれた。 


Iといろいろと話していく中で驚いたのは…

彼は「弱虫ペダル」を読んでロードバイクを始め、好きが高じて遂にモロッコのナショナルチームに所属するほどの、
かなりの自転車バカだった。(←褒めてます)

残念ながら、続けるのが難しかったらしい。海外遠征費(モロッコはすべて自分で費用を持ち出し)の捻出が厳しくて、泣く泣くチームを離れたんだって。世知辛いねぇ…。

今では自転車は気分転換に乗る程度だとか。

その後、彼はハイキューを読んでバレーボールにハマり、

現在はブルーロックでサッカーに夢中になっている。

「日本のアニメ、特にスポーツものは元気と勇気をくれるから好きなんです」と話していた。

彼の人生に日本のアニメが大きな影響を与えていることが、わかりやすいほどに伝わってきた。

街なかで日本を見つけると、けっこうな割合でアニメ関連。今回もマンガが取り持ってくれた縁。

旅をすると、人との関わりがとても貴重だと感じるし、声をかけてくれる人、助けてくれる人、繋がってくれる人…。関わってくれる事が有るのと無いのでは、その土地への想いまで変化するほど重要な機会だと思っている。

日本のマンガが繋いでくれた彼との御縁は現在も続いていて、今でもSNSで繋がっている。

日本のアニメやマンガって、世界中で目にする。本当に凄いなあっておもう。

日本全国の漫画家の先生へ


素晴らしい作品を世に送り出して頂きありがとうございます。
世界中で沢山のファンに愛されています。

日本のマンガやアニメが出会いのチャンスを運んできてくれて、そのお陰で、日本人というだけで恩恵を受けています。

じつは、アニメが繋いだ縁がもう一つありまして、
その話はまた改めて…。



作品の紹介


最後にこのnoteの中で出てきた作品たちを紹介したいと思います。

Amazon のアソシエイトとして、作品を紹介し適格販売により収入を得ています。(←今回が初めての試みなので、収入はまだ得ていませんが…)


・私が機内で読んでいた作品


『アシガール』 森本梢子 (著)

高校生が主人公のラブコメディ。主人公が戦国時代へタイムスリップします。
戦国時代ってどうしても暗いイメージがあるのですが、それを跳ね飛ばすような、あれやこれやが起きてつづきがとても気になる作品です。
この作品は完結しているので、終わりまで読むととっても幸せな気持ちになる作品です。

ドラマ化されて、黒島結菜さんが主役を演じていました。ドラマもよかったです。


・Iが自転車にハマった作品

『弱虫ペダル』 渡辺航 (著)

彼の人生に影響を与えた作品、その1。
Iは、アニメ派だったようで、弱ペダの話題になった時にヒメヒメ歌ってた。

まさか、モロッコのカサブランカの空の下で「恋のヒメヒメぺったんこ」を聞くとは思わなかったので大爆笑だった。

この作品を読んでロードバイクを始める人が多かったよね。自転車に乗りたくなる作品です。私も50巻くらいまでは読んだなぁ…。




・Iがバレーボールにハマった作品


『ハイキュー!! 』 古舘春一 (著)

Iのオススメ作品です。ロードバイクからバレーボールに転向するきっかけとなった作品。

アニメにすごくハマったらしく、この作品を自分の友人一人一人に紹介していき、しまいにはバレーボールチームまで作ってしまったらしい。

私たちに会いに一緒に来てくれた親友Yも、その影響でバレーボールを始めたんだって。Y曰く、ロードバイクは興味なかったけれど、バレーはやってみたくなったんだって、やりたくなるほど面白いんだね。



・Iがサッカーに転向した作品

『ブルーロック』  金城宗幸 (著), ノ村優介 (著)

Iが、バレーボールからサッカーに転向するきっかけとなった作品。
これも彼オススメの作品です。

ハイキューを越える作品なの?と聞くと、どっちも素晴らしい作品って答えてた。

私もいつか読みたいと思っている作品。きっと面白いんでしょう。


作品が気になったらぜひ、ポチっと…。
あなたも、作者の先生も、ついでに私までも嬉しくなります。

記事を読んでいただきありがとうございました。旅にまつわる話を中心にnoteしていきます。応援励みになります。