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思考力を伸ばすには? 【第6回】どのようなインターン生が大きく成長するのか?(前編)

こんにちは、データインサイトの中西です。このところ思考力を伸ばすことをテーマとしたnoteを連載しています。

この連載では、私の前職BCGでの経験と、2020年に創業した弊社「データインサイト」でのインターン生等の思考力を伸ばすサポートをしてきた経験をふまえ、ロジカルシンキングなどの書籍を読んでも思考力の鍛え方がわからない多くの方に向けて、思考力を伸ばすためのプロセスをできるだけわかり易く解説しています。

本日は【導入編】の最後に、どのようなインターン生が大きく成長するのか?について解説していきます。長くなりますので、前編・後編で2つに分けます。

【導入編】
1.BCGにおける人材育成のトレーニングプログラムはどのようなものか?
2.そもそも思考力とは何か? 地頭力は鍛えられるのか?
3.なぜデータインサイトではインターン育成に注力するのか?
4.どのようなインターン生が大きく成長するのか?


成長に資する良いインターン先をどう見極めるのか?

まず前提として(特に長期インターンにおいて)成長に資する良いインターン先はどういったところか説明したいと思います。企業側にインターンの成長環境が無い状況下では、インターン生の成長が期待できないため、良いインターン先の見極めは非常に重要です。

多くの企業の人事責任者や担当者、スタートアップの創業者や経営者などから、インターン生に一定の成果を出してもらったり、インターン生を成長させたりするのは難しいという話を聞きます。

ほとんどの企業ではインターン採用の基準が明確でないことや、企業の期待値とインターン生の期待値にギャップがあることが多いように見受けられます。また、そもそも社員側が通常業務で忙しいなか、インターン生にどこまで向き合って仕事を教えたり育成に時間を割いたりできるかという問題もあり、そうした状況が企業側としてインターン生を活かしきれず、学生側としても成長に繋がらない結果をもたらしています(もちろん学生側としてはインターンワークを通じて業界や企業、そして社会人の動き方などの知識を得ることはできます)。

学生目線で良いインターン先を探すためには、漫然とインターンを採用している企業ではなく、明確な基準や期待値を示して採用活動をしている先が望ましいでしょう。


また、逆に望ましくないインターン先の見極めも重要です。そもそもインターンには大きく3つの就労パターンがあります。
① 無給パターン(本来、無給で誰かの指示系統の下に仕事をさせることは違法です。ワークショップ形式での開催など問題のないケースもあります)
② 報酬有パターン(アルバイトのように時間給であったり、日当や一定期間での固定給が確定している等)
③ 成果報酬型パターン(業務委託契約形式で、営業獲得件数に応じた報酬が支払われる等)

一見、学生視点で考えると②や③が良いようにも思えますが、①②③いずれも注意点があるため、その点をふまえた見極めが重要となります。それぞれのパターンにおける注意ケースは以下の通り
① 単なるやりがい搾取であるケース
② 単純作業をさせられるだけで、時間を報酬に変えるだけで何の知識・経験にも繋がらないケース
③ 営業の名の下に、マルチ商法やマルチまがい商法をさせられるケース

企業からすると無給でインターン生に仕事をさせられるため、①の無給パターンは企業にとって良いように思われますが、実際はそうでもありません。
誠実にインターンワークに取り組んでいる企業であれば、インターン生を育成・指導するために社員側のリソースを割くこととなるため、企業側も相応のコストがかかるためです。
もっとも、そうした育成・指導などなく、無給でかつ単純作業やテレアポなど営業活動ばかりさせる所謂 "やりがい搾取ケース" も多いため、もしインターンに取り組み始めた後、上記のような違和感を感じた場合はすぐに辞めた方が良いでしょう。

②の報酬有パターンであっても、上記同様に単純作業やテレアポなど営業活動ばかりさせるようであれば、報酬はあるとはいえ貴重な時間を単にアルバイトに費やすのと変わらないため、本質的にはやりがい搾取と同等です。

③の違法な活動をさせられるような企業は論外ですが、、、
近年実際に多くの学生が携帯キャリアの個人エージェント的な話をもちかけられたり、営業力強化やガクチカ充実等の大義名分風の話の下に、マルチ商法やマルチまがい商法をさせられるケースが散見されています。
そもそもインターンを通じて就労体験や業界知識を得たい学生に対して、成果報酬で仕事をもちかける意味が分かりませんので、気を付けて下さい。
(中には、もしかしたらまともな仕事もあるのかもしれませんが、そもそもインターンの目的と手段が乖離しているため、最大限気を付けるべきです)

どのようなインターン生が大きく成長するのか?

さて、ここからが本題です。
自分に合う成長環境のある良いインターン先が見つかったとしても、どの程度成長するかは学生側の資質に大きく左右されます。

では、どのようなインターン生が大きく成長するのか?言い換えれば "成長のための重要要素" は何なのかを、弊社内でのこれまでのインターン生の成長実績から、具体的に紐解いていきます。

最初に頭出ししておくと、"成長のための重要要素" は ①チャンレンジできる②考え抜ける③素直である、この3要素に尽きます。

もちろん①②③に包含される他の要素もあります。例えば①に包含されるやり遂げる力や失敗を恐れない気持ち、②ではIQ・EQの両要素を含みますし、③は傾聴力などと関連します。

この3要素は、これまでにインターン生との協業を通じて試行錯誤を繰り返しながら学んだ事業推進においても重要なキーファクターです。私自身や弊社の仲間は皆この3要素を大切にして事業に邁進しています!

学生の立場だけではなく、社会人になっても、いくつになっても、この3要素はとても重要です。そしてなぜこの3要素が大事なのかは、次回、順を追って説明していきます。
※次回はだいぶ長くなります、、!


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