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10年以上の時を経てストリーミングサービスで再リリース!新たな新曲も追加! Lil Wayne - Sorry 4 the Wait (2011)

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12歳の時にラッパーのBirdman(バードマン)と契約し、キャッシュマネーレコードの最年少メンバーとして加わったことから始まったLil Wayne(リル・ウェイン)

B.G.JuvenileらとラップグループHot Boys(ホット・ボーイズ)で人気を集め、その後ソロ活動へ移り、アルバム「Tha Carter」シリーズ3作目「Tha Carter III」(2008)が発売初週に100万枚のセールスを記録。

同年の売上枚数は280万枚を超え、音楽メディア誌ローリングストーンによる「史上最高のアルバム500枚」に選ばれ、グラミー賞「最優秀ラップアルバム」を受賞しました。

以来、13枚のアルバムを発表し、全世界で1億2000万枚以上を売り上げ、長きにわたり、アメリカのヒップホップシーンを牽引してきた1人です。

今回は、そんな彼の2011年に発表したミックステープ「Sorry 4 the Wait」をピックアップ。

発売から11年、新たに4曲を収録してストリーミングプラットフォームで再リリースされました。

ここではこのミックステープについて解説します。

レーベル  :    Young Money
リリース日 : 2011年7月13日
名前    : Lil Wayne
本名    : Lil Wayne / Dwayne Michael Carter Jr.
年齢    : Lil Wayne 39歳


出身地   :    Lil Wayne ルイジアナ州ニューオーリンズ

リリースに至るまで

前述したアルバム「Tha Carter III」(2008)の成功を受けて、リル・ウェインは同年にアルバム「Tha Carter IV」のレコーディングを開始。しかし前作の大ヒットを受け、劣悪なアルバムを出したくないという思いから、大きく方向転換したロックアルバム「Rebirth」(2010)をリリース。

Lil Wayne feat. Nicki Minaj  - Knockout (2010)

このアルバムのリリース後、リル・ウェインは武器の不法所持で8ヶ月の禁固刑を受けることに。服役中に8枚目のアルバム「I Am Not a Human Being」(2010)をリリースし「Tha Carter III」以来2作目のNo.1アルバムとなりました。ラッパーが服役中に全米1位を獲得するのは、2Pacの1995年のアルバム「Me Against the World」以来となりました。

Lil Wayne feat. Drake - Right Above It (2010)

アルバム延期のお詫びとしてミックステープを発表

多くのオーディエンスが「Tha Carter IV」のリリースを待ちわびる中、リル・ウェインは度重なる延期に謝罪の意味を込めて、2011年にミックステープ「Sorry 4 the Wait」をリリース。

この作品には全12曲が収録されており、リード曲の「Tunechi's Back」は、Meek Mill(ミーク・ミル)のヒットシングル「Tupac Back」(2011)をサンプリング。そのほかの楽曲も、当時チャートを賑わせていた曲をサンプリングしたものになっています。

Lil Wayne - Tunechi's Back (2011)

Meek Mill feat. Rick Ross - Tupac Back (2011)

過去作の再リリース

この後、2009年のミックステープ「No Ceilings」が2020年にストリーミングプラットフォームにリリース。これもヒット曲のインストにラップを乗せたもので、著作権の問題で多く楽曲が削除されリリースされました。
オリジナル盤に比べて半分近くが削除されたものの、発売初週にアルバム換算で2万3千枚を売り上げ、2020年の全米チャートで18位を記録しています。

Lil Wayne - Surf Swag (2009)

「Sorry 4 the Wait」の再リリース

"Young Money Entertainment" (ヤング・マネー・エンターテインメント)の社長でリル・ウェインのマネージャーであるMack Maine(マック・メイン)は2021年に「ネタバレになるけど、(ミックステープが)来るんだ、おそらく1月に」と発言しています。

できることなら、1ヶ月で(テープを)全部アップしたいね。
面倒な作業だけどね。1日で終わるようなものではないんだ。
でも、できればすべてのミックステープを(アップする)つもりだ。
ミックステープ・ゲームはウェインにとって間違いなく素晴らしいものであり、彼のキャリアの大きな部分を占めている。
やりたいことは何でもできるし、言いたいことは何でも言えるし、ただひたすら暴れられる。リリシストの練習みたいなもんだよ。

「Sorry 4 the Wait」は、彼が公言していた通り、2022年1月14日にストリーミングサービスで再び公開されました。前作では大幅にトラックリストが削除されましたが、今回は著作権問題で曲名が変更されたものの、全曲配信されることになりました。また、新曲4曲を収録し、Lil TeccaAllan Cubasがゲスト参加しています。

Lil Wayne, Lil Tecca - Anti-Hero (2022)

Lil Wayne feat. Allan Cubas - Cameras (2022)

今回のリリースでミックステープの復刻は2回目となりましたが、2005年に始まった7部作の「The Dedication」「No Ceilings」シリーズは、ストリーミングプラットフォームではまだ聴くことができません。

ストリーミングが主流となった今、こういったミックステープの再リリースがさらに加速化することでしょう。各ラッパーたちのこれからの動きにも要注目です。


こちらで紹介した楽曲のDJプロモーション音源はこちら⬇️⬇️⬇️

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