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ディグラム診断で人事を科学する①脱・属人的人事

これから数回に渡り、ディグラム診断をどう人事に活かしていくかをご紹介していきます。

現代の人事採用の風景を見渡すと、多くの企業が直面している一つの大きな問題があります。それは、採用プロセスが面接官の「直感」や「個人的な感触」に大きく依存していることです。このシリーズ「ディグラム診断を科学する」の第一回目では、「脱・属人的人事」というテーマで、この問題を掘り下げ、どうすれば解決に向けて進めるかを考えてみたいと思います。

「この人がいい!」そう感じる面接官の直感は、時に正確な洞察をもたらすこともあります。しかし、人間の判断はその日の気分や個人的な好みに左右されがちで、これが採用の公平性や正確性を損ねる原因にもなっています。採用は企業にとって非常に重要なプロセスです。適切な人材を選ぶことは、組織の将来を左右するほどの影響力を持っています。そのため、採用が「運」に依存する状況は、明らかに改善が必要です。

こうした背景から、人事採用のプロセスをより科学的、客観的にすることが求められています。その答えの一つが、「ディグラム診断」の活用です。ディグラム診断は、応募者の性格や適性、能力をデータとして捉え、それを基に客観的な評価を行う方法です。このアプローチを取り入れることで、面接官の主観に頼らずに、応募者の真のポテンシャルを見極めることができると考えます。

では、なぜディグラム診断がそれほどまでに有効なのでしょうか。その理由は、人間の能力や性格は多面的で、一つの面接や単純な評価基準では把握しきれないからです。ディグラム診断を用いることで、応募者一人ひとりの独特な特性や能力を多角的に評価することが可能になり、より適切な人材選択へと繋がります。

採用プロセスの科学化は、ただ正確な人材を選ぶためだけではありません。公平性を確保し、採用の機会均等を実現することも重要な目的です。ディグラム診断を活用することで、性別や年齢、出身といった外的要因に左右されることなく、純粋に能力や適性に基づいた評価が行えるようになります。

最終的に、企業は採用を通じて、組織のビジョンや目標に最も合致する人材を見つけ出したいと考えています。属人的な判断から脱却し、ディグラム診断のような客観的なツールを採用することで、その目標はより現実のものとなります。このような科学的アプローチは、採用の質を高めるだけでなく、企業文化の向上にも寄与し、組織全体の成長と発展を促します。

「脱・属人的人事」は、企業が新しい時代の人材採用に向けて踏み出すべき大切な一歩だと考えます。ディグラム診断をはじめとする科学的なツールを活用することで、企業はより公平で、正確で、効果的な採用が可能となりのではないでしょうか?