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人の気配のない晴れた昼下がりの静かな時間

今年は自分にとってのエモーショナル・エピソードを発掘していくことにした。これは私にとってのエモーショナル・エピソードであり、誰かにとっては全く面白味のないお話です。今回は人の気配のない晴れた昼下がりの静かな時間の話。

私の場合、記憶の中にある過去の景色とその時の気持ちのスナップショットが、折々に脳内に浮上してくる。そのうちの一つが、ベッドの上から空を見上げている時の記憶である。

都会の小さなビルの5階。窓から見える青い空。雲が僅かにあったかどうか。近隣の建物が目に入る。時間帯は午後2〜3時くらいか。人通りが多そうな時間帯であるにも関わらず、家の中にも外にも人の気配は全くない。窓は全開でそよ風が入る。虫もいない。静かで、とてつもなく解放された気持ち。

一生このベッドの上でぼんやりできたら幸せなんじゃないだろうか、とその時思ったくらい気持ちよかったためか、このスナップショットは定期的に記憶に浮上してくる。

ひとりの時間が欲しい、誰かの存在を感じることなく、日にあたり、心地よくそよ風を感じてぼーっとしたい。そんな気持ちになって、この記憶のスナップショットを思い出していたら、思いがけず、自宅でひとり時間を楽しむことができた。昼下がり、窓から自然光が入り、家の内にも外に人の気配もなく、とても静かな時間。この時間が欲しかったんだ、と思った。

リフレッシュにひとりでホテル滞在して静かな時間を味わってみるというようなことを試してみるのはおもしろいかもしれない。

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