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自問自答ファッション講座受講後の1年を振り返る: お買い物ハック編

自問自答ファッション講座を受講してから1年経った。途中の振り返りもせず、つれづれにTwitterとnoteを書いていたら1年経っていたので、過去Tweetとnoteからこれまでの制服化の道のりを振り返ってみた。全Tweetとnoteを見返したらいろいろと発掘できたので、何回かに分けてnoteにまとめていく。前回はコンセプト・マインドを中心にまとめた。今回はこの1年で学んだ自分的お買い物ハックを中心にまとめてみた。

断服

自問自答ファッションにおいて、買い物の前に取り組むべきは断服式と思ったので、服の整理を受講前から開始した。

受講によりコンセプトが定まったので、季節の変わり目に断服式をおこない、コンセプトとか制服案に沿わないものは処分した。受講前からだいぶ服は少なかったが(パーソナルカラー診断を受けて以降、服の色数を絞っていたため)、なんとなく手放せずにいたものもだいぶ手放せるようになった。デニムもついにゼロになった。

しかし、うっかり捨て過ぎると「着るものがない」という気分になり、焦って買い物して失敗をするため、多少よれた服、コンセプトに合わない服でも前年よく着ていたと思うものは代替品が見つかるまでは捨てないことにした。よれた服でも気にせず着る、私はサステナブルなファッションをしているんです、というメンタルになれたのは自問自答の結果得た成果のひとつだと思う。

サイズの把握

断服しながら、好きな服・好きだった服のサイズを計測した。これによってだいたいのベストサイズが把握でき、その後の通販発注、試着の精度が上がったと思う。後述の試着100回チャレンジにも役にたった。

上に引用したツイートでシャツの肩幅は38cmとしてあるが、オーダーしたときにあと2cmくらい広い方がよいと思いますよ、といわれてできあがったのが40cmでちょうどよかったので40 cmがベストらしい。パンツのウエストは64cmくらいを目安に買っているけど、腰の上側が細く、腰できちんと支えられるタイプの形状だともう少し緩くても落ちてこないということもわかった。計測した数値はTweetにしかまとまっておらず、通販するときにお気に入りの服のサイズ再度計測したりしているので、数値をまとめて可視化して保存しておきたい。

ブランドコンセプトの確認

子供の頃、ポロシャツタイトスカートにLOUIS VITTONのバッグというスタイルのバブルなお姉さんたちを見て育った氷河期世代自問自答ガールなので、ブランドバッグをアイコンにするのはブランド信仰みたいでいやだなとずっと思っていた。そのため、長らく、ブランドは見ない、ハイブランドバッグは買わない、感性に触れた服・靴・鞄を選ぶんだ、というスタイルで買い物をしていた。

しかし、講座受講後はブランドコンセプトを把握し、自分のコンセプトに合った服を選ぶためにブランドコンセプトについて学ぶようになり、信仰せず無視もしない、ブランドコンセプトの尊重というスタンスになった。

なお、学ぶ過程で、アジア人差別等、差別の実態が判明したデザイナーさんの服はやめておこうとなっている。それでもやっぱりほしいと思うようになるかもしれないけど、いまはやめておこうの状態である。

コレクションの確認

ファッション通信というテレビ番組があって(もうなくなっているかと思ったらまだやっていた!長寿番組!)、子供の頃それを見たときに、どう考えても街で着られないようなものが多く、コレクションをチェックしてもそのブランドでほしいものが売ってるかどうかなんて判断できないよね?と思った。しかし、実際には、コレクションアイテムがふつうに店頭で売ってるんですよね(もちろん売ってないアイテムも存在するとは思う)。

ということで、気になるブランドのコレクションはちゃんとチェックして、気になったものがあったらお店に行き、「これみたいんですけど」というようになった。

また、コレクションをみて売りに出されたときにすぐに見に行かないと「もう売り切れです」となることもよくわかったので、すごく気になっているブランドについてはコレクションの確認と新作リリースのタイミングチェックをしっかりするようになった。

コレクションの確認はトレンド追随が目的ではない。模倣品を買わないため、選択肢を増やすためである。ハイブランドのコレクションを見ておくとどのコレクションを模倣してどの服が作られているのかわかる、売れ残りの3点から選ぶより、リリース直後の30点から選ぶ方がぴったりくるものが見つかる確率が高いというあたりがポイントである。

シーズンカラーの確認

シーズンカラーかそうじゃないかでアイテム数が格段に違うな?と思ったので、最近はトレンドカラー情報もチェックしている。ほしい色のアイテムが少ない年に検索の労力を割いても割に合わないな、という気持ちです。

シーズンコンセプトを決める

楠本クスコさんというおしゃれ番長(=私の中でファッショニスタの最上級褒め言葉です)のnoteが好きでいつも読んでいるのだが、以下の記事にインスパイアされてシーズンコンセプトを決めよう!と思って、今年の春はシーズンコンセプトを決めてみた。

しかし、前のnoteの「紺色でモード」の部分にも書いたとおり、これはもはやマイスタイルでは、となっているので、今後はあまりシーズンコンセプトという考え方はしないかもしれない(もちろん変わる可能性もある)。

買い物チェックリストの作成

黄色いポストさんやココ🐰さんが発信されていた制服化するための6要素のチェックリストがいいなと思い、真似して作ってみた。

6要素は以下に詳述されているが、①ブランディング、②キャラクター、③外見との調和、④トレンド、⑤TPO、⑥機能 である。

チェックリストを作った結果、機能偏重型チェックリストが爆誕。作りながらどんどん頭に入ってしまったので、実際にチェックしながら買い物することは最近はなくなっているが、落ち着いてチェックする時間をとることにより、買い物ミスは減らせるような気がするので、今後はもう少し活用していきたい。なお、最近、「(トップス)擦れに強いか?」が加わったので、アップデートしたい。

瞳孔が開く

あまりにも似合っていて瞳孔が開いて目がキラキラしちゃう買い物が最高だと思っていて、そういう五感の反応は大事にするようにしている。しかし、疲れてくると判断力が低下して、判断が甘くなり、財布の紐が緩みがちなので、疲れたときに即判断しないように気を付けたい。やはり、「いったん店を出る」を徹底した方がいいんだろうと思う。

あきやさんのような妥協をしない服選びをできるようになりたい。

試着100回チャレンジ

いつも瞳孔が開くような買い物をできるのがよいのかもしれないが、買ってからあたりまえのように日常に溶け込んでいくアイテムもあるので、瞳孔が開くまで買わない、とかいう厳格なルールは設定していない。その代わりに最近はできるだけ試着100回チャレンジを実施してから買うようにしている。十分に自問自答・試着した末に購入したアイテムは、当たり前のように毎日使うアイテムとなっている。

私は黒パンツとバックパックについて試着100回チャレンジをした。黒パンツは試着23回目と試着28回目、バックパックは試着42回目で購入(こちらは最近1つ買い足したので、42回中2個買ったことになる)。

100までいかなくても、チャレンジしながら記録がたまっていくと、そのアイテムに対する自分の欲しいものに対する解像度が格段に上がると思った。

いまは靴のチャレンジ中。先週シューフィッターさんの診断を受けていろいろとわかったことがあったので、それを参考にしつつ試着していきたい。

返品

オンラインでも店頭でも、合わないと気がついたら速やかに返品するようにしている。オンラインは返品可の場合のみ発注するようになった(でもまだ返品できなくても発注したい!という衝動に駆られることもある)。店頭で買ったものでも着用前に気がついたら返品できるということもわかり、買ってから違うと気が付いたスニーカーを返品した。しかし、返品はできるけど、お店が遠いとそれもままならないし、返品案件はできるだけ減らしたい。

お買い物ツアー

このご時世なので県境越えははばかられたのだが、見に行きたい気持ちが募りすぎて、2021年7月以降、何度かお買い物ツアーを決行した。日程が確定したら、見たいお店リスト作って、回る順番考えてツアーに出かけている(都会に住んでた頃はこんなことしたことなかったなとしみじみ)。準備できなかった場合でも、だいたい、カフェや往路の電車でリストを作ってから回っている。準備万端で買い物に行くことによって抜け漏れなく見たいものを見られる率は高まったと思う。

なお、過去ツイートを確認したら、月1回もお買い物に出ていなかったようである。しかし、リアルワールドはオンラインでは得られない体験が得られるし、ひとりで街を歩くのは私にとっては大切なリフレッシュタイムなので、感染症の蔓延状況をみつつ、今後は月1~2回はお買い物ツアーに出かけたい。

健康第一

準備万端で買い物に行くことによって抜け漏れなく見たいものを見られる率は高まった。しかし、水分摂取を忘れて頭痛がするとか、詰め込みすぎて疲れて判断力が弱くなり、判断力が高いときには買わないようにしているものを買ってしまうことがあった。今は余裕のあるスケジュールにし、こまめに休息・水分摂取するようにしている。

そして、これからも1万歩越えのお買い物ツアーを決行するために、体力維持・増強は不可欠。受講1周年をきっかけに、まずはスイミングスクールの体験レッスンを受けることにした。少しずつ運動量増やしていきたい。

経験値を積み解像度を上げる

いままでたくさん買った経験があるアイテム(たとえばシャツやパンツなど)はだいたいどんな形状や素材が自分に適しているのか想像がつくのだが、あまり使ってこなかったものはどういうものが「最適」なのか、あたりをつけるのが難しい。つまり、自分にとって「最適」の解像度が低い。

解像度が低いものは最初からぴったりくるものを見つけるのが難しい。たとえば私にとっては高級なハンドバッグやアクセサリーなど。眼鏡も長らく消極的な理由で選んでいたので、解像度が低い。

解像度が低いアイテムはたとえ試着を繰り返してから買ったとしても、使っている過程でチェックすべきだったポイントに気が付くこともあった。そのため、私の場合は、いきなり高いものを買わず、安いものや中古品を買ってみる、レンタルしてみる等をして実際に使ったうえで自分にとってほんとうに最適なのか、確認した方がいいのではないかと思っている。

ほしいものはバックヤードにある

自問自答以前はお買い物の下調べはせず、ふらりと買い物に出て、なんとなくいいなと思ったものを買う、みたいなことが多かったのだけど、予習してから買い物に行き、店員さんに気になっているアイテムについて訪ねるということをするようになった結果、バックヤードから出てくるものがあまりにも多いことに気がついた。

以下の引用はごく一部で、ほかにもバックヤードからもってきてもらった事例があった。ほしいものを決めてからお店に行く、お店の人に聞く、というのはほんとうに大切だなと痛感した一年だった。気になるお店に行って、気になるものがあるのに質問せず、ほしいものなかったなと思って帰ってくるってすごい損失だったんだなという気持ち。

まとめ

まだまだ失敗のお買い物もあるけど、少しは上手にお買い物ができるようになってきたかなと思っている。たとえ先人の知見に学んだとしても、経験してこそ腑に落ちることもたくさんあるので、引き続き予習&試着をして、自分が納得できる自分にとって最適のお買い物スタイルを構築していきたい。

それにしても、書きながら、けっこうトレンド追随型だなと気がつくと同時に、コレクションアイテムって新たな芸術作品の発表と同じだな!私の好きなやつ!と思ったので、今後もコレクションラインをチェックし、自分が素晴らしいなと思う芸術的アイテムをファッションに取り入れていけたらと思う。

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