汚れ上等
年々仕事の比重が現場からデスクワークに移っていき、ここ5年くらい現場から離れていたのだが、予算を得て久々に現場にいけるチャンスを得た。
他の人に任せることもできたのだが、現場も見たかったし、自らの手でサンプルを取りたいと思ったので、感染症の波が多少なりともおさまるタイミングを狙って出張に出た。
これがたいそう楽しかった。現場に近づくにつれ、テンションが上がっていくのがわかる。迷わず地に這う。汚れることに気が付き、慌てて泥よけに雨具のズボンを履く。作業しながら、現場にでたかったから大学院から専門を変えたんだったということまで思い出した。
公園も含め、服が汚れる可能性のあるときは、野良着と呼んでいる服のセットを着ていく。このセットには「汚れ上等」というキャッチフレーズをつけている。「汚れ上等な野良着」というのは汚れてもいい服という意味ではなく、服の汚れを気にせず目の前の汚れる活動に夢中になることをサポートしてくれる服のことである。
今回の大興奮の出張の結果、改めて、現場に出ることが大好きで、汚れを気にせず着られる野良着は私にとって大切な戦闘服の1つだと思った。
今後も現場に出る機会は定期的に確保していきたい。