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伊勢丹新宿店マッチパレットがよかった話
正装をしなければならないイベントが近づいてきている。正装を選ぶのがともかく苦手で、今の自分のスキルレベルではうまく選べないなと思い、体型に合うものをプロの手で提案してもらおうと思った。
伊勢丹の提供する無料サービス、マッチパレットの90分コースは3D計測し体型を分類した上で服を提案してくれるとのことで、客観的な数値情報が手に入ったうえでプロの提案ももらえるのがいいなと思って予約を入れた。
こちらのニーズに寄り添ってくださる良き担当さんに会えて良き体験となったので、ここに記録する。
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<マッチパレット>
診断
診断当日は窓口に向かうとすみやかに担当さんが出迎えて席に案内してくれた。小さな丸テーブルに資料を広げてサービスの説明をしてくれる。
計測はワコールの3Dボディスキャナーを使っており、その計測結果から独自の分類をして服の提案をしてくださるとのこと。
専用のブラを受け取ったらさっそく計器に入り、測定した。3D画像は紙に出力されないので、撮影モードに切り替えて写真を撮る。計測結果を印字したら、それを持って出る。
計測結果を担当さんに手渡すと結果の数値を元に担当さんが体型分類を決めてくれた。私はI型だった。以下の左側9つの図でいうと、ど真ん中の5番。
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<マッチパレット>公式ページより
私は自分の肩幅が体格の割には広いと思っていたので、マッチパレットの分類でいうとY型とかX型になるのかと思っていた。しかし、上半身の角度は胸(脇の下)〜ウエストで判定されるそうで、肩幅は考慮されない。肩〜ウエストの角度だと思って考えたので自己診断を間違えたのだなと納得。
そして、体の厚みは、自分が厚いのか薄いのか、長らく判断がつかなかったのだけど(薄くも厚くないな?とは思っていた)、中間的な厚さだった。
Iラインで厚みは中間。トップスのサイズもボトムスのサイズもMを中心に見ればOK。自分の体型は想像以上に日本人女性の中間的・平均的な体型だという結果に正直驚いた。中庸を愛するコンセプト「最適化スタイリスト」の私、体型まで中庸。
マッチパレット行ってきたんだけど、めっちゃニュートラルな体型してて、我ながら驚いた(I型でした)
— dms (@digmystyle) July 23, 2023
なおXとかYって胸〜ウエストの細いところ〜お尻の1番張ってるところで判定してて、肩は含まれないと聞いてそうなのか👀となりました
そんな驚きをよそに、担当さんはおススメブランドの話にうつっていく。いくつかおすすめブランドを提示してくれたが、公式ページからも見られるということで、特にメモもせず、次の段階、実際の服選びに移っていった。
服選びと試着
今回は事前に講演用の服とレストランとかに着て行く服を探しています、と伝えていた。さらに、当日、この靴に合わせたいんです、と履いて行った黒のダービーシューズを示したり、普段はコムデギャルソンのジャージとスニーカーで正装を選ぶのがが苦手なんですなどと話したりした。
その結果、そちらのダービーシューズに合う服を選びましょう、ご自身がいつもいかれるコムデギャルソンなら自力で服を選べるでしょうから他のブランドを周りましょうとご提案くださった。
たしかにいつも行くブランドならアイテム選びはそんなに困らない。今日は新しいブランドを体験できそうだなとわくわくしてきた。
店舗に向かいながら、講演というのはどんな感じですか?スライドがあるタイプのものですか?差し支えなければどちらでご講演ですか?などとヒアリングを受ける。ヒアリングの丁寧さに驚きつつ、たしかにスライドを指し示すような、自分自身はそんなに目立たない講演と、スライドなしで滔々と語る講演だったら着る服は違うのかもしれない、などと考える(なお今回は前者)。
店舗についたら担当さんがお店の人に声をかけ、体型に合う服をピックアップしてくれる。診断結果を参考に「これはありですかね?」などと自らも気になったものを探していく。
服をピックアップし、最初の測定した場所に戻って試着をした。
購入には至らなかったが、BEIGE,のネイビーのノーカラーノースリーブワンピースや、Theoryの水色のノースリーブトップスがよかった。水色のトップスにグレーのパンツ、白のスニーカーは自分では選ばない組み合わせだったが、自分にとても似合う組み合わせだなと思った。
服はもちろん買っても買わなくてもOK。買う場合はその場での購入もOKだし、お店に行って買うのもOKとのこと。
今回は絶対これ!というものもなく、私は2アイテムの型番の控えだけもらって退店した。
こうだったらいいのにな
基本的にとてもよいサービスだと思ったが、もっとこうだったらいいのにな、と思った点もあったので、ここにまとめておく。よくない点というわけではなく、自分の期待値とのギャップみたいな話です。
マッチパレット受診中であることがわかりやすいといいな
担当さんが服を選んでいたり、貸出手続きをしている間にフラフラとお店の中で服を選んでいたとき、マッチパレット受診中と気が付いていない店員さんからいつも通りの接客を受けてしまい、あとから受診中とわかって店員さんがスンッとなってしまった瞬間があった。
さり気なく受診中であることがわかる仕組みだとこういうことは避けられたのかも、と思うし、私も「いまマッチパレット受診中で」と最初にひとこと言うべきだったなと思う。
試着室もっと広いといいな
集めてきた服を着る試着スペースは、移動式の小さい試着室。困りはしなかったけど、常設の広い試着スペースに慣れてしまっていたので、狭いと感じた。
無料サービスなので上客向けのラグジュアリーな試着スペースなど用意されるわけがないですよね…と思いつつ、もう少し試着スペースを整えていただけるとより嬉しいなと思った。
担当さんが近くにいてくれるといいな
サービス精神が旺盛な担当さんだったので、「あのブランドにもお似合いにありそうなのがあるので、とってきますね!」と追加で取りに行ってくださり、それはありがたかったものの、近くにいて試着に対して感想を述べてほしかったなという気持ちも。
また、写真を撮っていいのかどうか聞き忘れたのだけど、それを聞けないまま次々と試着しなければならなかったという意味でも、担当さんには試着中そばにいてほしかったなと思う。
いずれにせよ、試着を始める際にこちらの希望を伝えておけばよかったなと思った。
所感
服選びは、形に関してはさすがにピタリとくるものを選んでくれると思ったし、診断・服選び・試着通して服の形・全体のバランスの見方がわかったのはとてもよかった。
旅先で着ると伝えたら、出張にも持っていける軽くて洗いやすくてシワになりにくいものたくさん提案してもらえたのもとてもよかった。
今後は今回学んだことを服選びに活かしていきたいと思う。
一方、趣味嗜好、合わせたい靴や鞄、着るシーンについてはきちんと伝えないと、よっぽどヒアリング力が高い店員さんでない限り、あの短い時間でピタリと好みに合うものを見つけるのは難しいであろうと思った。
私の場合、できるだけ具体的に伝えるように努め、担当さんもきちんとヒアリングしてくれ、服選びをしている間にも自分の好きなアイテムを自ら選ぶことによって趣味嗜好を伝えるように努めたため、比較的うまく欲しい物が伝わった気がするが、受け身で担当さんが選ぶのに任せていたら、形はいいけど好きじゃない、みたいなものが集まったのではないかと思う。
しかし、やはり履いて行ってよかった。これに合う服で!ということによって、提案の精度が上がった気がするので。スカートやワンピースもこの靴ならロングがいいですね、とのことで、なんとなくロングかなと思っていたところにプロのお墨付きをもらえた感じ。
— dms (@digmystyle) July 23, 2023
それにしても、試着しながら、ひたすらトラッド、コンサバに興味がないんだな、ということに気がついた。やはりモードな感じのものが性に合う。
今後は、今回学んだ服の形や全体のバランスに関する知見を活かしつつ、私好みのモードなアイテムを集めて行きたい。