アイテム選びの精度を上げるためにファッションカウンセリングを受けてみた
ことの発端
お気に入りのポッドキャスト、コテンラジオの番外編で、エール株式会社の 篠田真貴子さんが聴く力について話されており、「聴く力をつけるためには聴いてもらう経験が必要」といった趣旨のことを仰っていました。
聴く努力はしてるけどつい喋りがち、傾聴力を上げたい、もっと 1 on 1 で聴いてもらう機会を増やした方がいいのかもしれない。それに、コテンラジオの深井さん(めっちゃ頭のいい人)も私の知る某超優秀な人も相手を見つけて壁打ちして(話を聴いてもらって)いるというし。話を聞いてもらうということに慣れることと併せて、話を聴いてもらうことによって得るものは大きいに違いない。
そんなことを考え、なにか必要性を見つけたら有料でも無料でも、聴いてもらう機会を作ろうと思っていたのです。
そんなことを考えていたある日、TwitterでGoogle Slideを使いこなしてスタイリングを説明しているタイムラプス動画を配信しているスタイリストさんを発見。服も私好みのモード&抜け感。イッセイミヤケでお仕事していたらしい(最近イッセイミヤケ気になっていた)。ボディバッグ使ってる(ボディバッグ大好き)。服装心理診断されている(ちょっと受けてみたかった)。
これは、いまアイテム選びの精度を上げたいと思っている私が相談したい人だ、しかも8月わりと空いてるというブログ。ということで、さおりさん ( @itssoyoustyling )のオンラインカウンセリングに申し込み、カウンセリングを受けました。
申し込み以降受講まで
8月上旬に空きがあったので、早速予約して振り込みをしました。その直後にくる大量の宿題。夏休み前に片付けたい仕事(締め切り迫ってる案件)あるのに自分の首を絞めたね…などと思いつつ、服装心理診断の設問に回答し、大量のアンケートに答え、ふだんの服装や好きなファッションイメージの写真を共有しました。写真共有はPinterest推奨だったけど、許可が出たので自分が使い慣れているGoogle slidesで共有しました。
受講当日
受講当日は服装心理診断の結果についての解説から始まり、アンケートの内容や質問に対する回答を伺ったり、つれづれに会話して、2.5時間はあっという間に過ぎました。以下、いただいたアドバイス、自分的に面白かった話、気づいたことです。
服装心理診断
個人的に回答しにくい設問もあり、設問を精緻化できそうだなとか考えながら回答していましたが、そのあたりも含め、どの設問にどのように答えたのかを確認してコメントいただけました。だいたい私そんな感じですよね、という納得の解析内容でした(メモとり忘れたので記録なし)。
ISSEY MIYAKE
しょっぱなからイッセイミヤケ、ブランドいっぱいあってどこに見に行けばいいかわからないんですよね、表参道?という質問を放ち、その流れでかなりの時間をイッセイミヤケネタで話していた気がします。さおりさんがちょうど別のスタイリストさんとイッセイミヤケネタで盛り上がった直後だったということで、それも影響したもよう。
イッセイ ミヤケはいつも紙を折ったり切ったりしている人がいる、銀座松屋で見るのがおススメ(横に店舗が並んでる、昔からのつながりが深い等の理由)、ISSEY MIYAKE、PLEATS PLEASEと併せてHOMME PLISSÉ(オムプリッセ)もお勧め、など。
ちなみに2022年8月2日に受講し、9日に訃報を知りました(おなくなりになったのは5日)。あまりのタイミングに衝撃でした。
最新作以外は裏にある
イッセイミヤケの話の流れで「最新作以外は裏にしまわれていることもある」的な話も伺いました。ここ1年、私もお店で「◯◯見たいんですけど」というと裏から出してくれるなと感じていたので、やっぱり裏にあるものなんだな、と再確認しました。
なぜ裏にあるのかというと、店頭をすっきりさせて最新作を美しく見せるためだそうです。たしかにぐちゃぐちゃとたくさん並んでるより、すっきり美しい方が気分あがりますもんね。なるほど、と思いました。
抜け感
私の現在の服装を見て、悪くない、でももっと攻められるのでは?戦闘服というわりに攻撃性低いな?と思ったそうで、私の好きと思うイメージのスクショを見て、そうそうそれだよ、抜け感だよと思ったとのこと。
抜け感はだらしない感じという意味ではなく、大人の余裕感。社会的にそんなにかっちりしなくても許される立場になった人の見せる余裕。それそれ、それです!!!と思いました。
トップス選びについて、麻素材で抜け感という手もあるけど、スマート・シンプル・ミニマルよりひとくせのモード感があるアイテム、攻めてはないけど実は…みたいなものを選ぶとよいとのこと。襟はなくてOK。UNIQLOのTシャツとCOSのTシャツの微差みたいなところを気にして選ぶ、正面からみてどこのブランドかわからないけど後ろ姿を見たらマルジェラみたいな方向性を提案されました。
ベーシックすぎるベーシックブランドを選ばない(バーバリーのトレンチみたいな選び方はしない)、ブランドで言うとCOS、ウィムガゼット、オーラリーあたりがおススメとのこと。
冬のトップスとしてスウェット素材もおすすめされました。最近はモードブランドからたくさんスウェット素材のものが出ているそう。デザインがベーシックで10年ぐらいきられそうなマルジェラのニットもお勧め。こちらもベーシックだけどスタイリッシュなものを探すとよいとのこと。
この日以降、ずっと「抜け感」について考えています。
パンツはブランド感が伝わりにくい
確かに黒パンツ見ただけでどこのブランドか特定するとか難しいですよね、と納得しつつ、私的にはそれがいいんですよね、みたいな話をしました。
ちなみにワイドパンツを選ぶなら、裾テーパードもありかも、と言われ、今のワイドが2ウェイ(裾を絞っても履ける)なので、まさにだなと思いました。
コートの丈
ワイドパンツならショート丈、長いのが着たいなら細めのパンツを選ぶといいかも、でも実際には両方のパンツに合うコートもあるとのこと。お尻が隠れる丈のコートが着たい勢としては、今後はやっぱりもう少し細めのパンツをさがしてもいいのかもと思いました。
コートは脱いじゃうし、アウトドアブランドのものをよく着るならそれもありでは、というお話も。
お守り靴
2年後のセレモニーまでに靴を用意しようかと思ってますと話したところ、お守り的にもう買っちゃってもいいかもしれませんよ、とのこと。パンプスじゃなくてもいい、ローファーでもいいし、スリッポンでもとのこと。靴と鞄でカジュアル・フォーマル調整、フォーマル靴に抜け感はいらないという話も参考になりました。
この話を聞き、試着以降ずっとほしいと思っているローファーを買いたい熱が高まりました。
リラックス感があるひとくせジャケット
ジャケットを買うならかっちりしていない、肩のラインや素材感が柔らかい、芯が入っていないものがおススメとのこと。丈短めのノーカラーの黒・グレーでデザイン性があるものを肩掛けするなど。
ひとくせジャケットはどんなTPOでもきやすい、昨今、葬式も結婚式も減ってるし、冠婚葬祭はあまり意識しなくていいけど、ひとくせジャケットならわりとどこにでもいけるそう。
Vネックのジャケットをお勧めされたので、丸襟はダメですか?と聞いたら、今の服装にシャツが多いからVを勧めました、シャツ襟+丸襟は野暮ったくなるのでお勧めしないとのこと。
これを聴き、自分がフォーマルシーンにはシャツだと思い込んでいたなあと気が付きました。シャツじゃなきゃいけないシーンって想像したら全然ないんですよね。フォーマル度が最も高いときはジャケット着るし、そのときにシャツの襟が必須ということはなく。今後は襟なしトップスを探していこうと思いました。
スカート
どのようなシーン用かによるけど、アウトドアブランドも最近は色々出ているのでお勧め。たとえば and wander。フェスファッションが参考になるかも。形としてはフレア、素材は楊柳など。PLEATS PLEASEもお勧め。汎用性が高いのは黒。これでどこでも行ける。タイトだけど伸びるし、スリット入ってるし、アオザイシルエットが似合う人は似あうとのこと。
アオザイ似合った経験がある私としては、PLEATS PLEASEにパンツ、スカート、ノースリーブワンピースを試着しに行きたくなりました。
こちら↓のコーデもたいへん参考になります。真似したい。
所感
1年前に自問自答ファッション講座を受けて、服選びのコンセプトが決まり、選ぶべき服の方向性もだいたいわかりました。しかし、自問自答ファッションなので試行錯誤は避けられないし、失敗もする。試行錯誤も失敗も全て糧となるけど、やっぱり失敗のコストは高いので(時間的にもお金的にも)、買い物の精度を上げて失敗を限りなくゼロに近づけたい、最短距離で100点コーデに到達したい。そう思ってカウンセリングを受けましたが、非常に多くのアドバイスをもらうことができ、今後のアイテム選びの精度があげられそうと思いました。
また、お話しながら、重ねても脱いでもバランスが崩れないレイヤードということを自分が強調していて、やっぱりそこは外せないポイントなんだなあと思いました。
最近アップデートしたいと思いつつもアップデートできてない行動の分類図も見てもらい、このあたりは一緒にできるよね、わけたいよね、みたいな話もしました。
カウンセリングなんですが、超絶おしゃれに詳しい頼りになるメンターの先輩とわやわやと喋りまくる、カウンセリングというよりディスカッションみたいな感じで、非常に楽しかったです。
私のようにコンセプトが決まり、選ぶべき服の方向性もなんとなくわかる、でもアイテム選び難しいと思っている人にこういうサービスはとてもありがたかったですし、一緒にリアルでおしゃべりしながらお買い物してみたいな、と思いました。
さおりさん、どうもありがとうございました!
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