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自問自答ファッション講座受講後の1年を振り返る: コンセプト・マインド編
自問自答ファッション講座を受講してから1年経った。途中の振り返りもせず、つれづれにTwitterとnoteを書いていたら1年経っていたので、過去Tweetとnoteからこれまでの制服化の道のりを振り返ってみた。全Tweetとnoteを見返したらいろいろと発掘できたので、何回かに分けてnoteにまとめていく。今回はコンセプト・マインド編。
Who am I?
40代後半のワーキングマザー。おしゃれするのが好きなことに肯定的になれていないため中途半端になり、残念な格好をしている人、ちょっといい店に行くときとセレモニーの服選びに困る人、育児に必死になるあまり後回しにしてきた自分が楽しくなることをしようと思って自問自答ファッション講座を受講した人である。
コンセプト
あきやさんの情熱とオリジナリティにあふれる記事に魅了され、自問自答ファッション講座を受講したのは2021年6月13日。頂いたコンセプトは【最適化スタイリスト】だった。
バランス重視の中庸主義者の側面と個性的でいたい(人はすべからく個性を持っていると思っている)という気持ちが両方あるため、中庸を選ぶ自分に対して日和見的だとネガティブに思うことがけっこうあった。しかし、受講により、これがかなり払拭された(noteを読み返しながら、こんなことに悩んでいたんだなあ、という気持ちにさえなっている)。
快適の追求
「とても動きやすく快適である」というのを突き詰めるのが正解だと思います!」と受講後もらったレポートにかかれていて、この日から、おしゃれを理由に「快適」であることをあきらめることはやめた。それまでどこかに「おしゃれは我慢」みたいなところあるよね、と思っていたけど、いつかは我慢してでも着たい服が出てくるかもしれないけど、今は「とても動きやすく快適である」を突き詰めようとこのレポートを読んで決意し、快適を追求し続けている。
冬には調節機能が活かせないレイヤードは快適・最適ではないと気が付いたので、最近は増減に対応可能な服か精査してからお迎えしている。
先日ニットを買って着てわかったのはアイテムを1つ減らした時に落ち着かないコーデになるレイヤードは自分的最適解ではないということ。ストール取るとぼんやりしちゃうとか、シャツの下の下着が透けて見えるからセーター脱げないとか。レイヤードの調節機能を活かせないコーデは自分的最適解ではない
— dms🦥 (@digmystyle) December 7, 2021
動きにくいデニムは手放し、ついに所有デニム0枚になった。
これで手持ちのデニムゼロになった。自問自答ファッション講座以降デニム履いてないのでなしでもいけると思うが、どこかで買いたくなるのだろうか。
— dms🦥 (@digmystyle) December 28, 2021
行動の分類
前述の「その服は最適か?| 自問自答ファッション講座を受講した2」に書いたのだが、私は講座受講時にTPOが多いことを指摘され、人よりTPOが多いことに気がついた。このたくさんあるTPOをまずは可視化してみようと思って、受講後、行動の分類図を作った。2021年8月から2022年5月まで更新を繰り返し、現在Ver. 6になっている。初期より、少しずつ各TPOに対する解像度が上がってきていて、どのシーンにどういうアイテムが必要か、買うべき物、手放せるものは何かを考えるのに非常に役に立っている。
行動の分類図はまだまだ更新できるなと感じている。今後は写真や好きな音楽と紐付けたいと思っている。
行動を整理・分類してみた ver. 1
— dms🦥 (@digmystyle) August 4, 2021
自分の緊張度と日常~非日常の2軸で作ってみた。
「仕事(出勤)」がハレの装いというのは言い過ぎな気もするが、ハレの装いになり得るという気持ちで命名。しかし、在宅勤務たくさんしてるのでもはやハレの装いで間違いないのではという気がしている。 pic.twitter.com/uqcRxiVsif
行動を整理・分類してみた ver. 6
— dms🦥 (@digmystyle) May 4, 2022
通常の出勤日は多少汚れるシーンもあるし、戦闘服というほど緊張感高くないほうがいいと思ったので内勤服という分類を作ってみた。カフェと(日用品・食品の)買い物は戦闘服・内勤服・野良着のいずれもいけるので2色塗。 https://t.co/bNHyDYJbYR pic.twitter.com/xVNBjpCCbJ
日常が勝負
noteをリリースしたときにあきやさんにもらった「日常が勝負」というコメントに非常にはっとして、それ以来、よく脳内で「日常が勝負」とつぶやきながら、This is meか、自問自答している。戦闘服ってフォーマルとか、正式な場所に行くための服のような気がしていたけど、そうじゃないんだ、と思った思い出深いツイート。
DMSさまは、日常が勝負なのでOKですっ☺️💕QOLが上がりますよね…!!
— 自問自答ファッション@書籍7/6全国発売🎉あきやあさみ (@jimonjitou_) October 3, 2021
全編、刺さりました…😭特に
— 自問自答ファッション@書籍7/6全国発売🎉あきやあさみ (@jimonjitou_) October 3, 2021
自問自答ファッションはその方の「This is me」を見つける旅であり、できるだけ最初に「勝負服(戦闘着)」を見つけよう!と言っているのですが、そこを今まで上手く伝えられていなかったな〜!
と感じて、DMSさまに言語化していただいたことにハッとしました〜👀✨
そして、戦闘服は1つじゃなくていいんだよね、戦闘シーンに応じて分けるのもありだなということにも気がついた。水兵さんと戦闘機パイロットの制服は同じじゃないもんね。
戦闘服ってひとつじゃなくていいんだよね、みたいなことを考えながら今日の日記を書いた
— dms🦥 (@digmystyle) April 11, 2022
汚れ上等|DMS | Dig My Style #note https://t.co/27DzhJ1rck
最近は私の「日常」に必要なのはハイブランドのバッグじゃないな、と思っている。私の相棒バッグはコムデギャルソンのバックパックときらきらと光彩がきれいな青いボディバッグである。バックパックは荷物が多い日は必ず使うし、ボディバッグは、きれいな色にうっとりしつつ、毎日愛用している。
なお靴はASH VIRGINの黒い偏愛スニーカーを履いている。講座を受ける前の自問自答で出会って、自問自答後もその良さを再確認した靴である。
靴はすでに制服的にAshのVirginを履いています。羊革の4本ベルトでしっかり固定、ジップで着脱用意、カジュアルレストランも職場も多少土で汚れるところでもいける自分的万能シューズhttps://t.co/lv0cVFTUwB
— dms🦥 (@digmystyle) June 19, 2021
Ash VIRGIN、履くたびにしっくりくる嬉しさをかみしめている。買ってよかった。仕事、運転、旅行、ゆるめの会議、カジュアルレストラン、なんなら砂遊びもできて突然の雨でも大丈夫な自分にとって最高の1足。靴に関しては受講前に自問自答終わってたことを再確認。https://t.co/lv0cVFTUwB
— dms🦥 (@digmystyle) August 27, 2021
私の環境だと、通勤も会議も出張も旅行も、カジュアルレストランもASH Virgin BLで問題なく行けるhttps://t.co/g7DDo95omG
— dms🦥 (@digmystyle) October 24, 2021
スニーカーでは行けないTPO、ハイブランドバッグを持ちたいTPOもあるのでいつかそういうシーン用のものをお迎えしたいとは思っているが、手持ちのものを愛用しつつ、よりTPOに合ったバッグを、試着100回チャレンジしながら探していこうと思っている。
紺色でモード
自問自答ファッション講座の「〇〇という言葉を聞いたらどんな気持ちがしますか?」というワークで個性的でモードな格好がしたかったことが露わになり、その後、戦闘服(会議・都会でのお買い物・レストランあたりのフォーマル寄りTPO)選びがモードな方向に傾倒していった。
モードと言えば、Yohji Yamamoto、コムデギャルソンだよね、ということでコムデギャルソンに行った結果、note三部作を書くほど琴線に触れたニットに出会った。
その出会いによって、服の色の組み合わせが小学生の頃気に入っていた組み合わせ(白シャツ、紺丸襟カーデ、エメラルドグリーンのスカート)に寄ってきていることに気がつく。
そして、白・黒・紺でモードかっこいいスタイルを発見し、白・黒・紺にカラーアイテム投入するスタイルを追求する方向で固まる。
#2022aw このイメージでいきたい、と思えるコーデ発見。白、黒、紺の組み合わせでモードな雰囲気、ベージュのバッグではなくカラー1点投入でいきたいhttps://t.co/3uSLgz8FfA pic.twitter.com/bMyI4i7jzM
— dms🦥 (@digmystyle) March 12, 2022
それから、sacai のパンツと出会い、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入。コムコムのカーディガンも買った。このあたりで私の春・秋・冬の戦闘服(フォーマル寄り)が1つの完成をみた気がする。
なお、この時点ではforte_forteのシャツを愛用していたのだが、愛用品に穴が開いてしまい、その後の自問自答の結果、パターンオーダーシャツを作った。とても気に入っているのだけど、このシャツはニット素材であるため、動きやすく快適ではあるものの擦れに弱いという、バックパック勢にとっての致命的欠点が見つかった。次の白シャツは丈夫さ(バックパックのストラップによる擦れに対して強い)も重視したいと思っている。
季節感
そして、最近、私の「快適」に季節感は重要だと気がついた。1年前の銀座で季節がずれた格好をした自分が恥ずかしい、と思っており、1年後のいまもその感覚をありありと覚えていて、今年も暑い日にスニーカーで新宿に行き、サンダルで行けばよかったとなった。次の夏日には多少人に踏まれるリスクも覚悟しつつ、サンダルで出かけようと決心している。
そういえば、講座のあとに寄った銀座はみんな真夏のファッション(サンダル&ワンピース率高め)で、自分はヨレヨレの服で銀座に行くのは恥かしくないけど、季節感のない格好で行くのは恥ずかしいということに気がついたのでした👀 デニム&ハイカットスニーカーは季節外れだった
— dms🦥 (@digmystyle) June 23, 2021
厚手ニットも3月になったら気分じゃない、となっていたし、やはり、季節感がないのは私の「最適」ではないのであろう。今後はもう少しまめに季節の装いについて記録していきたいと思う。
今までは3月になっても寒かったらニットを着てたけど、今年はニットは着ない、クリーニングに出す、という決意をしている。季節感ある装いをしたいという気持ちを重視。
— dms🦥 (@digmystyle) March 23, 2022
季節感出したい勢な私は毎月とか毎シーズンの着衣記録をnoteにまとめていくの、いいかもしれない。記憶より記録。
— dms🦥 (@digmystyle) March 23, 2022
サステナブル
講座受講前からわりと服の整理が進んでおり、制服化過程で手放したりした結果、わりと服が足りない感じになることがあったのだが、「足りないし」「喫緊で必要」「(とりあえず)これでいいか」という思考になったら、「ほんとうに?」と自問自答するようになった。
気に入らないものとはいえ服を着て生活しているのだから、「着るものがない」わけないではないか、と気がついたのは重要なターニングポイントだった。
着るものがなさすぎるから今日帰りにUNIQLO寄ってこようかなとか思ってたけど、服選びは投票、と書いたところで、GUは?という脳内のツッコミ入った😇「とりあえず」の服を買わないでいること、自分にとってはけっこう難しいことなんだなあ。でも今日は寄らないことにする。買わないチャレンジ。
— dms🦥 (@digmystyle) November 24, 2021
古着の寄付サービスや途上国へ送るサービスはいろいろ調べたり聞いたりしたものの、これを見てから、買う数自体を減らす&長く大切に使うを徹底し、資源を大切にしない企業から服を買わないようにしたいと思うようになった。服選びは投票。https://t.co/vycYJBZ6z2
— dms🦥 (@digmystyle) November 24, 2021
「「とりあえず」の服を買わないでいることが自分にとってけっこう難しい」ことに気がつけたのはとてもよかった。服を早く調達しないと!とはやる気持ちがなくなった。https://t.co/zP1yEYBW6g
— dms🦥 (@digmystyle) November 26, 2021
この「ほんとうに必要?」という自問自答の結果、「まずはいま手元にあるものでなんとかならないか」と考えるようになったため、最近はメンテナンス(毛玉取り・フリースのお手入れ等)・リフォームやリメイク(シャツの裾カット、ブラウスの襟撤去、ワンピのギャザー取り等)をする頻度が格段に上がっている。また、よれた服を着ているのはポリシーです、という気持ちになれた。
講座受講後、自分にとっての最適なスタイル、らく・動きやすい・歩きやすい・暑くても寒くても自在に調節可能なアイテム&レイヤード、といった物理的な側面の深掘りから始まったのだけど、最近はそれに加えてサステナビリティの表現により自分のスタイルが確立するのではと思っている。 #dms2022
— dms🦥 (@digmystyle) January 2, 2022
自問自答ファッション講座受講後、以前はみすぼらしくて恥ずかしいと感じていたとっくに手放す時を過ぎたようなヨレヨレの服を「それもまた自分らしい」と胸を張って着られるようになったのはすごい変化だと思う
— dms🦥 (@digmystyle) April 14, 2022
同じ流れで飛行機を使ってものをやりとりする海外通販はサステナブルじゃない、ウェアマイレージ(下記noteに詳述)が高いと思ったのでよっぽどの場合を除いて海外通販は使わないことにしている。
海外通販の取り寄せと返品、温暖化に貢献案件なので、もうやめようかなと思っている。少なくとも日本で買えるものは日本で買いたい
— dms🦥 (@digmystyle) March 22, 2022
近況
「(自問自答ファッション講座受講時に)何を着ていこう?」と迷った1年前だが、1年後のいまは、着るものが決まっているので、心穏やかである。
今着ているのは去年の講座を受講したときと同じ藍鼠色が少し白くなったような色の半袖リネンシャツに黒パンツ、ASH VIRGINの黒もしくはビルケンシュトックの黒サンダル(Mayari)。快適で心地よい格好をしている。多少寒いかなと思う日もサンダルを履いていたりする。多少の冷え感より季節感を重視。冷えよりも熱射病がこわいというのもあるけど、少しは「快適の追求」を超えて我慢してでも表現したいと思えるようになってきたのかもしれない。
昨年の受講日のnote読み返しながら、昨年の迷走服シーズンを迷走せずに過ごせていてよかった!となっている。去年と同じシャツを着ているけど、黒パンツ・黒スニーカー or 黒ビルケンでしっくりきている。https://t.co/4HK4bfZuCB
— dms🦥 (@digmystyle) June 9, 2022