AIがいい感じにデータを探してくれる?
こんにちは、とくひさです。
もうすぐ梅雨どきということで、その先にやってくる盆地特有の暑さ(そして冬は寒い)に今から慄きつつ、まずは目先のジメジメした空気を快適にするグッズがないか、色々と探してみたいと目論んでおります。
データや事例の探し方ってどうする?
さて、先日の話なのですが、「自分たちがやりたい事や困っていることを実現するために、どんなデータが使えそうか、であるとか、それってどこかに似たような事例ってないもんだろうか、とか、そもそもそのようなことってどうやって探したら効率いいんだろう?」という感じのことが話題になりました。
確かに例えば行政でも、色んな所でデータがオープンにされているし、データ分析用のツールやサービスなんかも、さまざまあるのはありますよね。
が、データ一つとっても、あれやこれや色んな所にありすぎて、いくら都度検索しても、雑多な結果の中から役立ちそうなものを探すのってそれなりに手間がかかって大変です。
そこで本日は、AIがデータをキュレーションしてくれるサービスを。
どこまでピンポイントで欲しいものに辿り着けるかはまだ未知数ですが、このサービスの使い方をご紹介したいと思います。
早速使ってみます
まずはコチラのリンクを開きます。
リンクを開いたら、入力フォームがあるので、この中にやりたい事や困っていること、探しているモノなんかを文章で自由に入力して、「検索」ボタンを押してみましょう。
すると、暫くしたら、こんな感じのグラフが表示されると思います。
ここで表示されたグラフですが、先に入れた文章を、AIが自然言語解析を行って、類似するデータや事例をピックアップしてくれているんです。
具体的な仕組みとしては、入力された文章を単語で切り分けて、其々の単語の組合せや表現なんかを基に、似ている結果をキーワードでつないだ形で関連するデータや事例を表示してくれる、というもの。
表示結果はどう見るか
いくつかの色で結果が分かれていて、オレンジが山口県のオープンデータサイトに登録されているデータ、緑は外部のHP等へのリンク情報、青は行政等で紹介されている事例情報、黄色は予め登録された地域課題等の情報を表しています。
また、「高度なオプション」ボタンを押すと、入力した文章に対して、AIはどんなキーワードが似ていると考えたかを一覧形式で表示してくれます。
キーワードの中から除外したいものなどがあれば、それをチェックして再度検索することもできます。(逆に、まずは全選択して、興味のあるキーワードだけチェックを外して表示するような使い方も可能です)
また、グラフに戻って、凡例・表示切替をクリック→再描画ボタンを押すと、不要なデータを非表示にして並べ替えることもできます。
結果をもっと絞り込みたいときは
でもちょっとこのケースだと表示結果が多すぎでよくわかりませんよね。
その場合は、グラフの下のスライダーを左側に調整して「検索」ボタンを押すことで、より似ている結果だけに絞り込むこともできます。
こうすると、キーワードもグラフも、だいぶ候補を絞り込んで表示することができました。
表示されたグラフはクリックして自由に移動することで、見やすい形に整形することもできます。
実際のデータへジャンプ
色が付いた箇所を右クリックするとメニューが出てくるのですが、「リンクを開く」を押せば、直接そのデータがある場所に飛んでいくことができます。
もちろん、山口県オープンデータカタログサイトに格納されているデータだけでなく、外部のリンクや事例データ等もここから直接ジャンプして表示することができます。これは便利ですよね。
どう活用できるか
事例やデータ、その他の関連する情報を探して使いたいとき、検索エンジンに入力して検索するのもいいのですが、検索するキーワードが思いつかなかったり、キーワードと似たような事例を探すときには役立ちそうだと思いませんか?
まずはやりたいことを入力することで、AIに似たようなキーワードを探してもらい、ついでに登録されている情報へのリンクも確認できるので、その結果を辿っていくことで、効率的に事例収集等が出来るのではないかと思います。
表示される結果については、山口県オープンデータカタログサイトへ登録された情報および、予め登録されたリンクや事例情報となっていますが、このデータも随時追加されているようですし、そもそもAIによって分析されたキーワードを見てみるだけでも、検索時には思いつかなかった単語が見つかるかもしれませんので、まずはそちらを確認してみるだけでも良いかもしれませんね。
最後に
本サービスは、山口県のオープンデータカタログサイトの追加機能として備わっているのですが、単に個人の情報収集ツールとして使うだけでなく、アイデア出しやディスカッションの際の材料としても使えるのではないかと思います。
私自身も是非色々な場面で使いながら、地域におけるデータ利活用の促進に向けて取り組んでいきたいと思います。
また、今回のようなサービスを使って辿り着いたデータを、どう加工・分析・可視化していくか、につきましては、様々なサービスやツールがありますので、そうしたものを活用してデータの利活用をどんどん進めていきましょう。