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【まとめ】DVDディスクについて
デジタル化が進んでいるとはいえ、まだまだ使われているDVDディスク。
豆知識的な情報も含めまとめました。
DVDとは?
デジタル化したデータの記録媒体である光ディスク。
第二世代の光ディスクです。
(CD-Rが第一世代、Blu-rayが第三世代)
直径12センチで、映像・音声情報などを記録できる。
読み取りには650nmの赤色レーザーを使用、
DVD-Video だけでなくコンピュータ用のデータ・ストレージ(保存媒体)としても使用されます。
ビデオテープより何がよかった?
①VHSソフトに比べて流通コストが安い
②メディア製造コストが格段に安い
当時VHSの1つあたり120円程度に対し、DVDは1枚当たり20円程度
③パッケージを小型軽量に抑えられ輸送コストや陳列在庫スペースを節減できる
④外国映画の字幕版と吹き替え版を同じパッケージで兼用できる
⑤1996年に発売されたごく初期のDVDプレーヤーでも再生できる
製造のコストが下がった事により雑誌などの書籍にDVD-Videoが付属することが可能になりました。
また、オンラインDVDレンタルという当時は新しかったビジネスモデルも登場しました。
映画流通
映画の公開から数ヶ月後にはDVDが発売・レンタル開始されるため劇場に足を運ばない人が多くなり、映画興行収入が低下した要因のひとつになったと言われています。
Blu-rayはレコーダーなどで家庭用視聴環境としての普及が進んだのに対して、カーナビなどの車載型プレイヤーはまだまだDVDが主流です。
Blu-rayパッケージに同内容のDVDディスクを抱き合わせる販売形式をとっているのものもあります。
ファイナライズ処理
初期のDVDプレーヤーでは正しくTOC(目次)を読み込めないことがあり「再生できない問題」がおこることがあります。
その為、作成したDVDにはファイナライズという処理を行います。
ファイナライズ処理を行いディスクを読み取り専用に近づけることで、プレーヤーとの互換性が向上します。
もちろん一度ファイナライズをしたものに後から追記はできません。
DVD-Video規格
VD-VF(DVDビデオフォーマット)
1996年に製品の発売が始まり、以後世界的に幅広く普及しています。
それまで映像パッケージソフトの主流だったVHSに比べて、高画質でコンパクトで保管場所をとらないことから、特に2000年代に入ってからVHSを置き換えて主流になりました。
DVD-Videoは一般的にはDVD-Videoフォーマット規格で映像データが記録されたディスクを指すものとされています。
映像はMPEG-2で上限は10.08Mbpsまで、
マルチアングル使用時は上限は8Mbpsです。
NTSCにおいて解像度は横720×縦480ピクセル
インターレース(480i)が標準であり
S-VHSやレーザーディスクに比べて解像度は精細であるとされています。
しかし、実際にはブロックノイズやモスキートノイズなどとの兼ね合いもあり、視聴上はS-VHSやレーザーディスクなどとあまり変わらない画質ではないかといった意見もあります。
なお欧州で使われるPAL規格のDVD-Videoは576iとなっています。
解像度は同じ720×480であっても、縦横比は4:3か16:9にソフト側で固定されています。
ただし、シネマスコープなど16:9よりも横長な映像は黒みの帯が入ることで解像度の一部しか利用できません。
DVDレコーダーの規格
記録形式には主に下記2つです。
「ビデオモード」(DVD-Videoフォーマット準拠)
「VRモード」(DVD-VR フォーマット)
前者はDVD-Videoにほぼ準拠しています。
DVD-RやDVD-RWがまだ開発されていなかった時代に発売された初期のDVDプレーヤーでは再生できなかったり、また地上デジタルテレビジョン放送などが受信、録画可能な最新機種であっても記録状態や機器とメディアの相性によっては再生できない場合もありメーカー各社では完全な互換性を保証していません。
DVD-Videoモードは、オーサリング後のカット編集ができない(オーサリングのやり直しという作業をふめば可能)など自由度が低いですが、
VRモード非対応のDVD-Videoプレーヤーで再生できる互換性の高さが特長です。
コピーガードのかかったデジタル放送はDVD-Videoモードでは記録できません(記録する際にコピーガードの解除を伴うので、日本では著作権法第30条の2に抵触する)。
市販の各種記録型DVD(DVD-R、DVD-R DL、DVD-RW、DVD+R、DVD+R DL、DVD+RW)に機器が対応している場合に録画可能です。
アスペクト比16:9の映像を記録・再生(スクイーズ記録)できるのはDVD-VRモードでは各解像度で可能ですが、DVD-Videoモードでは720×480のみです。
音声の規格
標準でPCM,ドルビーデジタル(AC-3)
オプションでDTS,MPEG Audio Layer-2(MP2)なども利用可能です。
その他の音声フォーマットにも対応している場合もあります。
PCMの量子化ビット数は16bit/24bit、
サンプリング周波数は48kHz/96kHzが利用可能であるためCD(16bit/44.1kHz)より高音質となります。
MPEG-1 Audio Layer-IIなどの音声は日本製のプレイヤーやソフトでは音声が出ない場合があります。
また、複数の音声を同時に収録することができるマルチ音声収録が可能ですが、非圧縮PCM音声でステレオを超えるマルチチャンネルを収録することはできません。例えば2チャンネルステレオをPCM、5.1チャンネルのサラウンド音声を ドルビーデジタルという風な割り当てができます。
8ストリームまで利用可能でそれぞれのストリームに1ch、2ch、5.1chなどの音声を割り当てられます。
映画の英語、日本語、コメンタリー等がこれにあたります。
これによりVHSだと海外の映画作品が字幕と吹替に別れていたのが、
1本で済むようになりました。
DVDには字幕、マルチアングル、チャプター、メニューがつけられます。
またほとんどの市販タイトルにはCSS(アクセス制御)がかかっています。
松下などが開発したDVD-Videoのアクセスコントロール技術です。
40ビットの暗号キーにより暗号化されています。
リージョンコード
世界を6つの地域に分け、再生可能な地域を限定するために導入されています。
主にゲーム系でテレビ方式によって再生を制限して一部地域の先行発売などをおこなっていて同一地域内で販売されたソフトのみ再生できるように制限を設け、他の地域より不正に持ち込まれたDVDを観賞できないようになっております。
なお特殊な例として香港とマカオおよび台湾(NTSC方式)のDVDはリージョンコードが中国とは違うため再生できません。
リージョンは8まであり、中には航空機内のみというの地域以外の区分のものもあります。
ALL(0)
どのリージョンにおいても利用可能で、実際には下記の1~8すべてが許可された設定を指す。 リージョンを表す正規のロゴは「ALL」で、「0」はDVD規格上のものではなく便宜上一般的に呼ばれているもの
1
バミューダ諸島、カナダ、アメリカ合衆国 およびその保護下にある地域
2
中東諸国、西ヨーロッパ、中央ヨーロッパ、エジプト、フランス保護領、グリーンランド、日本、レソト、南アフリカ および スワジランド
3
東南アジア、香港、マカオ、韓国 および 台湾
4
中央アメリカ、カリブ海諸国、メキシコ、オセアニア、南アメリカ
5
アフリカ、旧ソビエト連邦諸国、インド亜大陸、アフガニスタン、モンゴル、北朝鮮
6
中国本土
7
予備
8
航空機および旅客船などの国際領域での利用など
片面/両面、1層/2層
実はDVDの規格では片面記録のものが標準とされておりますが、両面記録のDVDもありました。
両面2層で最大17GBまでが記録可能ですが、内容は8.5GBx8.5GBとなります。
生産性に見合わないのと、パッケージする際の見栄えとして裏面はレーベルのみとなり片面が主流になりました。
両面対応でひっくり返して自動再生するプレーヤーが存在しないためとも言われています。
記録面が汚れたり傷ついたりする可能性があること、利用する側からすると片面の方が扱い易く、レーベル印刷により見栄えもキレイに装丁出来ることから、片面のパッケージが主流となりBlu-rayにまで引き継がれています。
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