視察対応レポート|休眠預金事業で実現される取り組みを通じて地域の未来を考える
2024年11月20日、ウィズワーク・ラボにて、休眠預金活用事業の一環として行われているシングルマザー支援活動の視察が行われました。
内閣府休眠預金等活用担当室と資金分配団体であるグラミン日本からご来訪いただき、私たちの取り組みの成果と課題を共有する場となりました。
今回のレポートでは、視察内容とその意義を振り返るとともに、ウィズワーク・ラボが目指す未来についてお伝えします。
先月行われた関係者ミートアップの模様はこちらからご覧いただけます。
視察の概要と背景
ウィズワーク・ラボは、休眠預金活用事業の実行団体として、シングルマザーのデジタルスキル研修と就労支援を行い、地域社会の変革を目指しています。2024年10月から徳島モデル(第1期)がスタートしました。
休眠預金等とは、10年以上にわたり入出金等が行われていない預金等を指します。このお金は、行政による対応が困難な社会課題の解決を目的として、民間団体が行う活動を支援するために使われています。この助成事業は開始から5年が経過し、見直しが行われる中で、ウィズワーク・ラボが実行団体として活動していることを知っていただきました。そして、本制度の利用で感じる課題や意見を収集したいとのオファーを受け、現場視察のためのご来訪に至りました。
視察のハイライト
1. デジタル未来塾の現場視察
視察では、「デジタル未来塾」での研修を通じて、シングルマザーが新たなスキルを習得し、在宅ワークへと活かしていく研修の基礎編を見ていただきました。
受講の方々は仕事をされてる方も多く、平日の昼、夜、アーカイブで日曜に一気見の複数の受講パターンを用意しています。
開講前のアンケート調査の結果はこちら。
2. 活動内容と成果の説明
ウィズワーク・ラボでは、以下のような支援モデルを展開しています。
柔軟な学びの場:時間や場所の制約がある中でも、デジタル技術を活用して学べる環境を提供。
キャリア支援:習得したスキルを基に、地域の企業やプロジェクトとのマッチングを支援。
コミュニティ形成:受講生同士が支え合い、共に成長できる仕組みを構築。
3. 意見交換と今後の展望
視察の最後には、視察者の皆様と活発な意見交換が行われました。
特に以下のポイントについて深い議論がなされました。
持続可能性の確保:事業終了後も活動を継続するための出口戦略が重要。
地域連携の強化:地元企業や行政との連携をさらに深める必要性。
モデルの全国展開:徳島での成功事例を全国に広げる可能性。次年度から山梨県は決まっており、他の地域への展開へ繋いでいく。
自分たちの経験をもとに、地域における社会課題や地域性の課題を対話を通じて、『デジタル人材が地域社会で活躍できる新しいモデル』を構築することを目指しています。
視察を通じて得た気づき
支援の意義:シングルマザーがキャリアアップを実現し、地域社会に貢献する姿は、課題先進県と呼ばれる徳島でこそ意味を持つと強く感じました。
行政との連携:行政、NPO、民間が一体となった取り組みが、地域の未来を変える鍵になると実感しました。
成功事例の共有:私たちの活動が、他地域での取り組みの参考になる可能性があることを再認識しました。
今後の展望
ウィズワーク・ラボでは、休眠預金事業を起点に、以下の目標を掲げています。
事業の持続可能性確保:出口戦略として、ファンドレイジングなどの活用を検討。
人材育成の強化:さらなる受講生の支援と、地域における雇用創出。
全国的な展開:他地域へのモデル拡大を目指したネットワーク構築。
お礼と感謝
今回の視察にご参加いただいた皆様、そして私たちNPO法人ウィズワーク・ラボの活動を支えてくださるすべての方々に、心より感謝申し上げます。
このご縁を大切にし、
引き続き地域社会に貢献する取り組みを進めてまいります。
あとがき|地域の未来を共に描くということ
今回の視察を通じて、私たちの活動が支えるシングルマザーや地域社会にとっての意義を再確認するとともに、視察者の皆様からいただいたご意見や新たな視点に大いに刺激を受けました。
この視察を通じて得たご縁と信頼を基に、地域の未来を共に描き、実現していきたいと思っています。今後とも、引き続きご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
文責:清瀬由香(NPO法人ウィズワーク・ラボ)
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