クラウドサーバー利用のメリット・デメリットやビジネス視点でのオススメについて
昨日からディズニーランド&シーの7/1再開に向けて専用サイトでチケット販売が始まったんですが、多分ものすごいアクセスがあったんでしょう。
私もチャレンジしたんですが、全然つながらないんですよ。
販売開始からほぼ24時間後に、ようやく買えたんですが、それでも何回も途中で追い出されたりして。
私が買えたかどうかが余談でしたが、仕事柄こういうWebサービスの運営側の気苦労をついつい想像してしまいます。
さて、おそらくこの相当なトラフィックを捌いたサーバーはおそらく、近年利用が増えているクラウドサーバーだったのではないかなと推測しています。
そこで今回は、ふと思い立ち、デジタルマーケティングには欠かせないクラウドサーバー利用について、ビジネス視点で考えるとどうなのかまとめてみました。
クラウドサーバーって?
クライドサーバーはその名の通り、クラウド上にある仮想サーバーのことです。
最終的にはハードウェアが存在するんですが、利用者側はそれを気にせずに自分でカスタマイズしたスペック・容量分だけを自由に使えます。
このため、自分たちの要望を事細かに聞き取った自分たちだけのサーバー環境を用意してもらえると思って良いでしょう。
(もちろん使いこなすにはそれ相応の技術者ありきです)
代表的なクラウドサーバーサービスとして挙げられるのはAWS(Amazon)、Azure(Microsoft)、GCP(Google)の3つ。
それぞれ地球のどこかに大量のサーバーが用意されていて、ほぼ無限にデータを格納してくれますから、利用者が多く見込まれるWebサービスなどではもはや必要不可欠といっていいサーバーサービスです。
クラウドサーバーのメリット
①突発的なアクセス増加に備えられる
ディズニーチケット販売再開までのイベントはなかなかないかもしれませんが、こういう急なアクセスが見込まれる際は事前にサーバーを増強してダウンを回避できます。
②サイトを増やす時にいちいち別のサーバー契約をしなくてよい
クラウドサーバーでは、サーバーの台数やスペックを運用途中で自由に変更できます。
例えばアクセスが多く見込まれるキャンペーンサイトを通常サイトと並行して置く時などは、構成を手厚い形に変更することができます。
③無料のSSL証明書が使える
例えばAWSではACMという無料の証明書が用意できます。
それを使えば証明書を手配する必要がなくなります。
クラウドサーバーのデメリット
①従量課金のため突然高額請求になる可能性がある
使った分だけ課金となるため、一時的なアクセス集中などで思った以上の費用となってしまう可能性があります。
②特別にセキュリティが高いわけではない
よく誤解する方がいらっしゃるのですがクラウドだから安全ということはありません。
事前にセキュリティリスクを考慮した構成を組むことが必要です。
また、日頃から監視や脆弱性診断を行っておかないと、セキュリティレベルは担保できません。
クラウドサーバーのおすすめはAWS(Amazon)
クラウドサーバーの主要なサービスはAWS(Amazon)、GCP(Google) 、Azure(Microsoft )の3つが挙げられますが、オススメはどれかと言われれば「AWS(Amazon Web Service)」をあげます。
まず前提として主要3サービスは細かい違いこそあれど決定的な違いというのは存在せず、内容については似たり寄ったりです。
(技術視点ではだいぶ違うんだと思いますが、あくまでビジネス視点でみた場合の話です)
その中で、 Amazonは日本はもちろん世界でも、クラウドサーバーサービスのシェアトップを独走しています。
これゆえ、私は下記のポイントでビジネス的な優位性があると考えています。
①事業撤退などによるサービスストップの懸念がないこと
②AWSを扱える技術者の数が多く、万が一運用を任せている会社に問題があっても代わりを探すのが容易であること
③運用上困ったことが起きても他社ナレッジで解決しやすいこと
ただ、AzureとGCPもダメではないですよ。
Azureに関して言えば、Microsoftが運営しているだけあって、Windowsを利用している企業にとっては親和性が高いです。
Office365などとの連携が必要あれば、最良の選択肢でしょう。
それからGCPもGoogleならではのある日勝手に仕様を変える問題はありますけれど、わかっている人には使いやすく最先端技術を堪能できるサーバーです。
あくまで一般的な観点で総合的に考えてAWSを推しました。
サーバーを生かすも殺すもエンジニア次第
このように広く使われれているクラウドサーバーですが、実は生かすも殺すもエンジニアの力量が重要です。
あくまでAmazonとかが用意しているのは自由に設定できる箱でしかないので、どう使うかで良さが変わってきます。
ビジネス視点では、良い技術者もしくはパートナー会社を見つけられることが大事ですね。
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