デジタル就労支援~リアタイ編~
こんにちは。デジKAMAスタッフです。昼休みはぼんぼり祭の参道を見に、鶴岡八幡宮の入り口まで散歩してきました。三が日の真ん中の今日は、名前こそ「立秋祭」ですが、行って帰って来るだけで汗だくです!
リアルタイムで双方向のコミュニケーション
働ける時間帯
デジKAMAの開所時間は平日9:00~17:45。ワーカーはこの中で自分が一番パフォーマンスを発揮できる時間帯を選んで稼働します。曜日や時間帯によっては数多くのワーカーが同時並行で働くこととなり、スタッフとのやり取りも頻繁に発生します。
たまに「在宅ワークだったら土日に働けるのでは」「夜型の生活をしているので夕方から夜の時間帯で働きたい」というご要望をいただきますが、スタッフを配置していないと進捗管理や疑問点の解決ができませんから、当事業ではご要望にお応えできません。
デジタルだからできる就労支援
鎌倉市の先進的な委託事業ということで、行政や団体からの見学がよくあります。そこで必ずと言っていいほど「デジタル就労支援ってどんなことをするんですか?」と聞かれます。新しいスタッフ(就労支援員のことをデジKAMAではそう呼びます)の採用面接でも、「障がいのある人がパソコンの仕事をできるようにサポートする役割です」と言い換えてみてもイメージにかなり幅が出てしまうと感じています。
これまでの支援との違い
隣に座って、一緒にパソコンの画面を見ながら操作を教えるというのは想像しやすいですよね。確かに通所のワーカーだったらできますが、在宅になると難しそうです。
スタッフが物理的に隣に座っているワーカーに意図を伝えるために使っているのは声であり、ジェスチャーや表情であり、アナログなのかもしれません。
通所でも隣にスタッフがいるわけではない
登録してからしばらくは通所し、慣れてきて不安が解消できてから在宅に切り替えるというワーカーもいるので、スタッフのコミュニケーションスタイルは通所と在宅で共通にしています。
そこで、デジタルの活用です。同じ部屋にいても画面越しになるのです。通所でも在宅でも、パソコンの画面で仕事もコミュニケーションも完結させられるのがデジKAMAの良さです。
スタッフからのインプット
紙とペンでメモを取るほうが理解しやすいというワーカーもいますが、スタッフから紙で何か渡すとしたらお仕事体験で初めてデジKAMA用のアカウントを作成するときくらい。こちらからのインプットは、基本的に画面上で行います。
スタッフは案件を理解するために、まず自分で一通り操作してみます。そして、手順をまとめます。文章だけでは難しくなりがちなので、Google スライドにスクリーンショットを貼り付けて指示書とします。
特に大人数で数か月かけて取り組むような継続案件では、独りよがりになっていないか確認するために、代表して1名のワーカーに同じ手順を試してもらい、フィードバックをもらうこともあります。
指示書に抜け漏れがないことを確認できたら、早速ワーカーに共有し、各自で読み込んでもらいます。不明点はSlackでのリアルタイムのやり取りで補完します。高いスキルがないと在宅では働けないとはみなさんに伝えていますが、だからと言って通所ワーカーに偏るのは不公平になると考えます。「通所の人とは一緒に指示書の読み合わせをして操作もして見せますが、在宅の人は全部一人でやってください」なんて分け隔てはしません。それは目の前の相手しか考慮できないスタッフの怠慢です。
そのウィンドウ、開けたままで
Slackで常に連絡が取れるようになっているというのも、質問したいときにいつでも聞けるとワーカーにとってのメリットはもちろん大きいのですが、必要なときにスタッフからいつでも様子を伺えるということを意味します。
最初に書いたように、コミュニケーションは双方向。開始時と終了時、質問があるときだけSlackを開くのではなく、稼働時間内はずっと起動させておく必要があります。
ちなみにこのスタイルは、ネットゲームが趣味というワーカーにはすんなり受け入れやすいようです。Discordを起動しておいて、プレーヤー同士でチャットや音声で話しながらゲームを進めるマルチタスクを普段からしてきたわけで、それがSlackと作業シートに置き換わっただけです。そうでない人は、お仕事体験の内に慣れる必要がある基本動作です。
最近始めて気に入っているのは、Slackの機能で10~20秒程度の動画を作って送ることです。以前はスクリーンショットを撮って、テキストボックスで番号を振ったりマーカーで印をつけたり、と静止画の作り込みをしていたのですが、特に操作だと画面をそのまま見せるほうが伝わりやすいですね。
また、在宅ワーカーとはGoogle Meetでつなぐこともありましたが、1on1のように同期コミュニケーションのときは効果的だけれども、感情を乗せなくてよい画面上の操作説明だったらスタッフもワーカーも自分のタイミングで録画したり視聴したりできるほうがよいと思い始めました。このように、非同期コミュニケーションと効果的に使い分けたいものです。
正式名称と矛盾するようですが
実は普段「支援」という言葉をあまり使っておりません。スタッフはワーカーを対等な立場で共に働く仲間として見ているからです。お仕事をお願いしたからには、ワーカーが円滑に進められるようにスタッフから必要な情報をタイムリーに提供する必要があります。相手がどんな属性の人であろうとも、一緒に働くってそういうことです。
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