見出し画像

若手エンジニアが再開発した新アンケートシステム「Orsay‐オルセー‐」の誕生秘話

こんにちは!HR室インターン生のはるはるとヒデです。今回、DIGITALIOから新たにリリースされた新アンケートシステム「Orsay‐オルセー‐」を開発したチームにインタビューしてきました。開発の経緯から今後の展望についても聞いてみたのでぜひご一読ください!

<左からTさん、Yさん>

プロフィール
Tさん
2015年入社 中途入社9年目 
DIGITALIOメディア事業本部 ECナビやPeX等の運営を担当
「Orsay」プロジェクトオーナーを担当

Yさん
新卒3年目 
DIGITALIOメディア事業本部 Tech unit
「Orsay」の機能追加、システムのリプレイスを担当

新アンケートシステム「Orsay‐オルセー‐」とは?

ーアンケートシステムはどのような目的で運用しているのですか?

Tさん
「Orsay」を開発する以前から、アンケートシステム自体は元々存在していて、ECナビのユーザーに向けてアンケートを配信する機能がありました。そのアンケートシステムの主な役割としては、以下の2つです。

  1. クライアントに対して、ECナビユーザーの意識や評価等の情報を得るために提供している商品としての役割」を「ECナビユーザーを対象にしたアンケート調査を行い、消費者の声を集めたいクライントへサービス提供する役割

  2. ECナビユーザーに向けて、アンケートの設問を通してECナビで掲載している様々な広告商材の認知を深めてもらい、広告利用に繋げる役割

この2つのビジネスで得られる利益が大きかったため、ここを最大化するために従来のアンケートシステムとは別に再構築していこうという判断に至りました。

ーなぜ今回新システムを開発しようとなったのですか? 

Tさん
元々「Active Resarch」(以下、AR)というシステムがあり、そこでアンケートを行っていたのですが、開発してからかなり年月が経っていたので少し古いものになってしまいました。「AR」で出来ることと今やりたいこととのギャップが生まれてしまっていて、そのギャップを埋めるために私たち運用側が人的な作業でカバーをしていました。こういった差分を埋めることもそうですし、アンケートはこれからビジネス機会として活躍できるものと判断があったので、みんなが使いやすいものを改めて作り直そうということで全く新しいアンケート機能として「Orsay」を作ることにしました。

ー「Orsay」はこれまでのシステムとは何が変わりましたか?

Tさん
基本的な役割は変わらず、従来通りアンケートを配布することや先ほど挙げた広告の商材認知を深めるための機能はもちろんあります。改良された点として1つ目は、より一層クライアントや私たち運営がユーザーに対して情報を伝えやすくなったことと、ヒアリング項目を回収しやすいようなアンケートの設問機能が拡張されたことです。
2つ目としては、レポート機能です。アンケートで回収した情報を最終的にクライアントにお渡しすることがビジネス的なゴールでもあります。その際に行っているレポートの集計作業のクオリティが上がり作業の手間がだいぶ短縮されたことです。

ーちなみに「Orsay」というサービス名の由来はなんですか?

Yさん
別のチームエンジニアが名付けたものなのですが、経緯としてはアンケートという単語がフランス語で「もの(情報)を集める」という意味でした。ものを集める、という意味で多くの美術品を集めるフランスの「オルセー美術館」を連想しました。ここから名前を取り、「Orsay‐オルセー‐」というシステム名にしました。

Tさん
エンジニアの思いがこもった名称をプロジェクトのみならずサービス名として使っています。

「Orsay」の開発を進める上で

ー新システムの開発はどのように進めていきましたか?

Yさん
既存のARでできていたことをそのまま「Orsay」で単に再現するだけではなく、チーム全体で本来の目的に立ち返りながら、その目標を達成するために何を実現したいのかを明確にすることから始めました。

Tさん
「Orsay」でやりたいことは私たちビジネスサイドで大枠を決めており、それを叶えるために必要な機能をエンジニアに相談するところから始めました。

ービジネスサイドとエンジニアで衝突しあうことはありませんでしたか?

Tさん
基本的に双方がやれることとやれないこと、期日や機能の制限を伝え合っていて、目指すゴールの先が双方同じ方向性で見えていたので、エンジニア側と運営側でずれることなく進めることができたと思っています。
おそらく要件定義の早い段階からエンジニアと一緒に走り出したことと、ビジネスサイドもこれまでの経験からエンジニアリングに対しての知見や動き方、システム的に実現可能なことと制限されることを理解していたことがスムーズな進行に繋がったのだと思います。
なるべく密に連携して動くのがDIGITALIOの文化としてあるので、必要なタスクを細分化してお互いに情報共有をするようにしています。

Yさん
ビジネス側でやりたい要件のリストがあったので、エンジニア側で要件定義を洗い出しました。目標をざっくりと決めて、次にどういう技術が必要か、どういうシステムにするかをチームで調査し、開発を進めていきました。
システム的な都合を運営側に伝えても、エンジニアに対して理解をしてくれて意図をくみ取ってくれたおかげで衝突もなく進めることができました。

ーどのようなことに苦労しましたか?

Yさん
個人的には入社してから初めての大きなプロジェクトだったので、チームにベテランの方々がいる中での立ち振る舞いが分からなかったのが大変でした。また、プロジェクト全体でやりたいことがとにかくたくさんあったので、スケジュール的な大変さがありました。

Tさん
大がかりなプロジェクトだったので、タスクの優先順位の付け方とマイルストーンの置き方が大変でした。最初の方はスケジュール的に慌てていましたが、途中からガントチャート化したので、ある程度ちゃんと形にする期日やブラッシュアップする期間の調整は都度連携できていました。

今後の展望

ー今後、「Orsay」が目指すものとは?

Tさん
「Orsay」は単にアンケート機能というだけの立ち位置だけではなく、アンケートを通じて様々なユーザーの声や情報データを収集出来ることが強みだと思っています。データを活用する機会を増やしていき、私たちとお取引のあるクライアントの課題解決に繋がったり、アンケートを沢山配信する機会を増やすことでユーザーにとっては良質なサービスになっていくことを期待しています。

また、今もブラッシュアップの機能改善の真っ最中です。私たちの社内の営業や企画担当がより多くのクライアントに「Orsay」を使って色々なビジネスチャンスを広げやすいように機能改善は今後もやっていきたいです。
ユーザー目線でも、よりアンケートに答えたいと思ってくれるような機能・UX・UI観点でもブラッシュアップは今後もやり続けていきたいです。