5分でできるリモート会議のコミットメントを高めるアイスブレイク
こんにちは。アバナードのエクスペリエンスデザインチームに所属している、UX デザイナーの丁です。普段の業務の中ではワークショップのファシリテーションや会議の運営も担当しています。
アバナードでは現在オンラインとオフラインのハイブリッドなワークスタイルで、リモート会議はたくさん行われています。リモート会議に参加するときに、顔を合わせることなく、緊張したままいきなり本題に入ってついていけるか?参加者はちゃんと共通認識を持っているか?など不安を感じることは少なくないです。
より成果のある会議にするために、私はよく会議の最初に5分を使って、簡単なアイスブレイクをやります。今日はいくつかアイスブレイクの手法を紹介したいと思います。
そもそもアイスブレイクとは?
アイスブレイクの語源は、海で船が進むために氷を砕く(break the ice)から由来すると言われています。氷を砕くことで船が進めるように、アイスブレイクを行うことでコミュニケーションの障害を取り除き、緊張した雰囲気を和ませることができます。
特にリモート会議では反応がわかりづらいため、アイスブレイクはより効果的です。参加者の注意を集め、緊張をほぐすことで、本題でもスムーズに会話が進む可能性が高いです。
会議のテーマや参加者数によって使う手法も違います。今日はチャット欄だけを使えば簡単にできる、5分でリモート会議のコミットメントを高める手法を3つ紹介したいと思います。
1.ムードチェック
人数:
3人以上(特に大人数の会議に向いている)
方法:
「今の気分はどうですか?」を問いかけ、参加者に絵文字でチャットに送信してもらいます
気になる回答があったら、理由を共有してもらいます
効果:
絵文字を使うことで誰でも参加しやすくなります
特に言葉にしにくい気持ちも絵文字を通じて共有しやすくなります
気分を共有することでチームの状態を把握できるため、不安のあるメンバーがいる場合はフォローすることもでき、より心理的安全性を高めることができます
2.スピーディアンケート
人数:
3人以上(特に大人数の会議に向いている)
方法:
参加者に一つアンケートを出します。
例えばチームの朝会で「コーヒー派と紅茶派、どっち?」のような気軽な質問や、初対面のメンバーが多い場合は「入社何年目?」のような参加者の属性を聞く質問も考えられます選択肢をチャットに投稿し、参加者に該当するものに「いいね」マークなどリアクションをつけてもらいます
効果:
参加者は選択するだけでいいので、回答のハードルが下がります
質問によって、インサイトの発見に有用な場合があります。
例えば参加者の属性や考えについての質問にすれば、メンバーへの理解を深め、一体感の醸成につながります。また会議のテーマに沿った問いかけにすれば、インプットを収集することも可能です
3.ひとこと共有
人数:
10人以内
方法:
一つの質問をして、参加者に回答をチャットに書き留めてもらいます。
例えば「最近あったよかったこと」のようなシンプルな質問や、「現在取り組んでいるプロジェクトに対する思い」、「会議への期待」など会議のテーマに関連する質問はよく使います一斉に回答を送信してもらいます
気になる回答があったら共有してもらいます
効果:
参加者にそれぞれの回答を送ってもらうことで全員の声を聞くことが可能です
一斉に送信することによって立場を気にせず各自の思いを書くことが可能です
参加者が会議に対する気持ちを収集し、その場の空気を読む機会でもあります。ここで見つけた懸念点を会議で取り上げることもできます
参加者にとっても本題に入る前に頭の体操になります
まとめ
簡単にできる、リモート会議のコミットメントを高めるアイスブレイクの手法と効果を紹介しました。参加者の気持ちを一つにし、より成果のある会議にするだけではなく、チームビルディングにも役立ちます。
ぜひ次の会議で試して、チームのコラボレーションを促進してみましょう。