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社内評価に不満のある情シスがチェックするポイント3つ

働き方はそれぞれあって、昔に比べて自分に合うものを選べる時代になってきたので、わざわざ辛い思いしてまでずっと同じ会社にいる必要はありません。

それでも、社内評価に不満がある時って、ただ単にボタンの掛け違いだったってこともあるので、そこだけは確認しておいた方が後で気づいた時のショックは少なくてすみそうです。

特に非IT企業の情シスは、社内の誰一人ITが分からないなんて状況もあり得るわけで、上司が門外漢の人だった場合にITの知識もないのにどうやって私を評価するのよと疑心暗鬼になるのもわかります。

というわけで、今回は社内評価に不満のある情シスがチェックするポイント3つについて書いてみました。

結論を先に言うと、手っ取り早い方法として、まずは気軽に上司に「評価を上げるにはどうしたらいいですか?」と聞いてみることです。

ズッコケそうになる人もいるかもしれませんが、ちゃんとこのことを聞かない人が案外多いのです。評価面談の最後に「なにか質問はありますか?」と聞かれても、たいていの場合「特にありません」と答えて終了します。

また、不満の間違った伝え方として、「今の評価が不当だ、満足してない」という話をいきなりやってしまうと上司も身構えて喧嘩になるので、まずは「評価を上げたいと考えています」という話から、会話が現状分析の話題に移った際に少しずつ今思っていることを伝えるのがいいかと思います。

ただ、評価を上げるためにどうしたらいいか、という相談をする前に準備が少し必要です。そのあたりをこの記事で書いていきます。

3月決算だとこれから社内評価の査定期間に突入しますので、「言うは易く行うは難し」なのですが少しでもお役に立てばと思います。

1.可視化できるか

本当に過小評価されているのであれば、まずは現状の業務を可視化したほうがいいです。説得力が増します。あなたの働きぶりをが上司に見えていない可能性があります。そんな時間がそもそもないとか、そんな時間があったら仕事進めた方が会社のためになるとか、しのごの言わずに可視化しましょう。

PCのキッティングや、システムの設定変更に何時間使ったとか、ユーザー問い合わせ対応とか、ベンダーとの打合せの内容とか、箇条書きでいいので、とにかく行っている業務をアウトプットします。

本当は1年通して行ったほうがよくて、PCキッティングを年に何台行いましたとか、問い合わせ対応を年に何回やりました、という数字でアピールできたりするのですが、面談に合わせて上司にアピールできることを探すという意味でも大変役に立ちます。

私がたまに遭遇するのは、上司が業務を理解していないことを利用してサボりつつ周りには過小評価されてると吹聴する人です。こういう人は業務を可視化しちゃうと、本当はもっとできるのに自分で業務量を調整していることがバレちゃうので、業務の可視化を妨害してくるかもしれません。

「ただでさえ忙しいのに仕事を増やす気か」、「箸の上げ下げまで指図されないといけないのか」、といった感じでキレ気味に抵抗してきます。そんな場合は、「あなただけをターゲットにしてるのではなくて部門全体の業務改善のためです」、なんて感じでかわしましょう。

可視化の目的はご自身の業務を評価してもらうために他人から見てわかりやすくすることなので他人のことは置いておけばいいのですが、「バレたくない人」は他人の行動も見ていて、自分に火が回ってきそうになるときの嗅覚がするどく、早めに消火するためにあなたの可視化にもイチャモンをつけてきますので、抵抗に合わないように部門全体の業務改善ということで上司から根回しする感じです。回りくどいですがここは頑張りどころです。

はじめは自分だけでいいので、こっそり自分の業務の棚卸しをしてみましょう。

2.思いは届いているか

ITに関わる人って、コミュ障とか口下手なイメージを勝手に持たれてたりしますが、そんなことなくて、内向的という意味で言うとどんな職種でも一定数います。ですので、自分は口下手だからうまく伝えられなくて評価も低いのだ、なんて思う必要はないです。

冒頭にも書いたとおり、大抵の面談では「最後に何か言い残したことないですか?」といった形で意見を求められるかと思います。

そこを利用しない人が多くて本当にもったいないことなのですが、ここで「特にありません」と答えてしまうと評価は今までのままです。

ここで言うことを事前に準備しておきましょうということです。この準備ができているかによって評価が変わってきます。

準備せず面談に挑んで、上司からの評価だけを聞いて席に戻るなり面談時間の短さをアピールする人がまれにいますが、評価が上がらない理由はここにあって、上司からすると現在の評価に満足しているのだなと見なされてしまいます。

先程作成した、箇条書きで業務内容をアウトプットしたものがあれば、これだけ業務をやっていて、あとどうしたら今より評価が上がりますかね…、って感じで相談してみましょう。

それがきっかけで、なにか引き出せると思いますし、なにより、評価を上げたいという気持ちを伝えることがとても重要です。

口だけ野郎にはならない程度にアピール

ご自身がやってもいないことを達成事項として上司に報告するのは論外ですが、実際に行ったことは大げさ目にアピールするくらいが丁度いいかもしれません。

何も言わないと誰も評価してくれませんし、悲しいですが「そんなに効果があったなんて上司は知らなかった」なんてことも案外多いです。

ですので単に業務で行った事実だけを伝えるのではなく、どんな影響があったかまで説明しましょう。

ユーザーなんて(というと怒られますが)、PCトラブルなど困ったときは連絡してきますが、改善したとか前より良くなったときには特に何も言ってきませんので、便利になりましたよね?なんてこちらから直接聞いてみて、ユーザーの声として上司に報告するのも効果あります。

3.会社のスタンスを理解しているか

残念なことに、どうもがいても本当に評価されない場合があります。それはIT部門自体が社内で評価されていない場合です。そんなことあるのかと思われがちですが、古い体質の会社ほどこの毛色が強いです。

ヘルプデスク的なポジションを確立してしまうとどうしても下に見られてしまいやすく、PCトラブルで急を要するのも分かりますが「いつ直るんだ、今日は仕事をするなってことだな」なんて嫌味にしか聞こえない軽口を言ってくるような社員が多ければ多いほど、その会社でのIT部門の立場が低いです。

この場合、部門全体の立場の底上げから必要になってきますし、簡単には社内のイメージは変わらず現在の組織が総務部付なら社長直轄にしてもらうなど組織改革まで含めて対応が必要です。

これはこれでやりがいのある仕事かと思いますが、自分の評価を上げてもらう以前に上司と協力して会社を変えていくくらいの大きなミッションになってきそうです。(これでモチベーションがわくなら全然アリだと思います。)

転職する前にやれること

そのほかにも、上司が社内で嫌われてるとか、自分ではどうしようもない状況もあるかと思います。そんな環境でできることは、上司が変わるタイミングで新たな上司にアピールするための資料を作っておくということくらいです。

その資料は先に説明した「業務の可視化をしておくこと」と「自己アピール文書を作っておくこと」でできますので、その時が来るまで淡々と仕込んでおくと言うことになります。

そのアピールによって、情シス部門として正しく評価してもらうように経営陣に交渉するなど動いてくれる上司であればいいのですが、多くの場合は「会社がそう言っているから仕方がない」といった感じで、なんにもならないかもしれません。

そんなときは、そのアピール資料をもとに他社に転職する、というのはどうでしょうか。もちろんそのまま使うことはできませんが、職務経歴書に落とし込むことはできますので。

まとめ

私自身、勤めていた先で何やっても5段階評価の3が数年続き、評価されてないと思って勇気を出して聞いてみたことがあります。

その時は上司の説明としては、同僚がもっと評価が低く、組織内としては評価しているが、会社の業績が悪く全体としてこのような形になったと釈明されたことがありました。

これが本当だったかどうかはわかりませんが、当時の私としては吐き出すことによってスッキリしたこともありとても満足感のある評価面談になりました。

まずは気軽に上司に「評価を上げるにはどうしたらいいですか?」と聞いてみることをオススメします。

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