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デジタル歯科の基礎 & 3D CADに使える低価格パソコンとは

みなさんこんにちは。
3D歯科 です。

今回は、口腔内スキャナーで撮影したデータの編集や、
3Dプリンターで出力できる形式へ変換する作業など
デジタルデンティストリーの中心となる
オススメのパソコンを中心にお話しします。

その前に、まずはデジタル歯科を行う際の
ファイルやソフトの基礎知識についてです。

先生のお手元にある口腔内スキャナーで
患者さんの歯をいつも通りスキャンします。

口腔内スキャナー付属のソフトごとに方法は違いますが
データのエクスポート(外部への保存)を選ぶと
ファイルの形式でSTLファイル(.stl)というものが出てくると思います。

このSTLデータが、先生がたが扱う、歯の3Dデータとなります。

ですがスキャン直後のSTLデータは、スキャン表面だけのデータで
厚みも質量もありません(ややこしいですね)
イメージとしてはアルジネート印象の印象面がスキャン直後のデータです。

このSTLを3Dプリントやミリングマシンで実際の補綴物を作るため
表面データを立体にする(ベース付け。石膏を盛るイメージ
これをMeshmixerなどのソフトで行うことを今後紹介します。

さらに、石膏ベース付けしたSTLを、例えば3Dプリンターなら
ChiTuBoxなどのスライサーソフトでプリント可能にします。
ミリングマシンならCAMソフトで削り出しの設定をします。

これだけ書くと、かなり複雑に感じるでしょう。
ですが、石膏を盛って、印象をトリムし、印象材をトレーから清掃し・・・
慣れてしまえば、その手間よりもかなり作業時間は短くできます。
誰でも、手順通りにマネすれば同じことができるのがデジタルの良さです。


さて、本題ですが、
これらの作業は全てパソコンにて行います。
先生がたの手元にもパソコンはあると思います。
タブレットやスマホでは、対応できません

少しパソコンに詳しい方であれば、
これらの3Dデータを扱うのには、パソコンの処理能力が必要だと
予想されたかもしれません。その通りです。

パソコンなんてレントゲンを表示したり、
文書の編集にしか使っていない・・・
そんな先生の手元のパソコンでは、残念ながら
快適に3D(CAD)編集を行うことはできません。

電気屋さんなどでパソコンを見ても、なかなか
CAD用パソコンはありません。
イメージとしては、ノートパソコンで15万円以上
デスクトップで12万円以上は必要と思います。

パソコンにそんなにお金をかけるなんて・・・
iPadしか普段使わないから、高価なものを買って
使わなかったらどうしよう・・・
購入したけれど、スペックが合わなかったら、
合うスペックを調べるのも面倒・・・

先生、待ってください!
諦める前に、いい情報があります。

先生がこれからパソコンを購入する方で、
そこまでパソコンに詳しくない、
普段スマホとタブレットだけで事足りる。

そういった方には、
ズバリ!
APPLE M1 MacBook Air です!


もっと価格を抑えたければ
APPLE M1 Mac miniです。

どちらも1番値段が安いもので全く問題ありません。

ちなみに現在 3D歯科 が使用しているのは
MacBook Air (M1, 2020)メモリ8G B チップM1
です。

十分動いて10万円程度です。
もちろん他の用途にも使えますし、患者説明に使うにも
Macはいいのではないかと考えています。


CADに知識のある先生であれば、この値段でまともに動くのか
処理に時間がかかってストレスがかかるのではないか
心配される方もいると思います。

実際、全顎にわたるワックスアップを、しかも高精細で処理すると
重くなってしまい、もたつくこともあります。

しかし、日常で使う用途では全く問題ない範囲であり、
全顎ワックスアップも無駄に超高精度で編集しなければ
問題ないのではないかと考えます。

以上より、 MacBook AirのM1モデルがおすすめな先生
・初期投資を抑えたい
・場所を取るデスクトップPCはいやだ
・もし使わなかったとしても潰しの効くモデルがいい
という先生です。

逆にMacBook AirのM1モデルをおすすめしない先生
・ゲーミングPCなどに慣れ親しんでいる
・処理時間を10%高速化させるために20万円を追加投資できる
・ジルコニア最終補綴のCADを自前で、超高精度で行いたい
という先生です。

今回の内容は以上になります。
長い文章でしたが最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。
今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。

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