歯医者がデジタル化するメリットについて(デジタルデンティストリー)
こんにちは。
3D歯科 と申します。
わたしは田舎の開業医ではたらく、ひとりの臨床医です。
自費診療ばかりをやっているわけではありませんし、
ワンデイトリートメントを行ってもいません。
それでも、ここ数年の臨床での大きな大きなステップアップは
口腔内スキャナーの導入だ!と自信を持って言い切れます。
わたし 3D歯科 が口腔内スキャナーを導入した際は
もちろん保険導入もされていませんでした。
そのため、歯科医の仲間からも「ペイできない余分な機器」と言われました。
はじめ 3D歯科 も
従来の印象採得が、デジタルになるだけ
そのように口腔内スキャナーを考えていました。
しかし、それは大きなマチガイでした。
口腔内スキャナーは、歯科診療のデジタル化という未来に向けた
絶対必要な最低限の投資だったのです。
このnoteでは、口腔内スキャナー導入を考える先生、導入している先生が
まず口腔内スキャナーを購入し、さらにそれを活用いただくための
ステップアップの内容についてお話ししていきます。
主に3Dプリンターの使いこなし、
(費用をあまりかけずに行う)ソフト上でのCAD操作
デジタルを活用した、デジタルならではの治療法
などを中心に取り上げていく予定です。
先生方が、デジタルがニガテだったり、
口腔内スキャナーの導入をためらっていたとしても
歯科の将来は絶対確実に、デジタル化に向かっていきます。
歯科臨床を支えていただく技工士さんは、
卒業生がついに年間1000人を切り
団塊の世代の技工士さんはもうまもなく引退を迎えてしまいます。
先生方はいつもの技工物が、いつまでも、いつもの通り
印象さえ取れば届くと考えていますでしょうか。
わたしはそうは思いません。
従来法のワックスアップや技工は、行っていただく技工士さんがおらず
義歯も従来法では10年後に、今と同じように作っていただけるとは思えません。
知らず知らずに、大手の技工所ではクラウンのワックスアップは
デジタルに移行してしまっています。
デジタルでワックスを削り出し、それを鋳造しています。
いわゆるシェルのテックは3Dプリンターで作られています。
その場合、アナログの模型を渡されると
技工士さんが模型作りとデジタル化に手間がかかるため
もしかすると納期と技工料を改定されるかもしれません。
人手不足の技工所は、高品質なデジタル化で技工料をあげ収入を増やすか
デジタル化で生産性をあげて数をこなすか
そのどちらかになってくるので、アナログしか行わない先生方は
ビジネスの相手として迷惑な存在になる、かもしれません。
またアナログの技工を国内の技工士さんが対応できなくなると
いよいよ海外の低価格の技工へ依頼するしかなくなり
品質も安全性も先生の納得いくものではなくなってきます。
このように、デジタル化を行わないと
先生の診療は先細りで、選択肢がせまくなってきます。
ですが、歯科のデジタル化は
歯科業者さんの言われるがまま、高価なデジタル機器を
購入すれば終わり、というものではありません。
思ったよりも、技術や知識も、時間も
使いこなすために必要になってきます。
正しく、早く、口腔内スキャンする方法やコツ、
ソフトウェアの使用方法、
用途によっての具体的な操作内容、設定・・・
わたし 3D歯科 が各方面で学んだり
自ら試して蓄積したノウハウを
週に一回、木曜日の夜に
少しずつアップしていこうと考えています。
3D歯科 の考えるデジタルデンティストリーのコンセプトは
「費用、時間的コストを抑えて効率的に」です。
たくさんの予算があるのであれば、メーカーの勧める機器を一式まとめて購入するのも快適に仕事ができるとは思います。
ですがそこに発生する100万円単位の高額なソフトライセンス代や
それ以上に馬鹿にならない年間保守料・・・
そういったものをうまく回避して、
一緒に楽しくデジタル化を楽しみましょう。
長い文章を読んでいただき、ありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いします!