Medit SplintとMedit Designを使用したパーシャルデンチャー作成の方法(歯のデジタル抜歯方法は無料公開中) 2023年11月大幅加筆/2色義歯作成方法
今回はMeditの各種無料ソフトを活用して、
短時間で簡単にパーシャルデンチャーを作成する方法の1つを紹介します。
今回の内容はMedit ClinicCADベータの発表後いち早くデンチャー製作の手法に応用したもので、ありがたいことにMeditに取り上げていただきました。
この内容の詳しい製作方法を紹介します。
よろしくお願いします。
作成する補綴について
作成するのは3Dプリントを活用したパーシャルデンチャーで
主に中間歯欠損の利用を想定しています。
レスト部分もメタルを使用せず3Dプリントレジンで作成する想定ですので
チッピングや破損、欠損が大きいと圧下による歯肉の痛みが出るかもしれません。
ですがきちんとスキャンしておけば即時義歯にも活用でき
テンポラリー用途、審美義歯用途に活用できるかと思います。
メリーランドブリッジのような審美部位のテンポラリーを入れることも考えられますが、治療に際して着脱したい場合などには義歯が有用です。
作成するイメージとしてはこのようなものになります。
CAD操作の前に下準備
作成するデータについて
作成するCADデータとしては、
人工歯
義歯床部分
この2つです。
使用するソフトは
Medit Splints 1.1以降
Medit Design
Medit ClinicCAD
この3つです。
ClinicCADはなくても、歯のCADライブラリーや
治療前のデータがあれば、そこから人工歯を作成することも可能です。
義歯の剛性を保つために、レジンインク1色で作成をお勧めしますが
審美部位などで必要な場合は2色で人工歯と義歯床を作成し、
結合することももちろん可能です。
必要なデータについて
準備するデータはこちらです。
本印象(欠損を含むor即時義歯では歯の残ったデータ)
対合歯列データ
(もしあれば治療前データ)
即時義歯の場合の準備操作
即時義歯を想定の場合、データ上で歯の抜歯が必要になります。
まずはデータのエラーを減らすため、不要な歯肉・頬粘膜データを削除します。
その後、穴埋めをしておくことで処理のCPU負荷を減らし作業を高速化できます。
ここまではMedit Linkの症例画面で行なっておくと二度手間になりません。
抜歯操作はMedit Designで行います。
歯の選択ツールを使用して抜歯する歯をクリック
削除する
穴埋めツールを使用する
(穴埋めエラーが出たらブリッジ機能で穴埋めを補助)
スカルプトツールで表面を歯肉レベルでなめらかにする
それぞれ以下の通りです。
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無料公開はこちらまでとなります。
3Dプリント義歯についての紹介は 3D歯科 のブログにも記載しています。
実際にCAD操作を確認したい先生は上のような解説画像付きの有料noteを公開しておりますので、購読いただけると嬉しいです。
実際の患者さんの写真を含むため、全ての写真は2次配布などされないようお願いします。
現在は歯冠色ワンピースタイプの義歯作成方法の詳細を記載します。2023年9月中に、歯肉色レジンのワンピースタイプでの作成、
歯冠色と歯肉色を分けて出力する方法も追記予定です。
大変遅くなってしまいましたが、
2023年11月に加筆しました。
ぜひご覧ください。2023年8月31日まで無料公開しています!2023年9月末まで1800円にて公開させていただきます。
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