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オススメするソフトについて

こんにちは。
3D歯科 です。

さて今回は、デジタルデンティストリーを行うのに必須の
ソフトウェアをご紹介いたします。

咬合診断やワックスアップ、クラウンやテックのデザインなど
いわゆるCAD/CAMのうちのCAD部分の操作を行うソフトについて
現状、業界標準となっているのはexocad(エグゾキャド)というソフトです。

技工所でも、デジタルミリングマシンを取り入れているところは
ほぼ100%近いほど導入されているソフトです。
・・・ですが、導入には高いハードルがあり、導入価格年間使用料です。

また、そのほかで有名なのはデンツプライシロナのinLab(インラボ)です。
セレックシステムを導入された先生にとっては身近なものかもしれませんね。
ですがこちらもシステムごと購入、ソフト更新は高額です。

先生がデジタルデンティストリーに取り組むときに、
やりたいことは何でしょうか?

咬合診断や診断用のワックスアップ
テックやシェルの3Dプリント
ジルコニアやCAD/CAM冠のミリング
この辺りではないでしょうか。
最近ではフルデンチャーの3Dプリントを目指す先生もいるかもしれません。

このうち、 3D歯科 の個人の考えとしましては、
最終補綴のクラウンやインレーは技工士さんに外注すべきと考えています。
セレックシステムを導入されている先生にとっては意外に思うかもしれません。

ジルコニアを内製するメリットとしては、
技工料金がかからず低価格で済む
ワンデイトリートメントができる
この辺りでしょうか。

デメリットも考える必要があります。
導入機器の価格と忘れちゃいけないランニングコスト
最終補綴をデザインする時間
熟達するまでは並の技工士さんの作る補綴物以下の精度
これは頭に入れておかなくてはなりません。

時間をたくさんかけたのに、フィットしない咬合の高いジルコニア
たとえ低価格で提供できたとしても、先生は自分の口腔内にセットしたいですか?
AIがクラウンのデザインをするようになってきてはいますが、
技工士さんの平均的なデザインを超えるまではまだ5年以上はかかるでしょう。
それなら、最終補綴は外注し、まずはスモールスタートでも良いのではないでしょうか?
これが 3D歯科 の提案するデジタルデンティストリーです。

もちろん予算のある先生は、初めからinLabやexocadを
購入、契約しても良いと思います。
ですが先生、不安ではありませんか?
これらのソフトは何十万、百何十万円します。
本当に使いこなせるでしょうか・・・
本当に、使うのでしょうか・・・?

もちろんこれは 3D歯科 の個人としての考えです。
3D歯科 は診療と治療計画の立案に自分の時間を使い、
精度を確保したい最終補綴は外注させていただいています。
診断用ワックスアップやTEK作製(簡単です)、コピーデンチャー作りを
自分でCADで行うためにデジタルを用いています。

3D歯科 は高額なソフトを購入するのは不安でした。
そのため海外の先生たちに教えて貰い、歯科で使える
フリーソフトを数多く使用してきました。

歯科のソフトで作業したあと、最後は
3Dプリントする
ミリングマシンで削り出す
ことによってデジタルデータから技工物を作ります。
すでに前回、お話しした通りこの時使うデータはSTLというものです。

このSTLはinLabやexocadで使うフォーマットと同一になります。
問題なく他ソフトでも開けますので、もし将来そういった
プロ用ソフトが必要になっても過去の仕事が無駄になることはありません。

さて、安心してフリーソフトを試してみる準備ができたところで
その中でも、コレは絶対!というものをオススメします!

1、Meshmixer
これは絶対に必要です!
.stlを読み込んで画像を回転させ、咬合状態の確認にも使えます。
データ確認にとどまらず、簡単な編集は全て行えます。
簡単、といっても本気で取り組めばワックスアップもスプリント制作も
このソフト内だけで編集を完結できます。
その上、無料です!

3D歯科 は3Dプリントする模型作りやコピーデンチャー製作
治療計画立案や歯冠サイズの確認など、
他の高機能ソフトウェアを使うまでもないかな、という用途で
Meshmixerを多用しています。

2、ChiTuBox
これはMeshmixerなどで製作したデータを3Dプリントするためのソフトです。
3Dプリンターについている別ソフトなどでも問題ないですが、
プリントしやすくする機能が扱いやすく、ソフトも動作が軽いので
重宝しています。もちろん無料です。

3、Blender
これをはじめに触るのはオススメできません。
Meshmixerを使いこなせてきて、より高度なことをやりたくなったら
超多機能なこのソフトは先生方の武器になってくれるはずです。
ちなみに 3D歯科 はこれにアドオンをインストールして
使いやすいようにしています(ここは有料)
診断の際にデジタル咬合器にマウントして動かしたり
いわゆるクラウンを製作することも可能となっています。
基本は無料で、国内某アニメスタジオでも映画制作に使用しているそうです。

4、MeditLink
これは今まさに進化中のソフトです。
i700の口腔内スキャナーの管理ソフトでもありますが、
恐るべきスピードで新機能が追加されており、模型作りやテック作成も
矯正シミュレーションも可能となってきています。
簡易的なDSD(デジタルスマイルデザイン)も可能で、患者説明にも有効です。
ただしMacが対応しておらず、残念ですが
別途Windowsマシンを使うかBootcamp等の利用が必要です。

5、implastation
これは個人的なお気に入りです。CT読影とインプラントの診断、
ちょっと料金を払えばインプラントオペガイドのデータを作成できます。
基本は無料で、口腔内スキャナーのSTLをインポートでき
簡易的にCTとSTLを重ね合わせて確認ができるので重宝しています。


基本的にはMacでもWindowsでも動くものがほとんどです。

Windowsしか動かないものとして
MeditLink(Mac対応しなくて残念。良いソフト)←Mac対応予定です!(2022年8月現在)
BlueSkyBio(昔よく使用も、最新のアップデートはMac非対応。クラウンモジュールが無料で使える!

Macしか動かないソフトとして
Smilefy(DSDの後継ソフト。DSDとCADデザインを統合したソフト。年10万以上と高額も、用途がハマればすごく戦力になります。iPadあり。)
Osirix(昔はお世話になったCT読影ソフト。今はimplastationなどが扱いやすい)
などがあります。

3D歯科 は他にも様々なソフトを使ってみましたが、
操作方法や習得時間と得られるメリットのバランスなどを考えて
現状はほとんど使わなくなりました。
基本は1から5のソフトで通常のことはカバーできますので、
ぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

何より無料です!
あとは先生にやる気があり、習得する時間が確保できれば
今日からでもデジタルデンティストリーをスタートできます。

それぞれの使用方法や操作の詳細は今後も更新していきます。

今回の内容は以上になります。
長い文章でしたが最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

先生がたの臨床に少しでもお役に立てていただければ嬉しいです。
今後とも 3D歯科 をよろしくお願いします。

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