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デジタルキューブグループのはじまりについてヘプタゴンの代表取締役に訊く
株式会社デジタルキューブ、広報室のタカバシです。
今回は、同じデジタルキューブグループの仲間「ヘプタゴン」についてご紹介します。ヘプタゴンは、地域課題は地域企業が解決する「ビジネスの地産地消」を掲げ、主に東北地方の企業やサービスのクラウド化やDX支援を行っている会社で、2022年11月にデジタルキューブとグループ会社になりました。
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ヘプタゴンは、東北のクラウド業界ではかなり目立った存在で、2023年は KAWACHO RICE さんとの共同プロジェクト「RiceTag」において、米の銘柄判定で特許を取得したことが話題になりました。
ヘプタゴンとはどんな会社なのか? デジタルキューブの取締役でもあり、ヘプタゴンの代表でもある立花さんに、ヘプタゴン創業当時のことや、デジタルキューブの代表・小賀さんと出会った時のことを訊いてみました。
ヘプタゴンはハードルが高い?
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(株式会社ヘプタゴン 代表取締役社長 / 株式会社デジタルキューブ 取締役 営業企画部長)
━━ ヘプタゴンがどんな会社かをご紹介いただきたいんですが、カジュアルに紹介するとしたら、どんな感じでしょう?
テクノロジーで地域課題を解決する会社、でしょうか。2012年7月に青森で創業して、今年(2024年)の7月で13年目に入ります。あとはAWSのスペシャリストが揃った少数精鋭のチームで、東北のクラウド業界では先頭集団を走っていると自負しています。
━━ 外部には見えづらそうな点で、伝えたいことってありますか?
ヘプタゴンのメンバーは、技術的にも人間的にもいい人が揃っている、というところでしょうか。あと、お給料についても地方の水準ではなく、東京とほぼ変わらない給与水準で、地方でもそれでちゃんとやれてますよっていうところは、しっかりと伝えたいところです。
━━ 逆にウィークポイントというか、ここが弱いという部分はありますか?
具体的に何をやっているのかがわかりにくい、と言われることがあります。求人でも、こちらから声をかければ来てもらえるんですけど、自分から応募して来てくれる人があまりいなくて… そのため、最近は企業広報や採用活動にも力を入れています。
━━ たしかに、少数精鋭のプロチームの中に入るというのは、普通に「会社に入る」というイメージとはだいぶ違うかもしれませんね。では、逆にスキルに自信が無いのはいいけど、これはあってほしいとか、これは無きゃダメだっていう、特性みたいなものってありますか?
テクノロジーに関しての好奇心と素直さは欲しいです。実は今いる社員はみんな、 AWS に関してほぼ未経験で入社しているんですが、入社後に勉強したり、コミュニティに参加したりして、成長しています。
去年や一昨年は、私以外にも APN AWS Top Engineers に選ばれたりしていますし、今では社員全員が AWS 認定資格保有者だったりもするので… その成長に必要な特性は欲しいですね。
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創業当時のヘプタゴンは野菜を売っていた!?
━━ 創業時はどんな感じだったんですか?
最初は、ひとりでサーバーを構築して保守をしてたり、あとは実家が農家なので、AWS でサーバーを作って ECサイトを立ち上げて、実家の野菜を売ったりしていました。
━━ え、野菜を売ってたんですか?
ちょうど「ザ!鉄腕!DASH!!」で地元の野菜が特集されるってことがわかったので、それもあってサイトを作ったんですよね。他に誰も売ってないから、これはラッキーじゃんと思って。そんなことを1年目はしてましたね。
━━ 野菜って売れる量が限られていると思うんですが、たくさん売れました?
野菜なので収穫時期が決まっているんですよ。で、その放送時は時期じゃなかったので、予約販売みたいな形にしました。11月に収穫なので、1ヶ月後に発送します、みたいな。
━━ なるほど! そういう思考だったり、ロジックってどこで身につくものなんでしょうか?
前職でしょうか。入社した当初はエンジニアだったんですけど、人がいなかったから営業もしてたし、企画的なことをしてたし、マネジメントもしてたので、そこでビジネスを一通り、なんとなく学んでいたんだと思います。
━━ ヘプタゴンのメンバーが増えたのは、いつ頃ですか?
創業して1年半くらい後、2013年の冬に2人目のメンバーが入社しています。基本、インフラの保守なので、毎月の契約さえあれば保守費用は入ってくるんですね。そういった案件が増えていって、人を雇えるくらいの稼ぎになってきたら雇う、みたいな感じですね。案件が徐々に増えていくごとにもう一人、みたいな感じでしたね。
━━ 成長曲線が伸びたタイミングはあったりするんですか?
いや、まだそもそもそういうタイミングが無い気もするんですけど…
ただ、元々は完全にインフラだけだったところが、この3〜4年くらいで言うと、IoT とか AI とかを扱えるようになってきて、開発も受けられるようになったので、事業が拡大したターニングポイントではありました。
デジタルキューブとの出会い、そしてグループへ
━━ そんな活動の中で、デジタルキューブの社長である小賀さんと出会うんですが、最初はどんな感じでしたか?
小賀さんとの出会いは、JAWS-UG(AWS Users Group – Japan)のイベントでした。その時、私はデジタルキューブや他の多くの企業、コミュニティについてほとんど知らない状態で、JAWS の運営メンバーの一員として活動していました。
小賀さんは人見知りなので、初めて会った時にたくさん話をしたという記憶はありませんが、SNSを通じて繋がることで、小賀さんが運営するデジタルキューブの面白さや、地方でも活躍していることに気づきました。特に Amimoto が注目され始めた頃で、その後もさまざまな場所で一緒に活動する機会が増えました。
━━ 小賀さんの印象に変化はありましたか?
そこからはもう、今と一緒ですね。今と変わらずどんどん巻き込んでいく人、という。あと、ビジョンをしっかりと持っていて、かっこいいなと思いました。
ただ、一緒に仕事をしたことはほとんど無かったですね。お互いの会社でできちゃうので、頼むっていうことが無かったんです。
あ、ひとつだけ、翻訳がありました。うちのサイトをリニューアルした後で、小賀さんがイチャモンつけてきて…
「なんで英語版がないんだ」って言われて「英語は1年後くらいに考えますよ」って言ったら、「1年後じゃダメだよ、うちが翻訳してやるからすぐ作れ」と言われて翻訳料を払ったって記憶がありました。
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━━ そういう"営業"だったわけですね。そんな関係からグループ会社にもなったわけですが、ヘプタゴンに変化はありましたか?
仕事の幅が広がりましたね。デジタルキューブから案件が来るってことで案件数も増えてきましたし、今までのヘプタゴンでは受けられないような、規模の大きな案件に関わることも増えました。
そして、そういった案件をしっかりできたというのは、結構自信になりました。これまでにやってきた技術が、エンタープライズ(法人)向けの案件でも十分通用したという点は、みんなの自信にもなってるんじゃないかなと思いますし、メンバーにはもっと自信を持ってほしいですね。自分が思っている以上の価値がある、ということは、ヘプタゴンのみんなにもっとわかってほしいですね。
━━ なるほど! まずはこの note を読んでもらいたいと思います。ありがとうございました!
デジタルキューブは、WordPress のコミュニティイベントである WordCamp にもよく出ていますし、コミュニティとは切っても切れない組織だと思っていますが、デジタルキューブグループに関してもコミュニティがきっかけで始まっていたんですね。
実際に M&A という手順を踏んでグループになるには、もう少しストーリーがあるんですが、それはまた別の機会にご紹介できればと思います。
それでは、また。