WorkatoによるFTPでのデータ連携(後編)
ソリューション開発統括リーダーの栗山です。
今回は、前回の引き続き「WorkatoによるFTPでのデータ連携」となります。
前回お伝えしましたが、Workatoから提供されている「FTP/FTPS」コネクションは、インターネット(パブリックネットワーク)上のFTPとしか接続ができないため、オンプレミス環境のFTPの利用は、オプションの「On-Prem Agent(OPA)」(オンプレミスエージェント)を経由させることになります。
今回は、Windows OSのOPA端末にて、FTPとのやり取りをスクリプトにて対応するため、「on-prem command-line scripts」コネクションを利用します。
FTPとの通信には、「アクティブモード」と「パッシブモード」の2つの転送モードがあります。
WindowsOSにビルドインされているFTPコマンドを利用する場合、「アクティブモード」しか対応していません。
そのため、別途「パッシブモード」の対応をする必要があります。
「パッシブモード」対応については、Powershellにて「System.Net.WebClient」を利用することで対応が可能となります。
本来であれば、「アクティブモード」と「パッシブモード」の2つの転送モードに対応したもので実装する方がスマートなのかもしれませんが、クイックに対応をすることを考えて、比較的簡単な方法での対応をご紹介しました。
「アクティブモード」と「パッシブモード」の選択については、「on-prem command-line scripts」のインプットパラメータ設定し、処理を分岐させる対応となります。
それぞれのスクリプトについては、ネットで検索すれば、すぐに見つかると思いますので、調べてみてください。